本日は、バンダイより発売されております「ROBOT魂 SIDE RM ヴィルキス」をご紹介。こちらは、テレビアニメ「クロスアンジュ 天使と竜の輪舞(ロンド)」に登場する主人公機のアクションフィギュアです。
「クロスアンジュ 天使と竜の輪舞」は、2014年10月より放送されていたオリジナルテレビアニメ。人類の敵「ドラゴン」に対し、人型機動兵器「パラメイル」に乗り込み立ち向かっていくメイルライダーとなった少女たちの戦いを描く作品で、衝撃的なストーリー展開やハイクオリティなロボットアクション描写が話題となりました。今年6月には本作初のゲーム作品となるPS Vitaソフト『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 tr.』も発売され、アニメ版とは違うストーリー展開が楽しめるとあって好評を博していました。
今回ご紹介している「AW-CBX007(AG) ヴィルキス」はその本作における、いわゆる主役ロボット。 主人公「アンジュ(CV:水樹奈々さん)」が駆る特殊なパラメイルとして物語序盤から登場。当初は、高性能なものの扱いに難のある旧式といった扱われ方をしていましたが、物語が紐解かれるに連れ、本機は作品世界における重要な役割を持った機体であることが明らかに。他の機体とは一線を画す神秘性と謎を秘めた、正しく主役機としての魅力があふれるロボットとして描かれていました。
今回、そんなヴィルキス初の立体化アイテムが、バンダイが誇るロボット物アクションフィギュアの定番ブランド「ROBOT魂」から発売されました。レーベルは「SIDE RM」とまぁ、ややネタバレを含んだ新シリーズ。アクションフィギュアということで、可動はそれなりに高性能で、「ヴィルキス」らしいポージングを思いのままに再現することが可能です。ギミック的にこれといった特殊な関節は使用されていませんが、元のデザイン的なこともあり可動範囲は各部良好。各ボールジョイントの受け皿部分には適切な切れ込みが入っていますので、自然なポージングを無理なく取らせることができる配慮もなされています。特に足回りの可動箇所がかなり充実しており、基本的に空に浮いたイメージの強い機体ですが接地性も良好となっています。
造形も各部非常にシャープ……というか尖りすぎなくらいで、下手に触ると折れてしまいそうなほど。純白の装甲部分はもちろん、金色のフレーム部分もあざやかで、塗装も非常に精細。緻密なディテールを潰すことなく、劇中の神々しいイメージを忠実に再現しています。左肩のマーキングや、初回限定版のメッキ仕様の額飾りなども良いアクセントになっています。
武器として零式超硬度斬鱗刀ラツィーエル、凍結バレット用交換腕カバーパーツ、ライフルが2種類付属。また交換用手首などもセットされています。
また、本アイテム最大の特徴は何と言っても駆逐形態(人型)から飛翔形態への変形を実現している点。変形はパーツ差し替えで、飛翔形態用のコアパーツに、駆逐形態から取り外した各外装パーツを組み付けて行くスタイルとなっています。差し替え変形ならではの収まりの良さと遊びやすさが両立されてます。さらに、飛翔形態では初回版に付属するアンジュのフィギュアを搭乗させることも可能。ブルーのクリア成型ですのでウデに自信のある方は塗装してみても良いかもしれませんね。
SIDE MSなどでは変形ギミックが省略されやすい傾向のあるROBOT魂にて、差し替えながら飛翔形態への変形ギミックを取り入れている点はかなり意欲的です。その分、駆逐形態でのパーツのポロりが激しく、アクションフィギュアとして遊ぶにはややストレスを感じる所も。
差し替え変形は可変ロボットのスタイルとギミックの両立を実現する効果的な面もありますが一方でアクションフィギュアとしてはパーツの強度が落ちるなどやや不向きな所もあり、一長一短。そんな難しいお題に対し、「スタイルも可動も変形も全部なんとかする」という挑戦で生まれたこのヴィルキスは、まさしく贅沢にして欲張りなアイテムに仕上がっています。その分、他のROBOT魂シリーズに比べてやや値が張るのがネックといえばそうなのですが、このプレイバリューを考えれば相応でしょうか。
今後、焔龍號やヒステリカも発売予定のROBOT魂クロスアンジュシリーズ。他パラメイルの商品化も期待してしまいますね。
「ROBOT魂 SIDE RM ヴィルキス」は発売中。価格は9,180円(税込)です。
(C)SUNRISE/PROJECT ANGE
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■筆者紹介:ひびき
関西在住のゲームやアニメが大好きな駆け出しひきこもり系ライター。そのシーズンに放送されているアニメはすべて視聴する暇人。ゲームのプレイは基本的にまったりじっくり足が遅い方。2012年からINSIDEにてライター活動を開始。お仕事はTwitterにて随時受付中。
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