【特集】二次元に触れるVRコントローラー『UnlimitedHand』開発者を突撃!将来的には質感も

今回はその開発を行っているH2L社のオフィスにお邪魔して、一体どんなものなのか体感し、代表の岩崎健一郎さんに気になることをいろいろ伺ってきました。

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【特集】二次元に触れるVRコントローラー『UnlimitedHand』開発者を突撃!将来的には質感も
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東京ゲームショウ2015」に出展され大きな話題となったVRコントローラー『UnlimitedHand』。現在キックスターターで資金調達を実施しており、すでに目標額を超える約7万ドルを突破していますが、今回はその開発を行っているH2L社のオフィスにお邪魔。実際に体験しながら、代表の岩崎健一郎氏に気になることを聞いてみました。



『UnlimitedHand』は、センサーで腕の動きを読み取ってコントローラーとして機能するだけでなく、電気刺激で指の動きをコントロールすることで、フィードバックを与え、擬似的に物に触れた感覚や衝撃を感じられるというもの。要するに「筋トレマシーン的な仕組みで指が動くコントローラー」というイメージです。

◆実際に体験してみた




最初に機械の調整のために電気刺激を流すテスト。手首に差し込むような刺激を感じると同時に、ビクンビクンと指が動く! なんか不気味で面白い。最初はちょっと痛いと感じましたが、何度かやっていくうちに慣れていきました。実際は何度かやっていくうちにだんだん感じなくなるんだとか。



調整が終了すると、次は鳥が手に降りてくるというデモを体験。さっきの調整で指が動いた時はひとりでに動いていてちょっと不思議でしたが、今回のように絵を見ていると視覚でダマされるのか、同じような動きでもちゃんと指先に鳥が降りてきた感じが味わえました。今回は使いませんでしたが、ヘッドマウントディスプレイで遊んだら、より凄い没入感が楽しめることでしょう。



そして次に、銃を撃つデモを体験。腕の動きで画面内のキャラを操作し、銃を撃てるというもの。銃を撃った衝撃を感じられるというほど強いものではなかったものの、手首が結構ガッツリ動いていました。楽しいけど、ずっとやっていたら疲れちゃうかもしれません。

◆『UnlimitedHand』はゲームデバイスである




この様に様々な分野で活用できそうな『UnlimitedHand』ですが、実はゲームデバイスとして開発されており、「Unity」や「Unreal Engine」にも対応。今回体験したバージョンは非常に軽量かつ付け心地も違和感がなく、動かしても安定していましたが、まだ試作段階のものでさらに薄くなる予定なのだとか。

現在は開発者向けに量産が進められており、対応するコンテンツを探しているところ。今後はゲーム開発会社とも協力していきながら、業界全体を盛り上げていきたいとも語ってくれました。

また、骨や筋肉の動きで大きさを把握するなどの感覚を感じるデバイスですが、実はモーターを爪につけて布の表面の質感などを擬似的に体験できるデバイスも開発中で、将来的にはそれらを組み合わせてよりリアルな感覚を味わえるようにしたいとも語ってくれました。これは要するに肌の質感とか弾力を味わえるということなわけですか……!

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最初はちょっと痛いけど、とにかくSFっぽくてワクワクする新しさのある刺激的なデバイスであることは間違い『UnlimitedHand』。価格は3万円前後を予定しており、Amazon等で販売される予定です。

《傭兵ペンギン》

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