TRPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ』ベーシック・ルール日本語版が無料公開!最新版を体験しよう

元祖TRPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ』の第五版にあたる、最新版「ダンジョン・マスター向けベーシック・ルール」の日本語版が無料公開されました。

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TRPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ』ベーシック・ルール日本語版が無料公開!最新版を体験しよう
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元祖TRPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ』の第五版にあたる、最新版「ダンジョン・マスター向けベーシック・ルール」の日本語版が無料公開されました。

発売元のWizards of the Coast社は、基本的に商業向けの翻訳を一切許可していませんが、ファンの有志が同社にかけあい翻訳許可を得て製作。そしてこの度、過去版の日本語版展開をしているホビージャパンのページ上で公開されたという経緯です。



2015年9月には「プレイヤー向けベーシック・ルール」が無料公開され、今回新たに公開されたものと組み合わせ、日本語ルールブックだけで最新版のセッションをプレイすることができます。(ダウンロードはこちらから。旧版ですがD&Dの解説はこちら。)

◆そもそも「ベーシック・ルールって?」




「ベーシック・ルール」という名前ではありますが、その内容はかなり充実。ゲーム上の各種判定に関する手順がただ書いてあるのではなく、“ロールプレイングゲームとは何か”を1から説明し、どのように冒険を繰り広げるのかがしっかり解説されています。

◆注目はキャラクター制作パート



特にボリュームたっぷりなのが、TRPGの大きな楽しみの1つであるキャラクター作成のパート。RPGでは定番の「人間」「エルフ」「ドワーフ」「ハーフリング(いわゆるホビット的な小人種族)」という4つの種族と、「ファイター」「ウィザード」「ローグ」「クレリック」の4つのクラスから好きな組み合わせで、プレイヤーキャラクターを作って遊ぶことができるようになっています。

実は、エルフには「ハイエルフ」 「ウッドエルフ」、ドワーフには「ヒルドワーフ」「マウンテンドワーフ」といったように、それぞれの種族に設定と能力がちょっと違う亜種族のデータも収録。さらに、キャラクターの今までの生い立ちを示し、ロールプレイの指標にしやすいキャラクターの性格や、初期装備などを決めることができる、貴族や犯罪者、賢者といった「背景」のデータもあって、キャラメイクだけでも無料で存分に楽しむことができます。

このようにして各プレイヤーが作ったキャラクターを「ダンジョン・マスター向けベーシック・ルール」と組み合わせれば、冒険に旅立たせることができます。

また「種族」や「クラス」に加え、「各種装備」「呪文」判定の仕方」等に関するルールとデータは「プレイヤー向け」の方に入っているため、「ダンジョン・マスター向け」には「戦闘遭遇の作り方」「モンスターのデータ」「経験値の与え方」「簡単な魔法のアイテムのデータ」が収録されています。

モンスターのデータもなかなか面白く、ゴブリンやオークといったファンタジー定番の種族も十分揃っているのですが、ネコから巨大サメまで様々な動物のデータが充実しており、さらにはティラノサウルス・レックスやプテラノドンなどの恐竜もたくさん登場。

つまり、“村を襲うオークの軍勢と立ち向かう冒険者のヒロイックな物語”はもちろんのこと、“ジャングルの奥深くで巨大カニvsティラノサウルスの壮絶なバトルに巻き込まれる探検隊”なんていうB級映画っぽい激熱なシナリオで遊ぶこともできるわけです。

◆シナリオ集との組み合わせも



また、現在ホビージャパンから日本語版が発売されている、3.5版~5版対応の設定&シナリオ集『殺戮のバルダーズゲート』や『クリスタルシャードの影』を組み合わせて遊ぶのも面白いでしょう。(モンスターのデータだけはD&Dの海外公式ページから英語版をダウンロードして遊ぶ必要があります。)

前者はその名の通りデジタルゲーム『バルダーズゲート』に登場した街が舞台で、デジタルゲーム版とリンクしている未来を描いた物語が展開されます。あのキャラクターがそのまま登場したり、あのキャラクターが銅像になっていたりとファンは特に楽しい内容となっていますので要チェックです。

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

このように『ダンジョンズ&ドラゴンズ』最新版は、伝統的なRPGの雰囲気を持ちながら、今までTRPGで遊んだことがないという人でも、遊びやすいようになっており初心者にもオススメしたいゲームです。

ですので、今回の日本語版「ベーシック・ルール」が公開されたのは非常に嬉しいお話。ただ、多言語展開に関してはまだ決まっていないというのが現状ですので、「ベーシック・ルール」にはないデータや選択ルールが多数収録されている『Player's Handbook』『Monster Manual』『Dungeon Master's Guide』やその他の拡張本もいつか日本語版が欲しいですね。

ちなみに、日本の署名活動ドイツの署名活動など、Wizards of the Coast社に多言語展開をに求めるファンの活動が行われています。このような活動を通じてファンの熱い思いを伝えると同時に、ベーシック・ルールを使ってどんどん『ダンジョンズ&ドラゴンズ』で遊んで、『ダンジョンズ&ドラゴンズ』で遊ぶ人が増えていくと非常に嬉しいところ。

とにかく『ダンジョンズ&ドラゴンズ』が気になったという方は、ぜひ一度遊んでみてください。遊ぶ場所の探し方などはこちらの記事にまとめてあります。また、『ダンジョンズ&ドラゴンズ』の最新版で平日夜に遊ぶ公式イベントの『エンカウンターズ』など、イベント・ゲーム会の情報はホビージャパンのページに掲載中。11月28日に開催される「KADOKAWAコンベンション」でも遊べるようなので、気になる方は遊びに行ってみてはいかがでしょうか。

DUNGEONS & DRAGONS, the Wizards of the Coast logo, the D20 System logo, and all Wizards characters, character names, and the distinctive likenesses thereof are trademarks owned by Wizards of the Coast, Inc. 2009 Wizards of the Coast, Inc.

《傭兵ペンギン》

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