基本的なリアルタイムのアクションバトルに加えて、『Fallout』シリーズでおなじみのAP(Action Point)を使ったターンベースバトルの2つのモードが用意されています。ゲームのデフォルトではリアルタイムバトルとなっているのですが、後述するフォロワーと敵が入り乱れるハイスピードな戦闘が展開するまで、慣れるまではターンベースにしておくのがオススメです。(ちなみに筆者はいつもターンベースモードでプレイしています。)
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オープンワールドタイトルとしては珍しく、『Baldur's Gate』よろしくNPCフォロワーを引き連れたパーティプレイが出来るのも特徴。最大で6人のNPCキャラクターを同時に引き連れるというのも本作ならでは。プレイヤーのステータスや生い立ちにも左右されるものの、フォロワーは尖った能力を持つものが多く冒険を有利に進めてくれます。
キャラクタービルドに関しては是非とも好きなように作成して欲しいのですが、魔法自体の性能の高さや、高性能装備のマジックアイテムの関係もあり、メイジ系のビルドが非常に優遇されています。一方、銃や爆発物などの専門家はやや不遇で、本作ならではのビルドに正直あまりメリットが無いと言うのが残念なところ。ゲームの難易度は少々上がりますが、選んだら絶対クリアできないという事は勿論無いのでご安心を。
個人的にはフォロワーの加入人数を増やせるPersuasionスキルを上手く取得していけばあまり無茶な構成にしない限り詰むことは無いかと思います。
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素材とスキルがあれば銃や薬物などのクラフトも可能。
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各種Modも手伝い、今プレイしても楽しい事は間違いないのですが、幾つかの難点も。まず、マップのスクロール方式が完全手動で、いちいち画面端までカーソルを動かすか、矢印キーでカメラを操作しなければいけないという点が一つ。加えて、ESCが各種ウインドウのクローズに対応しておらず、どんな状況でもゲームオプションのショートカットが立ち上がってしまうので、慣れるまで戸惑うかもしれません。
日本ではあまり馴染みの無いタイトルですが、海外では「オープンワールドRPGランキング」などの特集でも頻繁に取り上げられている、まさしく不朽のRPGです。これまで本連載で取り上げてきた作品の中でも、なかなか重めなタイトルですが、良質なRPGをお探しの方は、じっくりと腰を据えてプレイしてみてはいかがでしょうか。
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今回のプレビューはSteam版を使用しました。