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2017年3月30日発売予定、現代の学園と美少女ファンタジーが融合した、少女たちの等身大の青春を描くPS4/Vita向けヒロイックRPG『BLUE REFLECTION 幻に舞う少女の剣』。発売に先駆け、完成発表会が行われましたのでその模様をお伝えいたします。
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まずは、コーエーテクモゲームス専務取締役の小林伸太郎氏が登壇。「『BLUE REFLECTION 幻に舞う少女の剣』は、まったく新しいタイトルです。美少女が登場する作品を手がけてきたガストらしく、さまざまな個性あふれる美少女が数多く登場し、イラストレーターの岸田メルさんが細かい部分まで監修してくださいました。男性ならばドキッとするようなシーンが数多くちりばめられており、まさにガストでしかできない、ガストの良い部分を抽出したような作品です」と述べました。
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次に、『BLUE REFLECTION 幻に舞う少女の剣』プロデューサーの細井順三氏と、本作のキャラデザと監修を手がけた岸田メルさんが登壇しました。本作は人と人との絆をテーマに、誰もが一度は経験した青春を描いた作品です。可愛くて淡い美少女を描くのに定評がある岸田メルさんを起用したのは、イラストだけでなく世界観や空気表現をゲームで再現したいと思い声をかけたとのこと。岸田メルさんは、「新しいゲームを作るため、監修としてイラストや手触り感を再現すべく、シナリオやキャラクターの設定など細かい部分まで携わっています」と伝えました。
ここからはゲームの映像とともに、『BLUE REFLECTION 幻に舞う少女の剣』の魅力を紹介するため、ディレクターの高橋梓氏が登壇しました。イベントシーンは、BGMを切って効果音のみで演出するなど、空気感を意識しているとのこと。日常シーンでふいに発生するフェチシズム、それを感じられる絶妙なカメラワークも楽しめます。
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日常パートでは、校内を移動して生徒たちと交流し、主人公が成長していきます。校内には、生徒会室や図書室、保健室など、学校にはある施設を用意しているので、懐かしさを感じられることも。校内を探索していくと異世界に影響を受けている生徒たちがおり、彼女たちを救うために異世界へと旅立ちます。異世界は、生徒の抱えている悩みによって雰囲気や構造が変化する仕組みとなっています。
戦闘は、MPを消費して攻撃を行うターン制のバトルです。また、エーテルゲージという要素があり、これを消費すると、とっさのHP回復や敵の攻撃順を遅らせるなどのアクションが可能です。このゲージは、エーテルチャージというコマンドを使用してためられます。エーテルチャージ中はMPが回復するので、MPが減っているキャラクターで行うと効果的とのアドバイスもありました。
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ボス戦である原種戦では、本体と行動パターンに特徴を持つコアが出現し、コアを優先して破壊すると敵を弱体化できるといった戦略性があります。また、原種戦は現実世界で戦うため、さまざまな仲間たちがバトルに参加して助けてくれます。さらに、エーテルゲージを消費して連続行動を可能とするオーバードライブも発動でき、これを一定数行うとリンクアタックと呼ばれる協力技が発動します。また、戦況に応じて敵の位置やBGMが変化するなど、最後まで迫力のあるバトルが楽しめるのも魅力です。高橋氏は、「ライトノベルのようにシナリオを中心に楽しみたい方、RPGとして戦闘やシステムを楽しみたい方どちらも満足いただける内容となっております」と述べました。
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次に、主人公の白井日菜子役の高田憂希さん、司城夕月役の高野麻里佳さん、司城来夢役の秦佐和子さんが、作品のキャラクターに合わせた淡い色合いや透け感が可愛らしい衣装で登壇。ここからは3人を交え、『BLUE REFLECTION 幻に舞う少女の剣』のキャラクターや衣装デザインなどについてのトークイベントが行われました。
はじめに、主人公の白井日菜子について。岸田メルさんによると「みなさんに愛される正統派な主人公を作らないので、正統派美少女は黒髪ショートではないか」と考え、このデザインになったとのことです。また、挫折から始まる主人公なので、物憂げな可愛さを持ちつつ芯は強い感じを意識しているそうです。
制服のデザインについては、差別化を図るために派手にするのではなく、一見すると紺のセーラー服でもボタンがダブルになっていたり胸当てがなかったり、見えるべきところが見えるようなこだわりのつまった制服となっています。可愛いデザインに、女性陣からは着てみたいという歓声もあがっていました。
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続いて、日菜子を助ける2人の姉妹で、リフレクターへの変身のキッカケをつくる司城夕月について。彼女は元気いっぱいで幼いというイメージでデザインされたキャラクターとのこと。岸田メルさんは「お芝居をいただくと思っていたよりも可愛くて元気なキャラクターにだったので、3Dモデルを変えています」という驚きのエピソードも伝えました。表面上は明るいけれど、3人のなかでリードしなきゃいけない意識を持っているキャラクターなので、いろいろなことを考えている子である点も気になる要素です。
一方、もうひとりの姉妹の司城来夢については、おしとやかそうでゆるふわな見た目ですが、意外とドライで現実主義な側面もあるそうです。姉妹はとある目的を持っていますが、来夢は合理的に物事を進めたいタイプで、ギャップを持たせた女の子です。そのため、姉妹で食い違いって言い合いになるシーンなども見られるようです。
リフレクター時の衣装については、夕月と来夢は水着風のレオタード、ディレクターのこだわりによりドレスを模したデザインの日菜子はパンツを履いているとの発言が飛び出しました。デザインを作るうえでは、「本作独自の魔法少女を考えるため、日菜子の衣装だけでも20種類ぐらい考えた」とのことです。リフレクターになると夕月は三つ編みが長くなる、来夢は髪飾りが付くなど微妙な変化が見られ、日菜子は髪色だけでなく瞳の色もオッドアイに変わるなど、落ち着いた空気を生かしながらも圧倒的にちがう雰囲気を演出しています。細井氏は「本作は対比を意識しており、制服から魔法少女、日常から非日常、美少女と原種など、常に驚きを与えられるようなデザイン設計にしています」と述べました。
武器については、主人公は剣とすんなり決まり、魔法少女ものはバトン・ステッキが欠かせないので夕月に持たせたとのこと。そこで残った来夢について、岸田メルさんは「普通じゃおもしろくないのでぬいぐるみを持って戦いましょう、と提案したらすんなり通ってしまった」というエピソードを伝えました。
最後に、コラボレーションについての発表が行われました。まず、昨年発売された『フィリスのアトリエ ~不思議な旅の錬金術士~』、2017年発売予定の『よるのないくに2 ~新月の花嫁~』と合わせた3タイトル連動のキャンペーンである「ガスト美少女祭り」の一環として、特別なDLCなどが配信されます。
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続いて、なぞともCafeと自遊空間との謎解きコラボレーションイベント「BLUE REFLECTION 光彩のリフレクター」が実施されます。開催期間は、4月14日(金)~7月17日(月・祝)まで。手元のパネルやボードを組み合わせながら宝箱やダイヤル錠を解錠したり、登場するキャラクターたちとタブレット操作で協力して謎解きを目指すなど、アナログとデジタルが融合したリアルなストーリーが楽しめます。一方、よだかのレコードとはドラマチック謎解きゲームとして「精神暴走フラグメント」というイベントも実施されます。開催期間は、4月16日(日)~5月7日(日)の毎週金土日および祝日。よだかのドラマチックルームという閉ざされた空間で制限時間内に謎解きをするという内容です。
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ゲーム関連では、『乖離性ミリオンアーサー』とのコラボレーションが4月14日(金)~4月28日(金)に行われます。岸田メルさん描きおろしのコラボイラストや声優陣のボイスが入った限定ガチャが予定されているとのこと。さらに、『FINAL FANTASY XV』との衣装コラボレーションも実施されます。白井日菜子がアラネア・ハイウィンド、三井香織がシドニー・オールムの衣装を着用するとのこと。岸田メルさんも絵を手がけるということで非常に期待が高まります。
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岸田メルさんは、「『BLUE REFLECTION 幻に舞う少女の剣』は、長い期間に渡り全身全霊で関わった作品です。可愛いイラストやシナリオ、ゲームの手触りなど、僕がすばらしいというものを120%込めてひとつの世界観にまとめあげられたと思います。思い出に残るゲームになったと思いますので、体験してもらえれば何よりうれしいです」と伝えました。細井氏は、「本作は新規のIPなので、明日が本当のスタートだと思っています。今後も長く愛されるコンテンツとなるように努力していきますので、ぜひお手にとって新しい体験をしていただければと幸いです」と述べ、和やかな雰囲気で完成発表会は終了となりました。
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