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インサイドを御覧の皆様、こんにちは。ライターひびきがお届けする週間連載「日々気まぐレポ」、第177回目でございます。
今週はバンダイより発売中のガンプラ「HGIBO 1/144 ガンダムヴィダール」をご紹介します。これは、現在MBS系列ほかにてTVアニメが放送中の「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」第2期に登場するモビルスーツ「ガンダムヴィダール」を1/144スケールで立体化したキットです。
本機は、謎の仮面男「ヴィダール」専用機であり、機体名に自身の名を冠しているなど謎多き存在として描かれています。どことなく顔つきがガンダム・キマリスに似ている気がしますが、謎ったら謎です。ちなみに、本キットではフレーム部を構成するパーツとして「ガンダム・フレーム2」のランナーが採用。これは同シリーズのキマリスのキットで使用されていたランナーですが、特に関係等は明らかになっていません。
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フレームのランナーがキマリスの流用と言っても、余剰パーツなどは一切なく完成形は非常にシンプルな出来栄え。フレーム部グレー、および装甲部のブルー、ブラックなどは成型色で再現。バインダー部のホワイトや腕部ブラック、バーニア部および背部リアクターのレッド等はホイルシールでの再現になっています。レッドやホワイトなどのワンポイント部はともかく、肩部・下腕部ブラックなど複雑な面構成の部分はシールではやや目立ってしまうかもしれません。また、特徴的なバーニア内部のレッドはシールでもフォローされていませんのでここも塗装推奨ポイントとなっています。
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付属武装は専用ライフルが一丁、ハンドガンがそれぞれ二丁にバーストサーベルが一振りとHGIBO系にしてはそれなりに多めです。ライフルは2パーツモナカ割りのシンプルな構成ですが、センサー部のパーツ分割などがよく考えられており、サイドスカート部にマウント可能なジョイントを設けているなど遊んでいてストレスも特に感じません。一方でハンドガンは1パーツ構成で劇中の印象よりはやや小ぶりでしょうか。しっかりと手首で保持できるものの、フロントスカートのホルダーへのマウントは不可能で、こちらに造形されているグリップも取り外しは不可能となっています。
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バーストサーベルはシンプルな作りですが非常にシャープな造形で迫力も満点。ホルダー内の替刃もしっかりと再現されている他、基部をサイドスカートにマウントさせておくことも出来ます。この他の武装として、爪先と踵部分のハンターエッジが展開可能など、充実のプレイバリューとなっています。
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ガンダム・フレーム機ということで可動範囲は折り紙付き。一見取り回しづらそうに見えるサイドスカートもきちんと接続されており、バルバトスのように遊んでいてポロりする、というようなこともありませんでした。逆に、他機種では安定していたバックパックの座りが悪い印象を受けます。接続はシンプルな共通二軸方式なので、軽く手を入れてあげても良いかもしれません。
低価格帯のアイテムながら、付属武器が多くギミックも多彩で高いプレイバリューを誇るガンダムヴィダール。一方で、色分けや肉抜き穴などにそのしわ寄せが来ており、この点に関しては評価が別れるところでしょうか。とは言え、合せ目をシールで覆うなど、これまでになかった工夫も随所に見られる意欲的なキットとなっています。カッチリと組み上がるので遊びやすさが何より魅力的なキットとなっていますので、是非ブンドドと遊んでみてください。オススメです!
「HGIBO ガンダムヴィダール」は発売中。価格は1,296円(税込)です。
(C)創通・サンライズ・MBS
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■筆者紹介:ひびき
関西在住のゲームやアニメ、おもちゃが大好きな駆け出しひきこもり系ライター。そのシーズンに放送されているアニメはすべて視聴する暇人。ゲームのプレイは基本的にまったりじっくり遅い方。2012年からINSIDEにてライター活動を開始。お仕事はTwitterと個人サイトにて随時受付中。
Twitter:@hibiki_magurepo
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