今週は、バンダイより発売されておりますガンプラ「HGCE フリーダムガンダム」をご紹介。こちら、先日ご紹介しましたHGUC ガンダムと同じく「REVIVE版」扱い。つまり過去の同名アイテムのリメイク版となっています。
「ZGMF-X10A フリーダムガンダム」は、TVアニメ「機動戦士ガンダムSEED」の後期主人公機にあたるモビルスーツ。「SEED」を代表する機体にして、全ガンダムシリーズ中でもトップクラスの人気を誇るモビルスーツとして知られています。そんなフリーダムガンダムのプラモデルは各種発売されていますが、旧版にあたる初代ハイグレード(HG)は今から遡ること12年前の2003年6月に発売されています。クオリティとプレイバリューを低価格で実現したキットで、当時としてはよく出来ていたガンプラでした。
そんな「HG フリーダムガンダム」を現代の技術で新生、REVIVEしたのが今回ご紹介している「HGCE フリーダムガンダム」なのです。旧HG版からの流用は一切なく完全新規キットとして発売されてます。
旧HG版から進化したポイントとしては、まずなんといっても色分けの細分化です。昨今のHGは、パチ組でもほぼ塗装の必要がない程設定に忠実にカラーリングを再現することが可能ですがそれはHGCEフリーダムでも健在。旧HG版ではブルー単色だった背部ウィングもHGCE版ではしっかりと成型色で再現。ルプス・ビームライフルの青いライン、バラエーナ・ビーム砲やクスィフィアス・レール砲の赤いラインなど、さすがに細部で足りない部分はありますが、そのあたりも抜かりはなく、きちんとシールで補うことが出来ます。その他、REVIVE版の「RX-78-2 ガンダム」同様、カメラアイにクリアパーツが使われているなど細かなポイントも見逃せません。
スタイルも旧版に比べて非常にスマートで、劇中のイメージにより近くなっています。ROBOT魂やMETALBUILDのような極端なアレンジ箇所も少なく、MG版よりはRG版に近い王道なアレンジに留まっているのが好感触です。
手持ち武装はルプス・ビームライフルと ラケルタ・ビームサーベル、ラミネートアンチビームシールドが付属。ビームライフルは腰部にマウント可能、ビームサーベルは連結してアンビデクストラス・ハルバードを再現可能とギミックも満載。なかでもシールドは少々特殊で、よくある下腕部のハードポイントによるマウントではなく、グリップを手首で握って保持するという劇中のスタイルをそのまま再現しています。一見取り回しが悪そうに見えますが、しっかりと手首の形に合わせて設計されているので思った以上にしっかりと保持してくれます。
可動性能に関してももはや雲泥の差で、肘膝の二重関節、肩の前後引き出し式関節は当たり前。開脚も腰部レールガンが干渉するギリギリまでは可能です。そして旧HG版では定番改造ポイントであった背部ビーム砲の基部可動もHGCE版ではデフォルトで搭載。念願のハイマット・フルバーストモードを再現することが可能となっています。遊んでいて特にストレスになるような部分もなく、非常に素性の良いキットといえるのではないでしょうか。
同スケールではこれまでRGが決定版のフリーダムであると思っていたのですが、パーツ点数が多いRGはあまりガシガシブンドドと動かして遊ぶには向いていませんでした。HGCEは程よいパーツ数に現代的なスタイル、もちろん可動は御墨付きとバランスが非常に良く、パチ組でそのまま遊ぶもよし、ガンプラらしく色々と手を加えて遊ぶもよしと幅広い楽しみ方のできる良いキットに仕上がっています。2003年当時HGを触った方はもちろん、プラモ初心者という方にも一度組み立てて欲しいガンプラですね。オススメです。
「HGCE フリーダムガンダム」は発売中。価格は1,944円です。
(C)創通・サンライズ
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■筆者紹介:ひびき
関西在住のゲームやアニメが大好きな駆け出しひきこもり系ライター。そのシーズンに放送されているアニメはすべて視聴する暇人。ゲームのプレイは基本的にまったりじっくり足が遅い方。2012年からINSIDEにてライター活動を開始。お仕事はTwitterにて随時受付中。
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