【特集】デジフェスに届いた和田光司の手紙を全文掲載…「ゴキゲンな蝶になって、きらめく風に乗って、いつかみんなに会いにいこう。」

ファン待望のイベント「デジモンアドベンチャーフェス」が、2015年8月1日に東京・豊洲PITにて開催され、今年より展開を始める「デジモンアドベンチャー tri.」の熱気を一足先に多くの方が直接体験しました。

その他 アニメ
【特集】デジフェスに届いた和田光司の手紙を全文掲載…「ゴキゲンな蝶になって、きらめく風に乗って、いつかみんなに会いにいこう。」
【特集】デジフェスに届いた和田光司の手紙を全文掲載…「ゴキゲンな蝶になって、きらめく風に乗って、いつかみんなに会いにいこう。」 全 4 枚 拡大写真
ファン待望のイベント「デジモンアドベンチャーフェス」が、2015年8月1日に東京・豊洲PITにて開催され、今年より展開を始める「デジモンアドベンチャー tri.」の熱気を一足先に多くの方が直接体験しました。

そのイベントの詳細に関しては既にお知らせした通りですが、イベントの終盤にて公開された和田光司氏の手紙をこちらで紹介させていただきます。

「デジモンアドベンチャー」の主題歌「Butter-Fly」でデビューを果たした和田氏は、その魅力的な声質や表現力がファンから支持を受け、その後の「デジモン」シリーズにも数多く携わりましたが、2003年に癌を発症。休止を経て活動を再開するも後に再発し、今も体と向き合う日々を過ごしています。



今回のイベントにも和田氏は参加する姿勢で臨んでいましたが、残念ながら出席することは叶いませんでした。ですが和田氏の心はイベントに集ったファンと共にあり、手紙という形で参加。宮崎歩さんが和田氏の手紙を朗読し、熱い想いを声に乗せます。イベントに立ち会えなかった方のため、その内容をこちらで紹介させていただきます。

ぜひtri.バージョンの「Butter-Fly」が流れるこちらの映像を聴きながらご覧ください。

■「デジモンアドベンチャーフェス」和田光司氏の手紙 全文

「デジモンアドベンチャー」にとって記念すべき8月1日。その記念すべき今日、みなさんがいるその会場で、皆さんと共にデジフェスを楽しむ予定でした。なんとか出演できるように体調改善に努めてきましたが、みなさんの前で歌えるまでには改善せず、本当に残念ではありますが出演をキャンセルさせていただくことになりました。楽しみにしてくれたみなさん、本当にごめんなさい。

1999年に「デジモンアドベンチャー」が始まって、今年で16年。始まったあの時、まさか16年後に「デジモンアドベンチャー」のその後の物語、そして成長した太一やアグモンたちの姿を見れるとは思ってもみませんでした。

それだけに、続編である「tri.」が制作されると聞いた時には本当に心から嬉しく、興奮しました。そして主題歌も同じく「Butter-Fly」と聞いた時には、本当に嬉しかったです。しかしその想いと同時に、自身のデビュー曲である「Butter-Fly」、この歌をレコーディングしてから16年後の今の自分がどう向き合うのか、ずっと考えていました。今の自分を存分に打ち出した歌を吹き込むのか、それともあの16年前を再現するのか。

「tri.」が「デジモンアドベンチャー」の続編、そして主題歌も「Butter-Fly」が再び主題歌に。「デジモンアドベンチャー」が放送されたあの16年前、自分でさえTVから流れてきた「Butter-Fly」に興奮しました。なら、あの時を再現すべきだと持ったんです。

年齢を重ね色んなことを超えてきた中で、声が違ったり、完璧にあの時の「Butter-Fly」を再現するのは無理かもしれません。ですが、最大限“再現する”という意識で今回の「Butter-Fly」のレコーディングに向かいました。

あの時の興奮のまま「tri.」へと続いていく、そんな「Butter-Fly」でありますように。そう強く願っています。そして新作「tri.」が、この会場の、そして世界中の人たちの心を興奮と感動で包み続けられるように、声優陣の方々、歌チームの方々、スタッフの方々と力を合わせて頑張ってまいります。どうぞ、新作「デジモンアドベンチャー tri.」をよろしくお願いします。

ゴキゲンな蝶になって、きらめく風に乗って、いつかみんなに会いにいこう。  和田光司


この手紙を読み上げた後、出演者だけでなく会場のファンも「Butter-Fly tri.Version」を熱唱。ニコニコ生放送を視聴していた方も、コメントという形で合唱に参加しました。



直接参加こそ出来なかった和田氏ですが、イベント終了後に自身のTwitterにて、感想と感謝の気持ちを露わとしています。




(C)本郷あきよし・東映アニメーション

《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

+ 続きを読む

この記事の写真

/
【注目の記事】[PR]

特集

関連ニュース