【E3 2016】PSVR+ガンコントローラーによる次世代FPS『Farpoint』が気持ちよすぎる

 

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【E3 2016】PSVR+ガンコントローラーによる次世代FPS『Farpoint』が気持ちよすぎる
【E3 2016】PSVR+ガンコントローラーによる次世代FPS『Farpoint』が気持ちよすぎる 全 7 枚 拡大写真


『God of War』に『バイオハザード』、そしてコジプロ処女作『DEATH STRANDING』など、様々なサプライズ発表が行われたソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下、SIE)の「E3 2016」カンファレンス。その中で『Farpoint』というPSVR向けFPSがひっそり発表されていました。



とはいえ『Farpoint』もサプライズ発表作品の一つで、「E3 2016」会場の外には巨大広告、SIEブースには専用の試遊スペースが。本作はPSVR専用コントローラー「Aim Controller」の対応タイトルでもあり、試遊予約の受付開始数分で全時間帯が満員になる程の盛り上がりを見せていました。本稿ではそんな本作のプレイレポートをお届けします。

◆通常のFPS感覚で楽しめるVRFPS




両手に持つタイプのVRコントローラーや、動きを感知するガンコントローラーはこれまでにも登場していますが、VR専用かつアナログスティックで移動可能なガンコントローラーは珍しいのではないでしょうか。



『Farpoint』はそんな「Aim Controller」とセットで発表されたタイトルで、通常のFPS感覚で楽しめるのが最大の特徴。移動はアナログスティックで行い、銃の照準はコントローラー本体を、カメラ視点は自分の首を動かして操作。移動しながらの射撃も違和感なく行えます。



この配置が驚くほど直感的かつ合理的で、コントローラーのデザイン自体は味気ないものですが、握った感覚や重さ、レスポンスなどはまったく問題なく、強めの振動機能が没入感を高めてくれます。



また先日「Aim Controller」の記事を公開した際に「デザインがダサい」という反応がありましたが、これはゲーム内でどの銃を握っても違和感がないようにあえてシンプルに設計されているためだと思われます。今回のデモではアサルトライフルとショットガンの2つを使用することができましたが、これでもしコントローラーの形状がスナイパーライフルだった場合、かなり違和感があるということです。

感覚としては自由に移動可能なアーケード向けガンシューティングのVRバージョンといったイメージです。

◆動くは楽しい



そして面白いのが、「エイムダウンサイト(照準器を覗き込みながらの射撃)」と「武器切り替え」の操作です。本作ではコントローラーを胴体辺りの低い位置で構えていると、いわゆる“腰だめ”の状態になっており、ドットサイトが表示されないため命中率が下がります。



では「エイムダウンサイト」状態にするにはどうすればいいのか。顔の位置までコントローラーを持ってこればいいのです。そうすると照準器のアイアンサイトが表示され、より精密な射撃が可能に。この“自分で覗く”という動きが非常に気持ちよく、通常のコントローラーやマウスでは味わえない没入感を楽しむことができるのです。



そして「武器切り替え」ですが、こちらは背中に他の武器を背負ってるイメージで、コントローラーを肩辺りまで上げることで切り替えることができます。この動作も気持ちよく、特に“アサルトライフルをぶっ放った後にショットガンに切り替えて乱射する”という一連の動作は最高。ショットガン発射後はなぜかコントローラーの先端を上にあげ、反動を勝手に付け加えている自分がいました。それだけ没入していたと言うことなのでしょうか……。

◆いたってシンプルなFPSだが…




ここからはゲーム本編の話をしていきましょう。今回のデモの舞台は砂漠のような惑星で、敵はクモの様なエイリアン。ストーリーや世界観はあまり語られませんでしたが、ゲーム自体はいたってシンプルなFPSで、特に飛びぬけた何かがあるわけではありません。

ですが、手に銃型のコントローラーを持ち、その動作がゲームと連動するという気持ちよさはかなりのもの。撃つだけで楽しいのです。また敵やプレイヤーの移動速度は遅めに設定されており、特に酔いは感じなかったため、VRFPS体験の面白さを最大限引き出すと言う意味では、素晴らしい調整だといえそうです。

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

発売日や価格、日本展開などは発表されていませんが、今回E3で体験できた『Farpoint』は、まさしく理想のVRFPSと言っても過言ではない作品でした。近しい作品が間もなく東京お台場にやってきますが、家庭で楽しめる理想のVRFPSとして、今後も注目されていくことでしょう。

《栗本 浩大》

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