【そそれぽ】第126回:絶妙な手軽さとやり込み感で期待以上の完成度!『妖怪ウォッチ ぷにぷに』をプレイしたよ!

インサイドをご覧の皆さま、こんにちは。そそそ こと 津久井箇人です。皆さんのゲームライフを充実させるゲームプレイレポート、第126回を迎えました【そそれぽ】のお時間です。

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お手軽スマホパズルアプリ『妖怪ウォッチ ぷにぷに』
お手軽スマホパズルアプリ『妖怪ウォッチ ぷにぷに』 全 12 枚 拡大写真
インサイドをご覧の皆さま、こんにちは。そそそこと津久井箇人です。皆さんのゲームライフを充実させるゲームプレイレポート、第126回を迎えました【そそれぽ】のお時間です。

最近は「隙間時間」にやるゲームが台頭していますね。スマホ向けのゲームアプリはもちろん、携帯ゲーム機向けのタイトルでも、ちょっとした時間にちょっとだけ遊ぶスタイルが一般化しています。特に、通勤・通学の時間や休み時間などに、このテのゲームは“もってこい”なのですが、残念なことに筆者は自宅が仕事場のため、移動時間も決まった休み時間もなく、なかなか「隙間時間」を体感できないのが現状です(笑)。



というわけで、今回プレイするのはレベルファイブとNHN PlayArtのiOS/Androidアプリ『妖怪ウォッチ ぷにぷに』です。



まさかの2回連続スマホアプリのプレイレポート。前回までレポートしてこなかった3年半は何だったのでしょうか(笑)。筆者はこれまで3DSの『妖怪ウォッチ2』『妖怪ウォッチ』と、ゲームのナンバリングはきっちりプレイしていまして、何気にTVアニメも毎週欠かさず見ているほどには「妖怪ウォッチ」好きだったりします。好きな妖怪…むしろ、自他とも認める取り憑かれている妖怪は“リモコンかくし”です(笑)。昨年、大ブレイクを果たした「妖怪ウォッチ」。今年は番外編的なゲームや玩具展開にとどまっているかと思ったら、年末、まさに劇場版に向けて注目度が高いスマホアプリでぶっ込みです!続々と有力タイトルが集まるスマホアプリ市場。はたして本作の出来栄えはいかに?早速プレイしていきましょう。

尚、筆者はプレイにiPhone 5s(iOS 9.1)を使用しており、OSや端末による挙動や処理の差異が存在する可能性があります。また、このプレイレポートは2015年11月7日時点のゲーム内容をもとにしているため、アップデートなどにより変更・改善される場合があります。予めご了承ください。


◆『妖怪ウォッチ ぷにぷに』ってどんなゲーム?



■タッチで直感的なパズルゲーム
基本は、ごくシンプルなルールのパズルゲームです。物理演算で画面内をポヨンポヨンと溜まっていく妖怪たち「妖怪ぷに」の、同じ種類同士をなぞってつないで大きくして、タッチで消していくだけです。パズルゲームによくある「連鎖」のような複雑なテクニックなどは存在せず、早く消し続ける「コンボ」や、同じ「ぷに」を一定数消すと発動できる必殺技を駆使。上手く、早く、効率的に「ぷに」を消しまくって、敵の妖怪にダメージを与え、プレイヤーのHPがゼロになる前に相手を倒せればステージクリアとなります。

■5種類の「妖怪ぷに」をセット
プレイヤーが画面上のパズルで消していくことになる5種類の「妖怪ぷに」は自分好みにセットできます。「ぷに」は、一定確率で倒した敵妖怪と友達になったり、ガチャを回したりすることで入手できるので、どんどん「ぷに」を集めましょう。「ぷに」には「E」~「S」のレア度が設定されており、もちろんレア度が高いほど強力ですが、レベルアップなどの育成要素でレア度が低い妖怪もそれなりにカバー。低ランクの「ぷに」の方が使いやすい場合も多々あります。例え低ランクの「ぷに」であっても、愛情を注ぐほどレア度の高い妖怪に劣らない強さを発揮してくれるはずです。

■体力制やガチャなどスマホゲームアプリの基本は踏襲
ステージをプレイするには「ひとだま」が必要で、「ひとだま」は15分で1つ回復。基本は最大で5つまでしか溜められませんが、フレンドがいると一定時間ごとに「ひとだま」を送り合うことができ、上手くやりくりすればその分連続でプレイできる回数も増えます。体力=ひとだまの回復もそれほど時間がかからないため、課金を極端に煽るようなシステムではなく感じられるのも好印象。

また、ガチャを回すにはゲーム内のお金である「3000y」が必要で、課金で「y」を手に入れることも可能ですが、これもゲームを普通にプレイしていればそれなりに貯まります。前述の妖怪の育成要素もあり、重課金だから楽しいというゲームバランスではないよう感じました。課金なし、あるいは身の丈にあった少ない課金でも十分魅力を味わえ、楽しめます。


◆『妖怪ウォッチ』の世界をしっかり表現



■ゲームファンもアニメファンも納得の妖怪ワールド
属性などの基本的なルールや設定は原作ゲームなどに基づいており、ステージ=敵との戦いも、原作ゲームに近い演出表現が多いです。そのため、ゲーム『妖怪ウォッチ』シリーズのプレイヤーであれば、違和感なく本作に入っていけます。また、アニメで活躍する機会が多い妖怪が比較的序盤から多めに登場する傾向で、アニメのファンの人も序盤から存分に楽しめると思います。“ジバニャン”“コマさん”出し惜しみなしです!(笑)

■親切なチュートリアル
「さくら住宅街」のエリアから始まる本作ですが、このエリアは、ほぼまるまるチュートリアルになっているため、本作の基本的な遊び方からテクニックまで、順を追ってしっかりと覚えられます。ここで最初に使っていく「妖怪ぷに」たちも手に入り、次のエリアからいよいよ独り立ちといった構成になっています。ゲームを進行していくと徐々に解放される機能についても、その都度別途チュートリアルが用意されているので、迷うことなくプレイできる親切設計です。

■適度な歯応えと「負け」が無駄にならないシステム
ステージ=敵との戦いは、ガチャでたまたま強力な「ぷに」が出たりしないと、慣れるまで少し難しめの難易度設定かもしれません。しかし、本作の良いところは、例え負けても「頑張った分だけ報酬がもらえる」という点。勝てるのが一番嬉しいのは当たり前ですが、負けても経験値やお金が頑張った分だけはしっかり入ってくれます。なので、繰り返しプレイしていれば、プレイヤーの腕前も自然に上がり、ゲーム内の「ぷに」たちも成長するため、例え負けても、挑戦が無駄にならないシステムとなっていてモチベーションが下がりにくいです。


◆気になったところ



■ミスタッチしてしまいやすい
画面が小さいほど、あるいは手が大きかったり指が太かったりするほど、ミスタッチしやすいです。筆者愛用のiPhone 5sの画面は、今どきのスマホではもはや小さい方で、筆者の手はそれなりにデカいおっさんの手です。なので、思っていた「ぷに」とは違う隣の「ぷに」をタッチしてしまうことがしばしば。そのせいでコンボが途絶えてしまったり、リカバーしきれず負けてしまったりということもありました。

「画面の大きい機種に変えろ」と言われたらおしまいですが(笑)、オンラインランキングなどもあるので、機種によって有利不利が大きい状況…画面が大きいほどプレイしやすいという物理的なハンデが少しばかり気になりました。タッチの精度について、細かなチューニングでこれ以上良くなるものなのか、筆者にはさっぱりわかりませんが…。

■そっちじゃない、こっちだ!
同じ「ぷに」をなぞるとそれらがつながってひとつの大きな「ぷに」になります。その際、「ぷに」が配置されている画面上には“なぞりたいルート”が自然に発生するわけですが、途中でルートが「Y字」に分岐していたりもするわけです。で、なぜか高い確率で、自分の意志と関係なく(気のせい)「そっちじゃないよ!」という方向にルートがなぞられてしまいます。なぞり戻してリカバリーすることも可能ですが、このあたりがどうも気持ち良く戻ってくれず、曖昧な表現ですが“ひっかかるような”感覚がありました。

■似た色の「ぷに」はセットしづらい
反射的にパパパっと消していくのが基本となる本作ですが、そこで致命的につらいのが、似た色の「妖怪ぷに」の存在。「ぷに」が似た色だとパパパっと消していく上で、間違い・事故を引き起こしやすく、「ああっ!」と気付いたときにはもう遅かったりします。使いたい妖怪が似た色ばっかりになると非常につらいですね。こればっかりはゲームの性質上どうしようもありませんが…。

■情報アナウンスが遅く、公式Twitterもあまり役立たない
このテのアプリにおいて、イベントやメンテナンスなどの最新情報のアナウンスはもはや必要不可欠。ゲーム内では、残念ながらそれらのアナウンスが遅かったりわかりづらかったりします。そこで頼りたい公式サイトや公式Twitter(@yokai_punipuni)ですが、これらも更新が遅く、あまり頼りになりません。つい先日(11月6日)起きた、アップデートからのログイン障害についても、特に情報が伝えられず、ユーザー同士が情報共有して自己解決するハメに。公式の情報発信、もう少し頑張ってほしいです。

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆


◆総評


ただのスマホ向けパズルゲームとしても大満足の完成度!
『妖怪ウォッチ』好きなら必ずインストールしておくべきレベル!



片手でササっとプレイできるスマホ向けゲームアプリにおいて、特にパズルジャンルはどれも似通った部分が多くなってしまいがちで、本作も一概に「完全オリジナル」で「斬新」とは言い切れない面もあります。しかしその分、面白さや中毒性、操作の気持ち良さなどがしっかりと込められていて、ほかの類似ジャンルのゲームよりも一歩進んだ完成度が「パズルゲーム」部分だけで感じられました。ゲームやアニメなど「妖怪ウォッチ」に全く触れて来なかった人でも、純粋にパズルゲームとして楽しめると思います。ただし、慣れるまで、あるいは軌道に乗るまで、難易度は少しだけ高く感じるかもしれません。

そんな“完成度の高いパズルゲームアプリ”に、エッセンスとして『妖怪ウォッチ』の要素がたっぷりと入れることで、キャラクターの可愛さ、アニメやゲームと共通の世界観や設定が活きてきます(むしろゲーム『妖怪ウォッチ』をパズルゲームとして再構築したという印象)。本作に出てくる『妖怪ウォッチ』らしい要素は、そのほとんどがすでにゲームなどで出てきている要素をアプリに落とし込んだものなので、ゲーム『妖怪ウォッチ』が好きな人は、違和感なく“スマホパズル版の妖怪ウォッチ”としてプレイできるハズです。

もちろん、アニメや妖怪のキャラクターそのものが好きな人の期待も裏切らず、序盤からガチャなしで人気の妖怪と友達になれたり、おなじみのボイスが入っていたりとサービス精神旺盛。例えお気に入りの「妖怪ぷに」のレア度が低くても、育成でカバーできる側面も強いので、そこそこ長期間お気に入りの妖怪を使い続けられるはずです。育成まわりは、長期的にサービスを続けるゲームアプリだとアップデートされることも多いので、よりお気に入り妖怪を使い続けられるように期待したいところですね。

【こんな人にオススメ】
・スマホで気軽にプレイできるパズルゲームが好きな人
・暇つぶしのスマホゲームアプリを探している人
・ゲーム『妖怪ウォッチ』シリーズが好きな人
・アニメ「妖怪ウォッチ」を見ている人
・「妖怪ウォッチ」のキャラクターが好きな人
・逆に「妖怪ウォッチ」を全く知らない人

【課金なしで…】
・満足に遊べる
・課金要素は主に「体力回復」「ガチャまわし」

正直、期待以上の出来栄えで、毎日楽しんでいます。現在も実施中ですが、期間限定のイベントなどは今後も楽しみです。現状でどこまで「妖怪」が「ぷに」として収録されているかはちょっとわからないですが、スマホアプリなら例え新妖怪が出てきてもアップデートで増やせる点も良いですね。メディアミックス展開が得意な「妖怪ウォッチ」だけに、これからも何かしらアニメやゲームなどと連動するようなサプライズにも期待したいと思います。


【そそれぽ】第126回、いかがでしたでしょうか?前回レポートした『FF ブレイブエクスヴィアス』もまだプレイしているし、筆者のような家庭用ゲーム好きがスマホアプリを本格的にプレイする時代がいよいよ訪れているのでしょうか。それでも負けるな、家庭用ゲーム機!次回もどうぞお楽しみに!


『妖怪ウォッチ ぷにぷに』は、好評配信中で価格は基本プレイ無料のアイテム課金制です。



(C)LEVEL-5 Inc. (C)NHN PlayArt Corp.


■筆者プロフィール
津久井箇人 (つくいかずひと) a.k.a. そそそ

作・編曲家・ライター。物心がつく頃にはMSXで『グラディウス』をプレイしていた無類のゲーム好き。ゲームを紹介するブログ記事が評価され、2011年からINSIDEでニュース原稿執筆・ライター活動を開始。レトロゲームから最新ゲーム、戦略シミュレーションゲームから格闘ゲームまで、幅広いジャンルのゲームをプレイ。

Twitter:@sososo291
ブログ:sososo activity

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《津久井箇人 a.k.a. そそそ》

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