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2016年10月にPS4/PS VR対応で発売された共感覚シューティングアドベンチャー『Rez Infinite』が、8月10日、SteamとOculus Storeにて電撃リリースされました。PS4版の機能に加え、ハイエンドなゲーム環境を構築できるPC版ならではの様々な新要素が追加されています。本稿では、エンハンスゲームスにて実際に体験したインプレッションと、クリエイター水口哲也氏をはじめとする開発チームのインタビューをお届けします。なお、PS4版のインタビュー&インプレッション記事も過去に掲載していますのであわせてご覧ください。
■『Rez』はさらなる高次元へ
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2001年にドリームキャスト/ PlayStation 2向けタイトルとして登場した『Rez』。昨年、PS4向けに『Rez Infinite』として生まれ変わり、新たなエリア「Area X」の追加やPS VRによるVRモードへの対応、PS4 Proでの4K解像度対応で世界中のゲームファンをうならせたのは記憶に新しいところ。
今回リリースされたPC版では、Oculus Rift & HTC ViveといったVR機器をサポートし、キーボードの「V」を押すことでゲームプレイを一時停止して360度見渡すことが可能な「View Mode」を搭載。また、解像度には上限がなく、将来的に発売されるであろう8Kを超えるさらに精密な解像度のモニターにも対応可能となっています。さらに、世界中のプレイヤーとスコアを競うグローバルランキングが初めて搭載されています。(グローバルランキングはSteam版とOculus Store版では別)
PC版『Rez Infinite』の動作環境は以下の通り。
- デスクトップモード必要動作環境
OS: Windows 7/8/10 (64-bit)
プロセッサ: Intel i3-3220
メモリ:4GB RAM
グラフィックス: NVIDIA GTX 750
DirectX: Version 11
サウンドカード: DirectX 11対応
デスクトップモード推奨動作環境
OS: Windows 7/8/10(64-bit)
プロセッサ: Intel i5-4460以上
メモリ: 8GB RAM
グラフィックス: NVIDIA GTX 750ti 以上
DirectX: Version 11
サウンドカード: DirectX 11 対応
- VRモード必要動作環境
OS: Windows 7/8/10(64-bit)
プロセッサ: Intel i5-4590
メモリ: 8GB RAM
グラフィックス: NVIDIA GTX 970
DirectX: Version 11 サウンドカード: DirectX 11 対応
VRモード推奨動作環境
OS: Windows 7/8/10 (64-bit)
プロセッサ: Intel i7-4770 以上
メモリ: 8GB RAM
グラフィックス: NVIDIA GTX 1070 以上
DirectX: Version 11
サウンドカード: DirectX 11 対応
※ VRでのプレイには 、Intel i5-4590 CPU, 8GB RAM, DirectX 11以上が必要。
■PC版ならではの多彩な設定や操作デバイスが選択可能
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『Rez Infinite』は、PCで使える様々な入力デバイスに対応しています。キーボード&マウスはもちろん、Xbox Oneコントローラーを初めとした各種ゲームパッド、ViveコントローラーやOculus Touchなど。特筆すべきは、「Area X」以外であればマウス単体かキーボード単体でプレイできるということ。筆者はすべてのデバイスで実際に体験してみましたが、マウス操作との相性の良さに驚かされました。使いなれたマウスのクリック操作によって心地の良いリズムを刻めるのは非常に快適です。片手で腕を大きく動かしてプレイするOculus Touchによる操作も独特で面白いものに仕上がっていました。
ハイエンドゲーミングPCによる極上のグラフィック体験はもちろん、もともとドリキャス世代のゲームということもあって、要求スペックはさほど高めではありません。細かいグラフィック調整が可能ですので、設定次第ではAPUを搭載した最近のノートPCでの快適な動作も見込め、いつでもどこでも『Rez Infinite』をプレイできる環境を構築できそうです。なお、「Area X」は最新の開発環境で作られているため、ある程度のスペックは必要。VRモードはハイスペックゲーミングノートPCが必須です。
※次ページ: エンハンスゲームスの水口哲也氏と開発を担当したMonstarsのスタッフへのインタビューをお届け