この企画展は、今年でファミリーコンピュータ用用ソフト『機動戦士Zガンダム ホットスクランブル』が発売されてから30年目を迎えることを記念したもので、その30年間の軌跡がまとめられています。
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企画展が開始されたのは4月22日ですので最新イベントという訳ではありませんが、展示物が熱いという情報を聞きつけ、取材を決行。レポートとして本稿をお届けします。
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「ガンダムゲーム30周年展」はただ単純にガンダムゲームのパッケージや年表が並べられているだけではなく家庭用、アミューズメント用、PC用、ケータイ用のゲームの歴史を織り交ぜ、その背景にも迫っているのが面白いところ。そのため、まずは「なぜ第1作目のガンダムゲームが『機動戦士Zガンダム』を題材とした作品なのか」という部分がパネルにまとめられていました。
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そもそもファーストガンダムの放送や劇場版のヒット、そして「ガンプラ」の社会現象化で盛り上がっていた1979年~1982年頃は、家庭用ゲーム機ではなく『ゲーム&ウォッチ』の時代です。そのためガンダムゲームも玩具の域を出ない“液晶ゲーム”のみであり、本当の意味でのガンダムゲームを熱望する声はあったものの、家庭用ゲーム機の普及まで待つ必要がありました。
そして1983年にファミコンが発売され、1985年に「機動戦士Zガンダム」の放送が開始します。その一方で、ゲーム業界ではナムコ(現バンダイナムコエンターテインメント)で名作シューティングゲーム『ゼビウス』を手がけた遠藤雅伸氏が1985年に独立。同氏は当時のバンダイにガンダムゲームの企画を持ち込み、翌年1986年にバンダイより、『機動戦士Zガンダム ホットスクランブル』がリリースされたのでした。
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会場には「とにかくガンダムのゲームを作りたくて作りたくて仕方なかった」と語る遠藤氏のインタビューパネルも展示されているほか、“ガンダムゲームの歴史に残る一作”として、『機動戦士ガンダム外伝』『SDガンダム GGENERATION』『機動戦士ガンダム 連邦vs.ジオン』『ガンダム無双』等の開発に当時関わっていた人たちのインタビューも展示。
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「ブルーディスティニー1号機」がガンダムタイプではなくジムタイプである理由や、『SDガンダム GGENERATION』の誕生秘話、そして同じシミュレーションゲームである『機動戦士ガンダム ギレンの野望』シリーズとの住み分け、ハードの移り変わりに伴う苦労話など、非常に興味深い話題が満載です。
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全ゲームではありませんが、年表や数多くの資料が展示されているのも本作の熱いところ。特に『機動戦士Zガンダム ホットスクランブル』の開発資料は必見です。
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また、バーチャルボーイやワンダースワンといった各種ゲーム機や、当時は珍しかったオンラインモード搭載のリアルタイムストラテジー『ガンダムバトルオンライン』のパッケージ、「ゲームキューブ シャア専用BOX」といった限定本体も実物を展示。年表展示コーナーでは様々な作品の映像も見ることが出来ます。
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企画展後半には様々なクリエイターが手掛けた、各ゲームの描き下ろしイラストや、各作品を代表するガンプラ等も展示されていました。
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今回取材した「ガンダムゲーム30周年展」は期間限定イベントとなっており、終了時期は未定。展示内容は随時更新されていく予定とのこと。入場は無料で、開催場所である「ガンダムフロント東京」では歴代ガンプラなども展示されているほか、関連グッズも販売。もちろん、有料ゾーンにも様々なオブジェクトが展示されています。