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11月28日(火)にリリースされたばかりの、最高峰のグラフィックで描かれるファンタジー世界を舞台にした完全新作RPG『CARAVAN STORIES』。リリース直後にはその世界観の美しさや奥行に感動するプレイヤーの声が多く見られSNS上で話題を呼んでいました。
今回は過去にクローズドβテスト(※)に参加していた3人のライターがそれぞれ、オーク、ドワーフ、ヒューマンと異なる種族で改めてゲームをプレイ。種族によるちがいやゲームシステム、バトル、グラフィックなど、本作の魅力について語り合いました。
◆プレイヤーが選んだ種族で変わる仲間、ストーリー、闘い方
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カミヤマ:『CARAVAN STORIES』には、種族によって見た目や戦い方、ストーリー、仲間になるキャラクターが違いますよね。私はヒューマンを最初に選んだんですが、皆さんはどの種族を選びました??
ねんね太郎:自分はβテストの時にヒューマンを選んでいたので今回はオークにしたんです。オークは全体的にケンカっぱやいキャラクターが多かったですね(笑)。物語がスタートした直後も他のオークの部族と戦っている最中で、いきなり「いくぞー!おー!」という感じでした。
最初に仲間になるオークは2名で、ひとりはボグスという荒っぽいけれどカラッとした性格の兄ちゃん、もうひとりがオークだけど自分で魔法が使えるように勉強した女性オークのメラ。彼女はオークの世界では貴重な冷静で大人っぽいキャラクターで、ボグスが問題につっこんでいって、みんながそれをいさめるような形でストーリーが進んでいくという感じでした。
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臥待 弦:ドワーフは、筋骨隆々な一般的なファンタジー作品に登場するドワーフのイメージとは違って、妖精や小人に近いグラフィックで手先が器用、本作独自のマイルドで可愛らしい種族になっていたよ。物語は給水所のトラブルを解決するところから冒険がスタート。仲間になるキャラクターは、元気系なヒーラーの女の子キャナルと、ごついヘルメットをかぶってモビルジャケットを着込んだ男の子カール・デーンの2人。
主人公は本人の背よりも大きなパチンコを装備して、スキルでは思いっきり引っ張って弾をぶつけるというアクションだった。オークらしいオークを描いている一方、ドワーフは独自のイメージなので、可愛らしいキャラクターが好きな人にはおすすめかな。
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カミヤマ:私の選んだヒューマンは、オーソドックスなファンタジーRPGのスタートという形で物語がはじまります。最初に仲間になるキャラクターは幼馴染みトリオで、名医の息子で少し頭でっかちなところがある回復役のフォルクと、行動的なヒロインタイプの魔法使いレーナ。
物語を進めていくと、ゲッシー族というウサギのような見た目の占い師アロティもパーティに加わってきます。他の種族とちがう点としては、主人公は近距離なんだけど仲間のキャラクターは遠距離タイプばかりなので、ビーストを含めてどのようなパーティ編成にするのかという楽しみ方も変わるかなって。
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ねんね太郎:あ、ヒューマンとドワーフは最初からヒーラーが仲間にいたんだ! オークでは主人公は殴る、ボグスは斧で殴る、メラはひたすら攻撃魔法を撃つなので、途中でエルフの薬師が仲間になるまでは攻撃一辺倒だったんですよ(笑)。
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◆スマホと侮るなかれ!歯ごたえのあるバトルとチーム編成の楽しみ
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カミヤマ:バトルの難易度についてはどうでした?スキル方向や対象指定、キャラクターの移動など結構歯ごたえあるなと!
ねんね太郎:そうですよね、強敵に対してはしっかり戦わないと負けてしまうような、一般的なスマホRPGとはちがってオートモードで鑑賞するだけではない、遊びごたえがあるなという感じがしましたね。オークの場合、敵のヘイトを自分に集めるというスキルが使用できたんですが、序盤はヒーラーがいないので、HPが低い状態でオートでスキル発動の設定をしていると、敵からの攻撃が集中してしまい倒されることもあって…。最初はむずかしいかなって思っていたけど、勝てるとやっぱりうれしくて、そのあたりにやりごたえを感じましたね。
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臥待 弦:ドワーフの場合、回復役の子も放っておくと倒されてしまったりするので、前衛の後ろに逃すなど立ち回る必要があったな。
カミヤマ:ヒューマンは比較的オートでもプレイできるバランスになっていたので、他の2つの種族よりは初心者でもスタートしやすかったですね。ただ、遠距離攻撃系のキャラクターが多いので、近接系のキャラクターをそろえていくのが攻略のポイントかなぁ。
臥待 弦:理不尽なむずかしさではなく、ちゃんと育成すれば勝てるように作られているよね。
ねんね太郎:ロールが分かれていて陣形があったり、属性もあるので編成の楽しさもあるかなと。
カミヤマ:仲間になるモンスターもスタートする種族で違うんですよね。ヒューマンはラットルというネズミのようなモンスターが仲間になるんです。。強いわけではないんだけど、スキルの増援で仲間を呼んで増やせるので、序盤の近距離役として便利なビーストでしたね。他には、昼間に出てくるキノコや夜に出てくるゾンビも役に立ちました。昼と夜に登場するビーストが異なる点もおもしろいポイントですよね。
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臥待 弦:ドワーフは、チュートリアルでウミウシが仲間になるんだけど、もっちゃりとした軟体動物なのにがんがん攻撃する遠距離アタッカータイプで驚いた(笑)
ねんね太郎:オークでは、ヒヨコが仲間になりましたよ。僕はニワトリ事件の話をしたいんですけど、まず、序盤のボスが少し強かったのでキャラクターをしっかりレベル上げをしようと思ったんですよ。そこで、近所の村の付近でのほほんと散歩していたニワトリに攻撃をしかけたら……まさかの全滅させられてしまって(笑)。屈強なオークがニワトリにやられたので、まずはヒヨコを倒して、ニワトリを倒して、中ボスを倒したという事件でした(笑)。なので、ヒヨコはビーストのなかでは思い出深いですね。
臥待 弦:悲しい事件(笑)。種族によって足りないロールがあるんだね。それをビーストで補完していきつつ、新しい主力キャラクターを仲間にして当てはめなおしていくのかなと。
カミヤマ:ビーストも特殊なスキルを持っているので、役割によってはかなり使えますよね。キャラクターとおなじく進化や覚醒もありますし。
臥待 弦:レベル上げもしやすく、仲間にするとすぐにさくさくと上がるのもいいよね。経験値玉という一度に経験値を獲得できるアイテムがあるので、育てやすかったし。
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カミヤマ:キャラバンで素材を使用して武器防具が作れるし、一気にパワーアップもしやすかったなぁ。
臥待 弦:すぐ作れると集めたくなるよね。
ねんね太郎:経験値やゴールドダンジョンを少し潜るだけでも、毎日少しずつ強くなれる実感がありました。あとは、バトルが終わるとHPが全回復するので、次を気にしないで殴りにもいける点も遊びやすくて良いですよね。負けてもお金が減るといったペナルティもないし、とりあえずフィールドでおもしろそうなやつがいたらケンカを仕掛ける、みたいな(笑)。
カミヤマ:序盤から強敵となるようなユニークモンスターがフィールドに登場するので、育成の目安にもなりますし。
臥待 弦:プレイヤーのペースと好きな方向性で幅広く遊んでいける感じだよね。
話は変わるんですけど、システム面ではオート移動がすごく便利で。目的別にオート移動ができて、メインストーリー・サブクエストなど別々に動けるのでよく使っていたんです。ザコ敵や障害物も飛び越えてくれるし、早く移動できる点もストレスを感じずに遊べましたね。
ねんね太郎:進む先にラインが引かれているから分かりやすいですよね。移動中にフィールドで素材が見えたら、そこをタップして寄り道もできる。
臥待 弦:3Dの視点だと奥行きがあるので、うまく操作できない場合もあるけれど、本作はオートがよくできていて、スマホのゲームに求められる便利さが入っているゲームだよね。
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ねんね太郎:フィールドが広いことに意味がありますよね。やりごたえのある戦闘や素材を集めて武器を作るといった従来のゲームのおもしろいところは詰まっているけれど、移動面などスマホのデバイスで苦しいところはシステムでカバーされているかなと。
臥待 弦:オートしながらだと、橋を渡っているときに下に川があったり、周りの風景が見られるのもいいよね。
◆ライター三人の考える『CARAVAN STORIES』ならではの魅力とは?
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カミヤマ:『CARAVAN STORIES』といえば絵本のような温かみのあるグラフィックについても外せませんよね。
ねんね太郎:水彩画や色鉛筆のようなやわらかい雰囲気で見てて飽きない!
臥待 弦:キャラクターはもちろんだけど、風景や背景も美しい。近づいてもしっかりきれいなままだし。
カミヤマ:単なる草原や街道ではなく、柵や街灯、荷馬車の名残りなどそこに人が行き来している感じがあるのもいいなって思いました。
Youtube URL:https://youtu.be/0nDsXPN3mQY
ねんね太郎:オークの場合は鬱蒼とした森でした(笑)。集落はあったんですけど、街灯とかはあまりなかった気がする(笑)。
カミヤマ:ヒューマンではそうした生活感があるフィールドが多くて、オートで移動している場所も商人や荷物の行き来があったんだろうなと想像できる感じだったけど……オークはちょっと違うんですね(笑)。
臥待 弦:種族らしいシチュエーションが用意されているんだろうね。
ねんね太郎:本作では、種族の垣根を超えて共通の敵を倒すという物語なので、別の種族の街を訪れた際の新鮮度がすごそうですよね。僕がヒューマンの村に行ったら「文明だ!」と思いそう(笑)。
臥待 弦:ドワーフはテクノロジーを使いこなす種族で、独特のベクトルで文化が進化している。キャラクターが身につけている装飾もごてごてしていて味があって良かったなぁ。「外せない」と言えば、タイトルにも付いているキャラバンも!
ねんね太郎:キャラバンのカスタマイズには内装と外装があり、外装ではパーツを自由に好きな位置に付けられるのがおもしろいですね。人によって主砲は頭、副砲は左右といった個性も見られそう。
カミヤマ:私は頭に煙突を生やしましたね(笑)。キャラバンは自分だけの移動式秘密基地という感じで楽しかったなぁ。
臥待 弦:正式サービスがはじまるといろいろなキャラバンに会えそうだよね。あの外装が欲しいなとか。
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カミヤマ:あと、バトルにおいてもキャラバンをちゃんと育てていかないとだめですよね。
ねんね太郎:バトルではキャラバンと自分のキャラクターが参加して、キャラバンのHPが0になるとバトルが終了になってしまいますよね。また、キャラバンのレベルをあげるとさまざまな施設が使えるようになるので、新しい武器が手に入ったり、ビーストが増えたりといった役に立つことがたくさんある。
臥待 弦:キャラバンが自分のものになるシチュエーションも種族ごとにちがって、ドワーフの場合は給水所で形見のアイテムを使ってスイッチを押すと水位が下がり、キャラバンが現れるという壮大なものだったよ。父の形見のキャラバンを息子が継承するというドラマチックな展開…!
カミヤマ:ヒューマンではお父さんが存命だったので、取っておいでというような継承の仕方でしたね。あと、ムービーシーンも多く、冒頭でヒロインに助け起こされるシーンは印象的でした。
臥待 弦:ドワーフは、給水所の深部からぷかーっと浮き上がってきて異常がないことを伝え、新たな場所を調査する、というはじまりだったね。
ねんね太郎:オークでは主人公が戦いの最中に眠っていたらしく、「お、おい!起きろ!」からスタートしました。キャラバン獲得のシーンでも、村がピンチのときに村長が「昔奪ったキャラバンがここにある」と(笑)。エルフやゲッシー、リザードマンではちがう物語になりそうですね。
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臥待 弦:キャラバンの内装では、前に見たムービーやシナリオが振り替えられるコンテンツがあったね。世界の広がりが感じられる群像劇っぽい物語なので、他の種族の物語にも期待できる。
ねんね太郎:皆さん、BGMについてについてはどうですか??僕はゲームを立ち上げたときのオルゴール調の曲がとても好きで、かけっぱなしにしたままよく作業をしてるんですよ。
カミヤマ:ノスタルジックなファンタジー世界にマッチした、優しい音楽が多いですよね。
臥待 弦:この世界を表現するのにブレのない方向性でビジュアル、世界観、音楽でそろえているとなと。そのため、音楽もしっかり世界を支えられていたか感じがしたね。
ねんね太郎:もう1時間半くらい話をしていますが最後に、『CARAVAN STORIES』の魅力って皆さんはどこだと思います?
カミヤマ:グラフィックからサウンドまで、全体的にやわらかい雰囲気なので、普段こうした本格的なRPGをあまりプレイされない女性ユーザーでも、入りやすい作品だなと。キャラバンも可愛いし、見た目も自分好みにデコれるところもツボだと思います。
ねんね太郎:僕はスマホのレベルを超えたコンテンツボリュームにあるかなと。冒険できて、仲間集めをし、キャラバン作りつつ、デュエルやレイドをして、サブクエストもあり、ボイスもたくさん入ってて、誰でもやりごたえを感じられる作品なので、未プレイの方はぜひDLしてほしいですね。
臥待 弦:ビーストもたくさんいてチョイスして編成して、広がりを感じられる美しい世界もありと、盛りだくさんだよね。楽しめる要素は多岐に渡るのでどこかピンと来るポイントがあればそこをやりこむのもいいし、のんびり遊ぶのもいいし。自分のプレイスタイルにあわせて楽しんでもらえるかなぁと。
まだまだ話は尽きませんがひとまず座談会はお開き。今回集まった三名はヒューマン、オーク、ドワーフの三種族でプレイをしましたが、その他にもゲッシー、リザードマン、エルフが存在します。ここでは語られなかった彼らの物語も非常に気になるところ。追加コンテンツとのことで、気になるかたはぜひDLして楽しみに待ちましょう。『CARAVAN STORIES』は好評配信中です。
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