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基本的なルールはチェスですが、ターン制を廃した代わりに、駒を動かすとその駒にクールタイムのようなものが発生し、同一の駒を連続で動かせなくなるというもの。駒に触れると移動可能なルートがエフェクトと共に映るので、カッコいいだけじゃなく、チェスのルールを知らなくても直感的に遊ぶことができます。
実際遊んでみると、チェスの知識や腕前というよりは、盤上全体を把握する能力や反射神経が非常に大事となり、感覚としては限りなくRTSを遊んだ時に近い印象。チェスとは基本的なルールがほぼ一緒ですが、完全に別物と言ってもいいかもしれません。普段駒を使ったボードゲームやミニチュアゲームでばかり遊んでいるものの、チェスの知識は殆ど無い私でも、熱くなれるゲームでした。
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開発チームの方にお話を伺ったところ、ポピュラーなボードゲームであるチェスを進化させると共に、盛り上がりを見せているe-Sportsの1つとして遊ばれることも念頭に入れて作られたとのこと。また、駒にセンサーが入っている複雑な機械かと思いきや、実はゲーム盤は、いわゆるタブレット等に使われているタッチパネルに近いもので、駒は導電性の素材でできており、普通にタッチパネルに触れるのと同じ容量で、人間の静電気を伝えて駒を反応させているんだとか。
そういうこともあり今後は、ゲームセンターやアミューズメントパーク等に筐体として導入するだけでなく、タブレット向けのアプリを配信し別売の駒を使って、家庭でも遊べるようにするなど、様々な可能性を模索中なのだとか。また、『カタン』のような駒を使ったボードゲームにも流用できるということで、アナログゲームとデジタルの融合という方向性で大きな期待が持てるデバイスとなりそうです。
電撃戦 -SPEED CHESS- prototype from trust tower on Vimeo.
詳しくはこちらの公式サイトからどうぞ。
【修正】
当初一般デイにも出展されると表記していましたが、本作はビジネスデイ限定でしたので修正すると共にお詫びいたします。