
リリース時点からしばらくは、基本ルールの類似性に論点が集まっていましたが、このたび新たな事実が判明。本作の開発・運営資金の一部が、RMT(リアルマネートレード)の利益でまかなわれていることが明らかとなり、『Magical Stone』に対する論議は更なる局面を迎える形となりました。
この事実は、れそ氏が自身のTwitterアカウントにて明かしたものです。『Magical Stone』に対するユーザーとのやりとりの中で、モバイルゲームのRMT業を行っていたこと、その収益を『Magical Stone』の開発・運営の一部に充てていたことなどを語っています。
@inoVSVSVSVSVSVS 私たちがメインでやっているRMT業はモバイルゲームのRMT業になります。この事業は現在は衰退期なため、今は出来ていませんが、昔は一般ユーザー様からの買取もやっていました。多くの方は結婚、子供が出来たなどを契機にその足しにするそうです。(続きます)
れそ (@reso_puyo) 2016年3月31日
@dfk_ohnuma また、これは私事の都合なのですが、ゲームを開発し、運営していく。これには大変お金がかかることであり、現在時点で既に3000万円以上を使っています。(続きます)
れそ (@reso_puyo) 2016年3月31日
@dfk_ohnuma そしてそれだけのお金を用意する手段として一部をRMTに依存しているのは確かです。※他にもHP製作や、システム開発などもやっていますよ。
れそ (@reso_puyo) 2016年3月31日
ただ、多方面から言われているように、この種のゲームはマネタイズが非常に難しく、自前の資金以外に調達するのが難しいんです。
現在、RMTそのものを罪として問う法律はありません。これを「違法ではない」と捉えるか「法整備が整っていない」と見るか、個々人の判断に委ねる形になってしまうのが現状ですが、ゲーム内にRMTシステムが実装されているゲームを除き、各メーカー側は「利用規約」という形で同行為を禁止しています。
それはRMTが運営側の収益やゲームバランスに悪影響を与えたり、ユーザーの快適なプレイを妨げる可能性があるからです。そのため現時点の法律では問題ないとしても、利用規約違反の行為で利益を上げ、それを『Magical Stone』の開発・運営資金の一部に回すという点に引っかかりを覚える方も、やはり少なくありません。
そういった方々から質問を投げかけられるとれそ氏は、ゲームメーカーと中古ショップの関係を取り上げ、「私は必ずしも、誰かの利益を損ない、他の誰かに利益をもたらすことが、悪だとは思っていません」と回答。法的に問題がない点を踏まえた上で、メリットのある行為だと述べています。
@lassen45 @inoVSVSVSVSVSVS しかしながら、昔中古ゲームショップの会社がSONYや複数のゲーム会社に裁判を起こされた話をご存知でしょうか?
れそ (@reso_puyo) 2016年3月31日
私は必ずしも、誰かの利益を損ない、他の誰かに利益をもたらすことが、悪だとは思っていません。
『ぷよぷよ』プロスポーツ化の夢から生まれた『Magical Stone』は、こうして様々な疑問や議論も招く形となりました。また公式サイトでは、『ぷよぷよ通』のスタープレイヤーたちが本作の公認プレイヤーとして紹介。彼らが本作にまつわる様々な状況を把握しているのか、もしくは知らずにいるのか、この点に関しても関心が集まるところと言えます。
RMTの利益によって生まれた本作とそのコミュニティ。当初の目標通りプロスポーツ化を実現させるほどの成長を見せるか否か、今後新たな局面を迎えることでしょう。
なお、権利問題に関して当編集部がセガゲームスに問い合わせたところ、「こちらはとくにお答えできることはありません。」との回答をいただきました。『Magical Stone』の詳細については、れそ氏とコンタクトが取れているものの、回答はまだ届いていません。
【追記】
れそ氏からRMTや今後の『Magical Stone』について回答を頂きました。まずRMTに関してですが、事業は『Magical Stone』を開発・運営しているGameFactoryとは別の会社で行われており、「規約で禁止されていることは理解していますが、RMT事業は悪いことではありません。またRMT取引での詐欺話もお伺いしますが、弊社はそういった会社ではありません。」と説明。
理由はチートツールやBOTツールなどを一切使用しておらず、モバゲーなどのモバイルゲームがメインであるため他のユーザーに迷惑が掛からないなど、既にツイッターで語られている通りでした。なお、実際には「Friendly_shop」というサイトで『モンスターストライク』『ガンダムカードコレクション』『グランブルファンタジー』などの取引が行われています。
また今後に関しては、『Magical Stone』の開発・運営に注力し、RMT事業は縮小していくとのことです。