本日はバンダイより発売されていますガンプラ「HG IBO グレイズ(一般機/指揮官機)」をご紹介。こちらは、現在MBS/TBS系列で放送中のテレビアニメ「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」に登場するギャラルホルンの量産型モビルスーツの1/144キットです。
「EB-06 グレイズ」は主人公側と敵対する組織の主力量産機、言ってしまえばザコMSです。武器はライフルにバトルアックスを基本とし、デザインも深緑色を基調としたミリタリーチックなイメージ。指揮官機はいわゆる「ツノ付き」と、そこかしこに初代ガンダムシリーズの「量産型ザクII」を彷彿とさせる意匠が散りばめられています。劇中でも、主人公がガンダムに乗って初めて相対するMSとして登場し、「ガンダム」世界における重要な名脇役ポジションを務める機種となっています。
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ランナーはPCパーツを除くAからD2までの計5枚。パーツ点数も少なく1時間程度で組み上げることが可能です。色分けはほぼ完璧に設定を再現しており、成型色は装甲部分グリーンの濃淡それぞれ2色、フレーム部分のダークグレー、ケーブルおよび胸部ドラム部分ライトグレーの計4色。足りない箇所は頭部や胸部のイエロー、ライフルのセンサー部のライトグリーン、バトルアックス刃のシルバーなどですが、どれもワンポイントなのでサクッと塗装してしまうことをオススメします。また、イエロー部分に関してはホイルシールも付属しているので部分塗装派の方は有効に活用していきましょう。
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本キットもシリーズ第1弾のガンダムバルバトス同様に可能な限りまで内部フレームを再現。わざわざランナーのタグに「グレイズフレーム」と記載されていることを見るに、バリエーション機の展開にも期待が高まります。フレーム構造からくる可動もかなり優秀で、下半身のほぼ水平までの開脚や膝の二重関節を基本として、立膝ポーズはもはや当たり前。肩も、PCパーツは最近流行りの上下引き出し構造ながら、胸部ブロックごと前方へスイングすることもありライフルの両手持ちポーズも軽々とこなせてしまいます。肘は単純な軸関節ながらほぼ人体同様の曲げを再現していることも見逃せません。
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付属品には、替えの頭部パーツが付属。商品名にもあるように、一般機とアンテナ付きの指揮官機を再現することが可能になっています。また、背部及び腰部に装着する地上用と宇宙用のブースターユニットがそれぞれ付属、お好みで付け替えることが出来ます。武装としてはバトルアックスとライフルを装備。ライフルは腕を包み込むようなカタチの特殊なもので、下腕の突起に接続することでしっかりと固定。そのほかギミックとして左右マガジンの取り外しが出来ます。バトルアックスは左右の手のどちらにも持たせられる他、サイドスカートのラッチにマウントすることも可能です。
単体でのプレイバリューとしてはそこそこ、付属品も最低限といったところながら、大手量販店では売り切れも続出しているこのグレイズ。アニメ本編初登場時の見事なヤラれっぷりと、その後の決闘シーンでの衝撃的な展開も相まって、人気が高まっていることも覗えます
。一方で、単純にひとつの「ガンプラ」としてみても実はそのデザインはかなり優秀で、Twitterの模型界隈などでは「オラザク」ならぬ「オラグレイズ」制作がちょっとしたブームともなっていたりしているほど。グレイズのクセのないシンプルな量産機感は、ガンプラビルダー達の想像力を程よくかきたててくれるのです。
劇中再現をして楽しめるのはもちろんのこと、オリジナルガンプラの素地としてかなり「使える」良キットとなっています。オススメです!
「HG IBO グレイズ」は発売中。価格は1,080円(税込)です。
(C)創通・サンライズ・MBS
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■筆者紹介:ひびき
関西在住のゲームやアニメが大好きな駆け出しひきこもり系ライター。そのシーズンに放送されているアニメはすべて視聴する暇人。ゲームのプレイは基本的にまったりじっくり足が遅い方。2012年からINSIDEにてライター活動を開始。お仕事はTwitterにて随時受付中。
Twitter:@hibiki_magurepo