【レポート】『PSO2』EP5にて行われるバランス調整に迫る! 気になる上級クラス「ヒーロー」になる条件とは(後編)

オンラインゲーム『ファンタシースターオンライン2』(以下、PSO2)の5周年を祝う「ファンタシースター感謝祭2017」、その皮切りが6月10に幕張メッセにて開催されました。

ソニー PS4
【レポート】『PSO2』EP5にて行われるバランス調整に迫る! 気になる上級クラス「ヒーロー」になる条件とは(後編)
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オンラインゲーム『ファンタシースターオンライン2』(以下、PSO2)の5周年を祝う「ファンタシースター感謝祭2017」、その皮切りが6月10に幕張メッセにて開催されました。

同会場では、有終の美を迎えるEPISODE4の情報をはじめ、7月26日より配信がスタートするEPISODE5の概要なども発表。ユーザーの注目を集める展開の数々を明らかとしましたが、その際にお披露目された上級クラス「ヒーロー」やバランス調整に関する更なる情報を、ステージイベントにて解説しました。

EP5のディレクターを担当する濱崎大輝氏が登壇し、まずはバランス調整を実施するにあたり、「現在『PSO2』で起きている問題」を指摘すると共に、その問題点に対する対処をEP5で実施する理由や調整方針も同時に明かします。その際に上がった項目は、以下の通りです。

■現在『PSO2』で起きている問題
・チェインやバニッシュブロウなど、特定のスキルやPAの組み合わせにより瞬間的に突出した火力が出てしまう
・ガンナー以外の武器の方が、チェインを有効に使えてしまう
・ウィークバレットの効果がクエストごとに統一されていない
・複合テクニックを短時間で使えてしまう
・肩越し視点にて、一部のテクニックの射程が無限になってしまうことがある

■EP5で実施する理由
各種問題に対して、部分的な修正を行った場合、別の場所で問題が出たりいびつな修正になってしまう懸念がありました。そのため、全体的な調整が必要となり、時間をかけ、まとまった修正が可能な新EPISODEの初回配信での対応が適切であると判断しました。今回の調整を行うことで、現在発生している戦闘面での問題について全体的な解決を行います。

■EP5の調整方針
・特定のクラスの高倍率スキルやPA、テクニクを組み合わせて瞬間的に突出したダメージを出せてしまうなどの問題に対し、下方修正を実施。
・既存のスキルや武器をより使いやすく、選択肢が広がるように上方修正を実施。
・上記のように、下方修正を行うと同時に使いやすくするための上方修正を行います。また、現在仕様されていないスキルやPA、テクニックについても上方修正を行い、全体的な底上げを行います。


下方修正を行うクラススキル、PA、テクニックについても発表されており、「ヴォルグラプター」「ザンバース」「ウィークバレット」「バニッシュアロウ」「チェントリガー」「シャープボマー零式」「チェインフィニッシュ」「マロンストライク」「複合テクニック」「無限射程」が対象。また、上方/下方修正に関する概要が、各クラスごとに紹介されました。

■ハンターの調整方針
・「ガードスタンス」の強化
「ガードアドバンス」の威力と効果時間を上方修正することで、守りと攻めを両立させた新たなハンタークラスのスタイルが誕生します。

・「ワイアードランス」の強化
通常攻撃とステップアタックの威力と、ホールド系PAを含めた8種のPAを上方修正します。ギアを溜めてホールドPAを使用すると使用するという本来の強さを実感できように調整します。

・「ヴォルグラプター」の弱体化とそれに伴う調整
「ヴォルグラプター」の威力定価と消費PPを下方修正します。チャージ時間を短縮する対応を行い、使用シやすくします。「パルチザン」のPA9種を上方修正し、多彩なPAでの戦闘を可能にします。

■ファイターの調整方針
・「ナックル」の強化
通常攻撃とステップアタック、PA9種の上方修正を行います。ナックル本来の「攻撃範囲は狭いが威力は高い」という特徴を復活させ、3種類の武器を状況に応じて使い分けられるようになると考えています。

■レンジャーの調整方針
・「ウィークバレット」の効果をウィークバレットジャマーの威力に調整
EP5以降は、ウィークバレットの効果を「120%」に下方修正し、クエストごとに効果が異なる点を解消します。また、最大レベル時の装填数を増やす上方修正を行い、必要に応じた弾数を選択できるようにします。併せて、採掘基地防衛戦や、過去のレイドボスなどのHPを難度ごとに調整します。

・「アサルトライフル」「ランチャー」の強化
「アサルトライフル」のPA5種と「ランチャー」の通常攻撃、特殊弾の威力を上方修正します。

■ガンナーの調整方針
・「チェイン」の仕様変更
「チェインフィニッシュ」時のダメージ倍率を下方修正します。リキャスト時間を短くする上方修正と、チェインの受付時間を長くする上方修正を行い、使いやすく修正します。また、クラススキル「チェインフィニッシュ」をメイン限定スキルとし、効果を「ツインマシンガン」の打撃、射撃に適用するように仕様変更します。これにより、「ガンナーが使用するツインマシンガン」が「チェイン」を一番うまく使えるようになります。

・「ツインマシンガン」の強化
PA2種の威力と、通常攻撃とダイブロールシュートのギア上昇量を上方修正します。

■フォース、テクターの調整方針
・「複合テクニック」の仕様変更
2分間のリキャスト時間を設ける下方修正を行います。

・各種テクニックの強化
併せて他テクニックを上方修正し、フォースの底上げを行います。各種属性テクニック、テクニックカスタマイズを上方修正。「ザンディオン」の威力を上方修正。

・「ザンバース」の仕様変更
潜在能力やスキルの効果が乗らないように下方修正し、倍率の過剰な上昇と使用しにくい状況を解消します。

・複数属性の強化ができるようにスキルポイントを見直し
今回、各属性のマスタリー系スキルのレベル上昇の見直しを実施し、複数属性分強化できるように仕様を変更します。

・ウォンド系スキルポイントの見直し
ウォンド系スキルの上限レベルを低くする調整を行います。ポイントをウォンド系スキルにも触れるようになるため、テクニックとウォンドによる殴り戦闘の両立がより実現しやすくなります。

・一部テクニックで射程距離無限攻撃ができないように調整
ラ・フォイエ、サ・バータ、イル・バータ、ラ・ザン、サ・ザン、グランツに対して、肩越し視点時の射程距離を通常視点と同様にする下方修正をします。

■ブレイバーの調整方針
・「カタナ」の強化
「シュンカシュンラン」など6種のPAの上方修正を行います。

・「バニッシュアロウ」の効果を調整
威力の低下と消費PPを上昇させる下方修正を行います。バレットボウはパルチザンと比べて遠い場所からも成功させられるため、チャージ時間の短縮などの上方修正は行いません。

・「バレットボウ」の調整
「シャープボマー零式」は他PAに比べて、挙動・威力ともに性能が高かったため、消費PPの下方修正を行います。通常攻撃とPA6種の上方修正を行います。

■バウンサーの調整方針
・「エレメントスタンス」の強化
異なる弱点属性のエネミーが複数出現するクエストが多くなっており、効果を発揮しにくくなっています。非弱点属性時の効果を上方修正します。どんな状況でも一定の火力を出せるクラスになります。

・「ジェットブーツ」の強化
通常呼応下句とステップアタック、PA1種の威力を上方修正します。

■サモナーの調整方針
・「マロンストライク」の弱体化
2段階目に膨らんだ時の威力を下方修正します。また、2段階目から3段階目まで膨らむための必要ヒット数を増やす下方修正も行います。使い勝手は下がりますが、最大火力は据え置きとなります。

・「メロン」の強化
3段階目まで膨らんだ状態で一定時間経過しても、爆発せずに初期状態に戻るように仕様を変更します。

・クラススキルの調整
「ディアマスター」と「リザーブリカバリー」の効果の上方修正を行います。



さらに、「低レアリティアイテムのドロップ調整」やその調整内容が明かされたほか、EP5の注目ポイントのひとつといえる上級クラス「ヒーロー」に関する詳細も判明。まず、「ヒーロー」になるためには、「打・射・法の3クラスをクラスレベル75以上にすること」「称号を獲得し、コフィーのオーダーをクリア」といった条件をクリアすることで、選択可能となります。




「ヒーロー」はメインクラス専用で、サブクラスの設定は不可。「ソード」「ツインマシンガン」「タリス」の3つを使用することができ、自動的に武器を切り替えて複数葺きを使ったコンボを可能とする「武器切り替えPA」という特徴的なアクションを持ちます。




「ソード」の武器アクションは、ガードから「気弾」へと変更。連射による攻撃のほか、2段チャージまで溜めて撃つことも。また、ボタンを押している長さに応じて挙動が変化する「派生PA」も用意されており、状況に応じた使い分けもテクニックのひとつとなりそうです。



「ツインマシンガン」はPAのみならず通常攻撃でもPPを消費。ボタンを押しっぱなしにすることで連射攻撃を繰り出します。そして、武器アクション「リロード」でPPを回復するスタイルに。この「リロード」は歩きながら行うことも可能なので、通常攻撃やPAの合間合間でリロードを駆使する形となるでしょう。



そして「タリス」の武器アクションは「高速移動」。マーキングショットを飛ばした場所に一瞬で移動できるので、ヒットアンドアウェイや緊急回避といった使い方も一興でしょう。また「ヒーロー」のタリスはPAの使用が可能なのも見逃せない点です。


また『PSO2』関連として、サービスイン5周年を記念し、毎月2日は「PSO2の日」にするとの発表も。「PSO2の日」にログインすると、豪華なログインボーナスがもらえるほか、1日限定のお得なブースト効果も得られます。「PSO2の日」の初日となるのは、7月2日。今後、毎月2日をお見逃しなく。




『PSO2』に関する最新情報は、今後の「ファンタシースター感謝祭 2017」各会場でも随時公開されていきますが、東京会場でのお披露目はここまで。ですが、Season2が6月28日に開幕する『PSO2es』の情報なども公開。引き続き登場するジェネは衣装が一新したほか、謎に包まれたトランスエネミーの少女「デュナ」やアークスを憎悪する「ヘイド」、謎の存在「アナティス」といった新キャラクターたちを紹介しました。




更に、ストーリーのテキスト読み返し機能の実装にバレット機能拡張、レベル上限「75」を解放するなど、物語はもちろん利便性も向上し、『PSO2es』の世界が更に広がりを見せます。Season2のプロモーションムービーも公開中なので、そちらも合わせてチェックしつつ、今後お披露目される『PSO』シリーズの更なる情報と展開にご期待ください。

YouTube 動画URL:https://www.youtube.com/watch?v=UHoNLFq2DHw

(C)SEGA

《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

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