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3月8日、藤商事のスマートフォン向けRPG『23/7 トゥエンティ スリー セブン(以下『23/7』)』のメディア向け先行体験会が開催されました。3月15日から開始される配信に先駆け、制作スタッフが語った本作の魅力と、先行プレイでのインプレッションをお届けします。
◆プロデューサーが語る『23/7』3つのこだわり
プロデューサーの松元威氏によれば、本作のこだわりは大きくわけて3つあるとのこと。それを順に紹介していきましょう。
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■シナリオ
この宇宙には1から12までの時間をつかさどるバース(並行宇宙)が存在し、各世界にはクロッカーズと呼ばれる守護者たちが人知れず存在していた……というところから始まるストーリーは、作家の築地俊彦氏と氷上慧一氏が担当。後述のプレイインプレッションでも触れますが、本作ではお二人による本格的なノベルを楽しむことができます。
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■キャラクター
登場するキャラクターは、主人公の神名ヒカリやヒロインのウルズ・エヴェレットらのデザインを凪良氏とlack氏が担当。2人に力を貸すことになる過去の英雄や偉人たちも豪華なイラストレーター陣が手がけています。
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■キャラクターボイス
ヒカリは内田雄馬さん、ウルズは内田真礼さんという、声優ファンには大のゲーム好きとしても知られるご姉弟が担当。他にも人気・実力派声優が多数出演するほか、本作のためのオーディションを勝ち残ったしーたさん、馬場なつみさん、仙崎あすかさん、宮崎珠子さんらも出演が決定しています。
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◆ディレクターが語る『23/7』インフォメーション
続いて、ディレクターの植野将文氏によって本作の最新情報が紹介されました。
■事前登録者数100万人突破
これを記念し、登録者全員に最高レアリティとなる★5の「出雲阿国」が追加でプレゼントされます。
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■PC版配信決定
スマートフォン版正式配信の1週間後となる3月22日からはAndApp版の配信が始まり、PCでも遊べるようになります。
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■「電撃マオウ」に★5キャラクターがもらえるシリアルコード付属
3月27日に発売されるKADOKAWAの「電撃マオウ」2018年5月号では、本作の描き下ろしイラストが表紙を飾り、★5キャラクター「ジャンヌ・ダルク(闇)」のシリアルコードが付属します。
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■「ゲームの電撃感謝祭2018 featuring電撃文庫」に出展決定
3月10日に東京・ベルサール秋葉原で開催される「ゲームの電撃感謝祭2018 featuring電撃文庫」に『23/7』が出展。先行プレイができるほか、イベント限定グッズの販売も予定されています。
また、同日の20時からは公式生放送「バース7放送局」のリリース直前スペシャルが配信されます。攻略情報にも触れるとのことですので、気になる人はお見逃しなく。
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◆77秒の行動が勝敗をわける!?『23/7』プレイインプレッション
ここからは、本作に触れてわかったプレイインプレッションをお届けします。
■ゲームの流れ
「メインクエスト」をクリアすることでストーリーを楽しめる「ノベル」が開放。メインクエストでは各種素材がドロップされ、それによりキャラクターを強化できる……オーソドックスなもの。何らかのスマートフォンタイトルを遊んだことがあれば、すんなり理解できると思います。
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クエストクリア時には報酬として「コイン」を入手。これを消費することで、キャラクターの育成・強化がしやすい「時限クエスト」を遊ぶことができます。コインは課金では入手できないとのことですので、いかにコインを効率よく集めるか、というのがひとつのポイントになりそうです。
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■独立した電子書籍としても楽しめる「ノベル」
主人公・ヒカリとヒロイン・ウルズの出会いから始まるストーリーは、いわゆるノベルゲームのような体で展開するのではなく、電子書籍のような体裁の「ノベル」として実装。ノベルはメインクエストを進めることで開放されていきます。また、ノベルはスマートフォンの縦持ちにも対応しているので、読みやすい方を選びましょう。
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キャラクターごとに課せられる「キャラチャレンジ」をクリアすると、各キャラクターにスポットを当てたエピソード「キャラノベル」も開放されます。ノベルはメインクエストの展開に合わせて読むのもいいですが、読まずともメインクエストだけを先に進めることもできるのがポイント。今はクエストを進めたり周回しよう、今はノベルを読もう……と、TPOに合わせた遊び方ができます。
■バトル
クエストにおけるバトルはリアルタイムで進行します。画面をスワイプすることで攻撃に専念する「アクセルモード」、防御に専念する「シールドモード」、後述する強力な攻撃「バレットタイム」を使うためのゲージをためる「チャージモード」を任意に切り替えながら戦います。
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特筆すべきは、ヒカリが持つ能力「インビンシブル77」。これは戦闘開始から77秒間の間、敵のあらゆる干渉(攻撃&ステータスダウンなどのデバフ全般)を受け付けないというもの。序盤はこの77秒間でほとんどの敵を倒せますので、前述したモードの切り替えにはすぐ慣れることができます。
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ですが、複数回の戦闘からなるひとつのマップで77秒間しかもたないので、ゲームが進めば「インビンシブル77」の効果時間内では敵を倒しきれなくなります。その後は、敵の攻撃に合わせて「シールドモード」に切り替えてダメージを防ぐなど、状況に応じた戦い方が必要となります。
一見強力無比に見える能力ですが、演出を見ているといわゆる"俺TUEEEE"タイムというよりは"残された猶予時間"という印象が強く、ゲームを進めていくことで「インビンシブル77の効果時間内に、いかに多くの敵を倒すか」がポイントになってくるのではと感じました。
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■課金要素
キャラクターの召喚に必要となる「クォーツ」の購入、スタミナの回復、武器所持数の上限アップの3通りが確認できました。また、クォーツを消費すれば、メインクエストで到達しておらずとも「ノベル」をどんどん開放できるとのことです。
■協力戦
最大8人まで参加できるレイドバトル。開催時はホーム画面に救援依頼が出現。ここからすぐにバトルに参加できるほか、参加できないときでも、他のプレイヤーに「エール」を送ることで手助けできるとのこと。参加中のプレイヤーが「エール」をもらうとコンティニュー権の獲得や一時的なパワーアップ効果が得られるほか、応援した側、された側双方が「エール宝箱」を入手。エール宝箱はエールを送るたびにグレードが上がっていき、それに伴い中から出てくる報酬もよいものになっていくという仕組みのようです。
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画面全体を戦況に応じて左or下or右にスワイプするだけでいいというバトルの操作がシンプルかつ楽しい『23/7』。先行体験ではノベルをじっくり読む時間までは取れませんでしたが、メインクエストと切り離すことで、テキストウィンドウ1個(1画面)に表示できる文字数にかぎりがある、定期的に戦闘が挿入されるなど、既存のスマートフォンゲームの作法に縛られることがない本格的な物語が楽しめることにも期待したいです。
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