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韓国発の世界最大級PCオンラインゲーム『黒い砂漠』。本作の国内サービス3周年を記念した「黒い砂漠 3rd Anniversary Party」が5月20日、グランドプリンスホテル新高輪で開催されました。
2015年5月8日に日本でサービスが始まったMMORPG『黒い砂漠』は、モンスター狩りやプレイヤーが属するギルド同士の大規模戦闘といった迫力ある戦闘系から、採掘や料理、生産、貿易、馬の捕獲と交配に至るまで、豊富で奥深い生活系コンテンツを楽しめるPCオンラインゲームです。
細部まで緻密に作られた美しいグラフィックスが見所で、シームレスで広大なフィールドの探索、自由度の高いキャラクターメイキングができることから、お気に入りのスクリーンショットをSNSで頻繁に公開するユーザーも多くいます。
■ドレスコードのユーザー300人を豪華料理でおもてなし
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同イベントではユーザーのために豪華なフルコース料理を用意。フリータイムも交えながら最新ロードマップ情報発表、リアル謎解きイベント、3周年スペシャルプレゼント抽選会が行われました。
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会場では、ゲームを象徴する「闇の精霊」ぬいぐるみなどのグッズ先行販売のほか、ファンが自由にメッセージを書き込めるボード、ファンアート作品の展示がありました。
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さらにはゲーム中でユーザーが選べる職業(クラス)のイメージキャラクターに扮したコスプレイヤーもおり、多くのユーザーの撮影に応じてくれました。
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また、同イベントに招待されたユーザーには、作中のキャラクター画像に加えてユーザー名、所属ギルド、TwitterのIDが記載された名刺が来場特典としてプレゼントされるため、フリータイムではユーザー同士が積極的に名刺交換をする姿が見られました。
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豪華コース料理で出された4品はどれもソースが絶妙な味加減を演出。前菜は「海の幸マリネと蟹のレムラード琥珀色のコンソメジュレ野菜ピューレと緑葉のコンポジション」、メイン魚料理は「真鯛のクルスティアンと帆立貝のグリル青海苔香るソースと彩り野菜のハーモニー」、メイン肉料理は「牛フィレ肉スーヴィッド胡椒風味茸ラグーのせ滋味あふれる赤ワイン要りポルト酒ソース」、デザートは「パッションムースマンゴージュレマスカルポーネクリーム添えフルーツと木苺ソースと共に」、コーヒーとパンも付いてくるほか、ドリンクは飲み放題とボリュームたっぷりです。
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フリータイムのBGMは、ピアニストの伊藤万里さんがゲーム中のBGMを演奏してくれました。
■ユーザーにお詫びするとともに、一緒に3周年を祝えることを感謝
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ステージの進行は佐藤仁美さんが務め、オープニング挨拶では『黒い砂漠』日本運営プロデューサー・麥谷将人氏が、まず「ここ最近は臨時メンテナンスやチャンネルダウン、加えてクラスバランス調整などで皆さんをすごく不安な気持ちにさせてしまって申しわけございません」とお詫び。今後もユーザーの意見や要望は、ゲーム中の連絡帳、ゲーム公式サイトの掲示板、Twitterの声も拝見し、開発会社と協力して協議を行っていくと伝えました。
「クラスバランス調整に関しては、私自身も大きな問題だと思っていますので、運営としてできることはこれからも頑張って参りたいと思います」と伝えた後は、ゲームマスター(以下、GM)のくまきさんの音頭でユーザーとの乾杯。フリータイムでは、各テーブルを回ってユーザーと話をしたり記念撮影を行ったりする麥谷氏の姿が見られました。
■最新ロードマップ「ドリガン」実装で、地上最大のワールドレイドボス・レッドドラゴン「ガーモス」が登場
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最新ロードマップなど今後のアップデート情報の発表では、このために来日した『黒い砂漠』開発会社「Pearl Abyss」のハム・ヨンチョル氏が直々に話をしてくれました。「はじめまして。私はPearl Abyssのハム・ヨンチョルです。黒い砂漠を愛してくださいましてありがとうございます」と日本語で挨拶した後は、通訳を交えながら説明。
2018年上半期に日本で実装予定の新フィールド「ドリガン」(韓国では2018年3月8日から実装)については、セレンディア、カルフェオン、カーマスリビア、メディアに隣接した南部の地域にあり、開発までに1年以上かけたので期待して欲しいと自信をのぞかせました。
ドリガンの首都「ドベンクルン」は現実のヒマラヤ山脈やネパールに近いイメージで、温泉があるのが特徴。温泉に入ることで、通常は自然回復にとても時間がかかる行動力が回復すると発表され、会場からは歓声が上がりました。
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新しい狩場については、「レッドウルフの村」は首都「バレンシア」にある狩場(レベル56~60推奨)と同じ難易度となり、レッドドラゴン「ガーモス」との戦いで戦死した戦士の墓がある「シャレカンの墓」は、今までの狩場と違って昼と夜とで難易度が異なるとのこと。「レッドウルフの村」「シャレカンの墓」のどちらも、新しいアクセサリーがドロップで入手できるようになります。
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新しいワールドレイドボス・レッドドラゴン「ガーモス」が登場するのが「ガーモスの巣」。初めてのドラゴンタイプのワールドレイドボスで、陸上モンスターの中で一番大きく、空を飛びながら範囲攻撃をする強敵で、「なかなか倒すのは難しいでしょう」とハム氏。ガーモスを倒すと手に入る「ガーモスの心臓」は既存のボス補助武器(ヌーベル/クツム)を強化でき、ガーモスを倒すと手に入る「ガーモスの角」は新しいペット「レッドドラゴンパピー」と交換できます。
■グラフィックスとオーディオのリマスタリング、ワールドクラスのテストプレイ場を製作予定
すでに発表されていたグラフィックスとオーディオのリマスタリングについては、「ほぼ作業は終わりに近い」ようで、2018年8月くらいには実装できるようにしたいとのこと。オーディオに関しては、ドイツのハレ国立管弦楽団とともに収録作業を行なっている現場の模様が動画で公開され、くまきさんも絶賛する完成度でした。
ハム氏はそのほかにも「今後の海洋系コンテンツの充実を図るため」に、今までに無い機能を持った帆船も実装予定であることを発表し、さらには夏に向けて新しい衣装に「水着を実装するか悩んでいる」と心情を吐露。会場のユーザーからは「世界観にそぐわないのではないか?」「もっと世界が広がるから実装して欲しい」と、両方の声が聞かれました。
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また、同ゲームは全世界の約150ヵ国の地域、12種類の言語でサービスをしていますが、アップデートに関して国ごとに賛否が分かれる傾向にあるため、より多くのユーザーの意見や要望を知るために国別のIP制限のないグローバルテストサーバーを開設予定とのこと。こちらは、定期的になるのかアップデート前の期間限定になるかは検討中であり、各国と交渉を進めていると発表されました。
■GMモスグリーンさんによるリアル謎解きイベントで豪華賞品がもらえる
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リアル謎解きイベントでは、ゲーム中で開催される謎解きイベント「トレジャーハンティング」の発案者で知られるGMモスグリーンさんが、同イベントのために「トレジャーハンティング しながわ編」の謎解き問題を用意。各テーブルに、モスグリーンからの挑戦状、青い宝箱、テーブル名の札、3000シルバーが配布され、10人1チームで問題解決に取り組み、先着3チームには会場限定の豪華賞品がプレゼントされました。
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こちらの謎解き問題は、日本運営メンバー間でも解くまで時間がかかった難易度でしたが、会場では比較的早いうちから問題を解決するチームが多く見られました。手順としては、会場にいるGMの巨人さんとくまきさんを見つけて宝箱を交換してもらい、それを物販受付で売ってお金に換えて碑文を入手する必要があります。
碑文をユーザー一人一人に事前に渡されていた同イベントのパンフレットの1ページ目に重ねると答えが出るという、なかなか凝った仕掛けでしたので、短時間で解決するにはチーム全員の知恵が必要だったと思います。
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■無事に終わった同イベントを振り返って
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リアル謎解きイベントの後は、ゲーム内のアイテムやウェブマネー、キーボードなど様々な商品が合計102人に当たる3周年スペシャルプレゼント抽選会が行われ、いよいよエンディングに。麥谷氏、くまきさん、モスグリーンさん、巨人さんがステージに上がり、ユーザーに挨拶をしました。
モスグリーンさん「謎解きゲームを楽しんでもらえたら何よりです。4周年に向けて今回の謎解きゲームみたいに楽しいことをやって盛り上げて行けたらなと思っています」
巨人さん「自分は今年4月に配属されたばかりなんですが、これだけ短期間で皆様と顔合わせできるイベントに参加できて良かった。これから黒い砂漠をもっと勉強していきたい」
くまきさん「この日を迎えられて改めて感謝します。この3年間色々ありました。4周年に限らず5周年、6周年と前進して行きたいと思っています。今後もゲーム内のアップデートや生放送(『黒い砂漠』公式生放送「さばくてれび 」)にお付き合いしてもらえたらと思います」
麥谷氏「実は黒い砂漠が日本で実装された日が結婚記念日だったり、ニンジャが日本で実装された (2015年12月22日)前日に子供が生まれたり、とても縁が深く、ユーザーの皆様とこのように交流したことも過去にはなかったので、すごい思い入れがあるタイトルです。家族のように大切にしたいタイトルであり、皆様にとっても、ただのゲームタイトルではなく、人生の中で大切な位置づけになれるようにこれからも頑張っていきます」
同イベントでは、「黒い砂漠の運営は他と比べてもすごく対応が良い」というユーザーの声も聞かれるなど、大盛況のうちに終わりました。終了後、麥谷氏へのインタビューの時間を得られました。
■麥谷氏インタビュー
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ーー3周年を迎えて、このイベントを終わっての感想は?
麥谷氏
約1ヶ月前にバランス調整のアップデートが入り、その内容について不満に思われている方もいらっしゃいますし、そうでない方も今日いらっしゃったと思います。そんな中で、祝いの場なので皆で祝おうというユーザーの方の思いがあったからこそ、最後まで良い雰囲気で終われました。そのことに対して、凄く嬉しく思っており感動しています。
ーーそれだけユーザーの『黒い砂漠』への期待が大きいということでしょうか?
麥谷氏
ユーザーの皆様が『黒い砂漠』を本当に好きだということが伝わりました。改めて4周年に向けて走って行くに当たって、全ての要望が叶えられるわけではないですが、うまくバランスをとりながらユーザーの声を開発会社に伝えて、ユーザーに満足して頂けるように頑張っていきたいと思います。
ーー『黒い砂漠』の最近の接続者数はどうでしょうか?
麥谷氏
実は、今そういう状況にも関わらず、3周年を迎えた今まさになんですが、2015年5月のサービス開始以来、最大の接続者数になっています。新規ユーザーが増えたことがあげられます。様々なキャンペーンをやっているので要因がどれかとは一概に言えないのですが、バーチャルユーチューバーの放送(「電脳少女YouTuberシロ 」が黒い砂漠のプレイに初挑戦する企画)と連動して新規で始められる方もかなりいました。なので、本当に頑張っていかなくてはいけないのを改めて実感しているところです。
ーーありがとうございました!