次に出っ張ったところに明るい色を塗ることで陰影が強調され、立体感を出すことができるハイライトという塗り方をご紹介します。ハイライトは何段階かにわけて行うことで、より立体的で鮮やかな印象をあたえることができますが、今回は一番簡単な第一歩だけを説明しておきます。
ます、インクが乾いた後、ベタ塗りで使ったのと同じ色で出っ張っているところを塗ります。イメージとしては、広い部分は溝を残しながら全体の6~8割位、細い・小さい部分は縁だけを塗るような感じ。
塗る面積を多くすれば多くするほど影が消え、鮮やかになるので少しづつ様子をみながら、好みのところでやめましょう。近くで見る分には、インクで暗くするとカッコイイのですが、ちょっと明るすぎるくらいのほうが盤上では目立ちます。この辺は好みが分かれるところ。
筆はあれば細いものがあるといいですが、前回紹介したキャラクターブラシであれば、そのまま使えるはず。間違えたら、その部分だけをインクからやり直せばOKです。また、塗料は少し水を加えてゆるくしたほうが塗りやすいかも。
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超簡単なハイライトとベースデコレートを行った状態がこちら。例として、全体の8割くらいを同色で塗っているので、ごろつきのおじさんにしては小奇麗になりすぎてしまったかもしれません。
ハイライトを入れる部分と入れない部分(今回はブーツの上の部分)を分けると、同じ色を使っていても違う素材に見えるので、持っている色数が少ない時は、このように塗り分けるというのも一つの手です。
私が普段ミニチュアを塗るときは、『フロストグレイブ』程度の数であれば、もう少し明るい色で更にハイライトを入れていくのですが、大量にミニチュアを並べるゲームではこの程度でとどめています。ゲームの中心となるキャラクターには、目立つように明るめにハイライトを入れたるなるかも……というわけで、複数回のハイライトの入れ方は改めて別の機会にご紹介いたします。
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今回の記事で使用した、『フロストグレイブ』用のごろつきのミニチュアは公式ストア及び全国の取扱店で販売中です。
また、「アーミーペインター」の『ウォーペイント』は、全国の取扱店にて販売中。取扱店のリストはこちら。最近「アーミーペインター」の公式カタログも公開されたので合わせてチェックしてみてください。
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次回以降、複数回のハイライトや、ドライブラシといった塗装テクニックや、ベースデコレートにもう少し手間を掛ける方法などを不定期でご紹介していく予定です。
■傭兵ペンギン
フリーライターとして働く傍ら、時々アナログゲームの翻訳をしております。アナログゲームと筋肉映画が大好物。最近はホビージャパンのテーブルゲームチャンネルでTRPG『ウォーハンマーRPG』のプレイ風景を生配信する番組に出演中。先日『フロストグレイブ』のプレイ風景も配信しましたので是非チェックしてみてくださいね!
Twitter:@Sir_Motor