発表会冒頭のあいさつでは、セガゲームス代表取締役社長COOの松原健二氏が登壇。同社ならではのIPの魅力をより確実に届けるために、2017年4月にバーチャルカンパニーを統合。日本のみならず世界で魅力を発揮しているIPの一例として『ソニック』シリーズを挙げ、北米・欧州を中心に配信している『Sonic Forces:Speed Battle』は非常に好評を得ていると語りました。今後も新しい遊び方を提供し続けるため、さまざまなタイトルをお届けしていきたいとし、松原氏のあいさつはしめくくられました。
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セガゲームス代表取締役社長COOの松原健二氏
◆いよいよ配信間近!『D×2 真・女神転生リベレーション』
最初の発表は、2017年内に配信予定となっている『D×2 真・女神転生リベレーション』の最新情報。チーフプロデューサーの山田理一郎氏によれば、開発はいよいよ最終調整の段階で、デバッグに入ったとのこと。200~300人のスタッフを動員し、テストプレイをしているそうです。
登場するさまざまな悪魔には、1から6までのレアリティが設定されており、どの悪魔でもレア度6まで育成できると解説。サービス開始時は、5までの実装を予定しているそうです。続いて、レアリティ5の悪魔の一例としてアリス、バロン、スサノオの3Dモデルが登場。スサノオが3D化されるのは本作が初とのことで、「マントはどのように肩にかかっているのか」など、アトラスと入念なやりとりをしたというエピソードも披露されました。
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初期レアリティが5の悪魔の一例として紹介された3体
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マップ画面やサウンドからは、かなりの“メガテンらしさ”が感じられました
戦闘は『真・女神転生III』などと同じ「プレスターンバトル」を採用。バランスはスマートフォン用に調整されており、同一ターンに2回以上弱点をついても行動回数は2回以上は増えないなど、細かな仕様が異なるようです。
■初発表のビックニュース2点!
まず一つ目は、「VR機能を開発中」であるというニュース。東京ゲームショウ 2017で出展したVRの好評を受けて、さらなる感動体験を届けるべく鋭意テスト中とのことです。会場では、TGSのVRでも確認できたケルベロス、ピクシー、トールの3体がお披露目。なかでもトールは見上げるほどに大きく、実装されたらさまざまな悪魔を眺めるだけでもかなり楽しめそうです。
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ARのケルベロスをなでる仕草をするセガゲームス取締役CSOの岩城農氏
第二のニュースは、「海外配信の決定」。TGSでは海外からも「いつリリースされるのか」という問い合わせが相次いだとのことで、元々構想はしていた海外展開を前倒しにするとのこと。それを受けて、本日(11月21日)より、台湾、香港、マカオでも事前登録が始まったことが発表されました。
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国内ではすでに事前登録が始まっています。まだの方は登録しておきましょう
◆大空で始まる冒険譚!『ワンダーグラビティ ~ピノと重力使い~』
『マギアレコード』や『オルタンシア・サーガ』で知られる株式会社f4samuraiによる新作タイトルです。プレゼンは、同社代表取締役CEOの金哲硯氏が担当しました。
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f4samurai代表取締役CEOの金哲硯氏
物語の舞台は、大陸も海もない、広大な空だけの世界。主人公の少年ヒューゴが、ピノと呼ばれる小さき種族の二ールと出会って「重力使い」となるところから物語が始まります。国際指名手配されている行方不明の父の影を追って、エンドロールと呼ばれる世界の底を目指す冒険譚となるようです。
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豪華声優陣が命を吹き込むメインキャラクターたち
主人公が重力使いであるだけに、敵との戦いにも重力を使用。相棒となるピノと敵の周囲に特殊な重力場を発生させ、敵の方の重力を強くすることでピノが猛烈な勢いで引き寄せられていく――すなわち突進攻撃となる――という独特な戦いが繰り広げられるようです。また、f4samurai作品らしく、GvG(ギルドvs.ギルド)の遊びも用意されているとのこと。
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戦闘は重力を用いた独特なものになるようです
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GvGコンテンツは、作中世界にあるスポーツになるようですが……?
『ワンダーグラビティ ~ピノと重力使い~』は2018年春配信予定。今後の続報は、公式HPと公式Twitterで開示していくとのことです。
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◆『サカつく』最新作!『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド』
プレゼンを担当したのは、『D×2 真・女神転生リベレーション』に続きプロデューサーを務める山田理一郎氏。本作のコンセプトは「正統派『サカつく』の面白さを手軽にスマートフォンで!」というものだそうです。
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『サカつく』にあわせ、ジャージを身につけての再登壇となった山田氏
『サカつく』の本質とは「選手個々人のみならずクラブチームが成長し、やがては世界へと立ち向かっていくことの楽しみ」にあると語る山田氏。『サカつく7』でも掲げた「Jから世界へ。」のキーワードのように、このタイトル自身も世界に向けてチャレンジしたい――すなわち、シリーズ初の世界同時展開をすると発表されました。
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『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド』は2018年春配信予定。本発表にともない、Twitter公式アカウントも開設されたとのことです。
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◆笑いが絶えない新感覚バトル!『共闘ことばRPG コトダマン』
最後のタイトルは、完全新規IPとなる『共闘ことばRPG コトダマン』。登壇したプロデューサーの中村たいら氏は、発表に先立ちスマートフォンゲームの大まかな歴史を回顧。2012年から15年ごろまでは、パズルゲーム全盛から脱却するために、何らかの要素とRPGを掛け合わせてゲームを作っていた時代。
そして2015年以降から今は、キャラクターや世界観の魅力で勝負するIPの時代。だが、本当にそれだけでいいのか? ゲームとしての面白さで勝負するべきではないのか? 中村氏はそんな思いで本作を開発したと語りました。
開発に2年以上をかけているという本作のキャッチコピーは「ことばで闘う新感覚RPG」。プレイヤーは、文字の精霊「コトダマン」が持つひらがなをことばに当てはめて、意味のある単語を作って敵に攻撃。登録単語数は現時点で20万語を超えるそうです。
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個性的なコトダマンたちは、一体につきひらがな一文字を持っています
また、すべての単語に「黄色いもの」、「食べもの」などのテーマが設定されており、それにより「特定のテーマの単語に弱いボス」や「特定のテーマの単語でのみ発動するスキル」などが存在。ゲームに一層の深みを与えます。
個性的なコトダマンたちは、サービス開始時に350体以上を実装。それぞれが進化して別の姿になるので、実質的に700体以上にもなるようです。また、世界設定にも凝っているものの、物語を主軸に置いて勝負する作品ではないことから、長々と読ませるような形でのストーリーはナシ。その代わり、イベントや、キャラクターたちのフレーバーテキストなどを読み込んでいけば、物語や設定がおのずと浮かび上がってくるとのことです。
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物語や世界観は気になる人だけが掘り下げていけるようになっています
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特撮、格闘技、往年の名作ゲーム……とコラボは多岐にわたります
『共闘ことばRPG コトダマン』は2018年春配信予定。また、本発表にともない公式Twitterアカウント「コトダマン開発会議」が開設されました。イラストの方向性を決めるアンケートに参加するなど、開発に協力すればスタッフロールに名前が掲載されるとのことです。
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事前登録1万人達成で、バルタン星人がコトダマンとなって実装されます
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プロデューサーの中村たいら氏と岩城氏
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