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本作は「ファイナルファンタジー」シリーズでお馴染みのデザイナー・天野喜孝さんがイメージイラストを手がけ、サウンドはベイシスケイプ、ミュージックディレクションに岩田匡治さん、シナリオはRomancework 田中豪/松本弘毅が担当しており、「ありそうでなかった“ちゃんとした”アクションゲーム」をテーマに、横ベルトスクロール型のRPGとして制作されています。
今回はグリー株式会社執行役員でエグゼクティブプロデューサーの井坂友之さん、ゲームDJの安藤武博さん、ファミ通App編集部・担当編集長の笠井 正彦さんの3人ステージに上がり、作品の詳細から実機プレイデモ、そして気になるサービス開始時期やベータテストの情報などの発表と、作品の背景に迫るトークが披露されました。
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まず気になったのは横ベルトスクロール型の作品でありながら、縦持ちでプレイするスタイルにこだわっているところで、「(電車の)つり革を掴みながらでも」という話もありましたが、基本的なスタイルである縦持ちの状態で楽しめて、かつ応答性の高いフリック操作で格闘ゲームライクなプレイフィールを味わえるのが本作の魅力のひとつであると語っており、実際にUI(ユーザーインターフェース)をみてみると、全ての操作を片手だけで行えるように配慮されたデザインなのがわかります。
コミュニケーションを取るうえで重要なチャット欄が上部に配置されているのは、各種ボタンの配置を低めに集めて無駄な動作を省くためでしょう。もちろん、設定画面から右手・左手の利き手に合わせてレイアウトを反転させることもできるそうですよ。
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基本的なプレイスタイルはタップ&フリック。 連続タップで通常攻撃が連続して発動するようになっており、各キャラに設定されている固有スキルや必殺技を使用してコンボをつなげていく爽快感も魅力のひとつとなっているそう。
また「格闘ゲームを遊んでいるような」感じもあるという話が出ていましたが、実際に上フリックからの下フリックで空中から地上への強力な攻撃を行うなど、格ゲーによくあるコマンドを意識しているような攻撃方法も確認できています。
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本作の開発スタッフはソシャゲ全盛期を支えた「探検ドリランド」などを制作したウェブエンジニアたちと、若き新卒スタッフたちが中心となっているそうで、グリーのなかでも特にゲーマーなスタッフが集まっているそう。
そして出来上がった『追憶の青』は、かつて絶大なブームを誇った「ブレイブフロンティア」や、最近のヒット作「グランブルーファンタジー」など、スマホゲーム界のヒット作と十分に渡り合えるほどのクオリティに仕上がっています。実際に、これまで「魔法使いと黒猫のウィズ」「ブレイブフロンティア」以外のタイトルには課金する価値を見いだせなかった筆者も「こればかりは課金してでも遊び込みたいな」と感じるほどでした。
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ストーリーはまだまだ具体的に明かせないとしつつも、主な登場キャラクターの詳細と相関図を発表しており、主人公の青年・フリオ(CV:松岡禎丞)と父親の「親子の確執」が物語の軸のひとつとなる模様。
そのほか、主人公サイドのキャラクターとして、アイシャ(CV:佐倉綾音)、シリル(CV:小清水亜美)、ロビン(CV:赤羽根健治)が紹介されていました。
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そのほかのキャラクターについては、サービス開始時に100体ほど用意され、それぞれにファイターやプリースト、マジシャンといった職業があり、武器も剣や杖、ナックルといったものがあるそうです。
プレイモードとしては、ソロプレイだけでなくマルチプレイにも対応しており、1つのワールドには30人ほどが入れるようになっているそう。充実したチャット機能(定型文あり)で他プレイヤーとのコミュニケーションも楽しんでほしいとのこと。
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さて気になるサービス開始時期については明言を避けていましたが、そう遠くない時期を予定しているようすでした。なお約2000人ほどを対象とするクローズドβテストの受付が公式サイトで実施されていますので、気になった人は応募しておくと良いでしょう。
現在はAndroid版のみとなっていますが、正式にサービスを開始するときはiOS版も同時にリリースされる見込みです。