
90年代に作られ史上最悪の単調ゲームと呼ばれた『Desert Bus』が、VRゲーム『Desert Bus VR』として復活し、Steamで無料配信が開始されました。

オリジナル版の『Desert Bus』はコメディマジシャンコンビ“ペン&テラー”をフィーチャーしたメガCD用ゲーム『Penn & Teller's Smoke and Mirrors』に収録されたミニゲームの1つでした。このゲームはアメリカを舞台に、バスの運転手としてアリゾナ州ツーソンからネバタ州ラスベガスまで走るのが目的なのですが、プレイが辛くなるような要素を詰め込んでいるのです(そのように意図されたもの)。代表的なものは以下の通り。
- バスは時速45Kmしか出ない
- ラスベガスまでリアルタイムで8時間かかる
- ミッションや危険は存在しない
- 運転しながら周囲を見回すか、ドアを開け閉めする以外やることがない
- ポーズできない
- 乗客はいない
- 道を外れるとスタート地点まで戻される。来た時間と同じ時間をかけて
- 少しずつ右にそれていくため、ボタン押しっぱなしの放置ができない
- ラスベガスに着くと1ポイントもらえる。そして来た道を引き返す
YouTube:https://youtu.be/nBr7EhL6Jpg
結局ゲームは発売中止になったものの、未発売ゲームを取り扱うサイトLost Levelsで取り上げられてから話題となり、2011年には『Desert Bus』が単体でモバイル向けにリリースされました。ちなみに2007年からは『Desert Bus』をぶっ続けでプレイするチャリティーイベント「Desert Bus for Hope」も毎年開催されています。

さて、本題の『Desert Bus VR』はそんな『Desert Bus』をVR対応(VRヘッドセットが無くてもプレイ可能とのこと)でリメイクした作品。オリジナルと同様に8時間のノンストップドライブが待ち受けます。



ただ、幸いにも『Desert Bus VR』ではラジオのON/OFFなどインタラクティブな要素がいくつか用意されている他、最大4人で遊べるもマルチプレイヤーを搭載しているそうです。本作は無料配信中なので興味がある方は一度プレイしてみてはいかがでしょうか。