『ららマジ』が大切にしている“キャラの生(なま)感”とは―シナリオ担当・西村悠&A-1 Pictures担当者インタビュー

『ららマジ』の成り立ちや、器楽部員やメインストーリーに対する“こだわり”を、シナリオライター・西村悠氏とA-1 Picturesの蟹江寛之氏に伺ってきました。

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『ららマジ』が大切にしている“キャラの生(なま)感”とは―シナリオ担当・西村悠&A-1 Pictures担当者インタビュー
『ららマジ』が大切にしている“キャラの生(なま)感”とは―シナリオ担当・西村悠&A-1 Pictures担当者インタビュー 全 35 枚 拡大写真
――「RPG」と聞くとスケールの大きなものを想像しがちですが、『ららマジ』の女の子たちの傷っていい意味でスケールが小さく、等身大で共感しやすいものばかりで、それが魅力だとも思っています。なぜ、このような形になったのでしょうか。

蟹江氏:Wright Flyer Studiosさんたちとどのようなゲームにするか詰めていった時に、いろいろなタイトルを研究していたのですが、同じことをやってもサブゲームにすらしてもらえないと思っていました。なので、RPGの定番から外しつつも、ユーザーさんが共感しやすいようにしたんです。一番好きなのは定番タイトルだけど、実は『ららマジ』もやってます、という立ち位置につけないかなと。とはいえ、継続して遊んでもらうには、ドレスを鍛えて挑む強大な敵たちも必要なので、ストーリー上でも第5幕のようにそういう敵を出したり…ということもしています。

西村氏:僕は最初にお話を伺った時に、このゲームは今まで書いてきた乙女ゲームと同じ様に“キャラの個別ルート”を書いて、キャラを攻略するというイメージで書いていけば良いのかなと感じていました。そうなると、キャラを好きになってもらう・理解してもらうというのが必要なので、「傷」はそのキャラに共感できる何かであるべきだと考えています。その共感をトリガーとしてキャラに感情移入してもらい、一緒に傷を乗り越えていったり、ともすれば昔の自分自身を昇華してもらえればと思っています。『ららマジ』のメインストーリーは“キャラの過去”を見ていく話です。過去の傷をキャラと一緒に乗り越えた時に、そのキャラがユーザーにとって“特別な存在”になる。それを意識して作っています。

『ららマジ』では、キャラの“生(なま)感”をとても大事にしています。ストーリーを読んだ後に、「もしかしたら街を歩いているかもしれない」と思えるような。“記号の集合体”ではなく、ちゃんと“生きている人”として認識できるようにしないと、キャラゲーにおけるストーリーって存在する意味がなくなってしまうと考えています。ストーリーが出来上がるまでは記号の集合体なのですが、その記号がなぜそうなっているのかとか、そこに人間味・リアルさをつけていくのが僕の仕事です。なので、先程「ドツボにはまる」というのがありましたが、それはしてやったりとも思っています。後々、「やりすぎです」と言われて戻すこともありますが(笑)。

――確かに、『ららマジ』のキャラは現実にいそうですし、いてほしいなとも思っています。

西村氏:キャラとしての強さ・売りというのもあると思うのですが、そこを特化させるよりも、リアル感を大切にしてます。嫌なところもちゃんと出していきますし、それでも愛されるキャラというのを目指しています。


――嫌なところも出しているのに、31人+1匹の内、嫌いなキャラって1人もいないんですよね。

西村氏:そう言ってもらえると嬉しいですね。細心の注意を払って作っているので(笑)。ただ、“今の段階では嫌われていてもいい”、というキャラはいます。そこが逆にリアル感を出すのに一役買っている部分もあると思います。そして、メインストーリーを見るとそれが“好き”に変わるようにできればと思いながら書いていますね。

蟹江氏:そこの安心感みたいなものも含めてユーザーさんたちには受け入れてもらえたのかなと。これも『ららマジ』のストーリーを作っていく中での発見だったのですが、生々しさが増していくと、「このキャラとこのキャラは話が合わなさそう」とかが無視できなくなってくるんです。例えば、第10幕の凜と蒼とか。キャラ設定だけでは見えてこない“微妙な関係”といいますか、そういうネガティブな感情も含めて最終的にハッピーエンドを迎える、というような雰囲気も理解してもらえたんじゃないかと思っていますね。こちらとしても、下手に媚びたキャラにしなくてよかったなと。「私達みんな仲良し!」というのを避けたというわけではありませんが、うまくそこを外せたかなと思いました。

葉月や亜里砂とかも最初は結構怖かったんですよ。アニメなら、キャラ同士喧嘩しても翌週で仲直り回をやって…とできるのですが、ゲームだとそういうわけにも行かないじゃないですか。切られてしまったら挽回の余地が無いんです。でも、「嫌な女!」といいつつも遊んでくれているユーザーさんもたくさんいるので、今はすごく安心しています。いつかくるメインストーリーを楽しみにしながら遊んでくれてるんだな、と。


――イベントの葉月とかかわいかったですよね…。

西村氏:若干、やりすぎたかなとは思っています(笑)。

蟹江氏:生々しくなればなるほど、一線を超えてしまった時は即切られてしまうので、そこは超えないように気をつけています。

西村氏:葉月に関して言うと、「器楽部内で仲違いしてる人がいるんじゃないか」という話になったことがあって。それを是とするかどうかと言うのを受けて、「一回やってみたい」と言ったことはありましたね。すごく複雑なキャラなので、メインストーリーでいろいろと見えてくると思います。


――イベントは監修されていたり、ご自身で書くこともあると思うのですが、例えば誕生日やバレンタインなどのストーリーも見られてはいるんですか?

西村氏:基本的には見ていますね。

蟹江氏:書いているのはWright Flyer Studiosさんの運営チームですが、西村さんもストーリーのコンセプトから見ていますよね。

西村氏:はい。毎週ライターチームの皆さんと打ち合わせをさせていただき、制限の中で、ユーザーさんに楽しんでいただけるストーリーになるよう、お手伝いさせてもらっています。

――イベント系で印象に残っているものはありますか?

西村氏:先程も少しお話に出ましたが、昨年8月に配信された「葉月の願い事」ですかね。原案をやらせていただいたのですが、葉月の深いところを見せられたと思いますし、調律済みのキャラと未調律のキャラの関係性にも触れることができました。ユーザーさんからの反応もよく、ライターさんが喜んでいましたね。

蟹江氏:プロット一歩手前くらいまでは書かれていましたよね。

西村氏:昨年の夏から秋にかけては、イベントの原案はかなりやっていた気がしますね。「デート・サバイブ」とか「女子会フォルティッシモ」とかもそうですね。


――調律済キャラと未調律キャラの絡みは気を遣いそうですね…。

西村氏:そうですね…。調律済/未調律の間に、摩擦は絶対あると思うんです。『ららマジ』という作品の世界観をイベントで壊すわけには行かないので、イベントの監修をする時はとても慎重に見ています。

――ここまで12人を調律してきた中で、意外なキャラ同士の絡みなどもあったと思います。どの幕にどのキャラを出すかというのは決めていたりするんですか?

西村氏:大体のところは実制作よりかなり前に決めています。人間関係は初期の段階で決めていました。A-1さんにキャラの関係性を作ってもらいながら、それに基づいて僕の方で「このキャラとこのキャラはこういう会話をする」というような会話集を作っていたりしました。それを見つつ、キャラの露出も考えながら決めています。

蟹江氏:ちなみに、「チューナーズノート(※)」の第1集にキャラの相関図が載っているのですが、これはかなりシンプルにまとめて頂いたもので、実際にはもっと複雑なものを用意しています。(つながりを表す)線が多すぎて、とんでもないことになっています(笑)。構想段階が長いので、キャラの設定は本当に細かく作られていますね。チューナーズノートやゲーム内のプロフィールもかなり抜粋したものなんです。

(※編集部注:『ららマジ』オフィシャルキャラクター資料集。現在までに第2集までを刊行。)


――一人一人お話を聞いていきたいですね…。特に翼の設定とか気になります!

西村氏:翼は皆さん気になっていますよね。どう書かれていくか、いろいろ空想していただけると!答え合わせはいずれできるようになるのでご期待ください。

――例えば菜々美と紗彩のように、対になっているキャラっているんですか?

蟹江氏:凜・春香は対になっているかなと。姉キャラ、妹キャラという様な感じで。もちろん、他の側面もありますが。それと、ひかり・茜もある意味対になっています。高身長・低身長というのもありますし、ひかりが茜の大ファンだったりします。

西村氏:対になっているという意味でいうと、葉月と梨花はそうなっていくと思います。他には、梨花とアミとかもですね。あと、橘姉妹(アンナ・レイナ)の双子設定は重要な関係性になっていくかと。この双子はお互いに対していろいろなことを考えています。

蟹江氏:葉月と梨花って普通は相容れなさそうな感じがあると思うんです。でも、絆ストーリー(Lv13)とかではとても仲良く描かれています。なぜ2人がそうなったのか、というのは今後どこかで描かれると思うので、楽しみにしていてほしいですね。

それと、“生感”を大事にしているので、ユーザーさんが想像しているものとあまり相違はないかなと思うんです。ひかりだったら高身長をコンプレックスに感じているので、小さい子に憧れを持つだろうな、とか。対して茜だったら背の高い大人っぽい女性に憧れているのかな、とか。

西村氏:今、ユーザーさんたちが「この2人は仲が良い/悪いだろう」って想像している組み合わせってあると思うのですが、そういう想像をしてもらえるように、こちらも意図してストーリーを作っているところもあります。その組み合わせから、いろいろなことを考えてもらえると、楽しいかも知れません。


――担当楽器を決めるのも大変だったのでは?

蟹江氏:そうですね。オーダーで奇抜な楽器も入れて欲しいというのがありつつ、それじゃあまりにもまとまらないから定番も入れないと、というような悩みはありましたね。

西村氏:兼任楽器の設定にその辺りの苦悩が表れていますね(笑)。

蟹江氏:その中で、この娘はこういうメインストーリーになるから、この楽器を持っていてほしい、というのはありましたね。例えば、菜々美のフルートや亜里砂のトランペットとか。それぞれのキャラの、アイデンティティ確立まで踏み込めたので、そこは良かったなと思います。さすがに60人いたら厳しかったですが(笑)。

ちなみに、「未来Symphony(※)」にも、歌っているキャラの担当楽器が入っていたりします。一応、30人分の楽器を入れる事もできるのですが、そうすると(音が多すぎて)歌えなくなるので(笑)。

(※編集部注:『ららマジ』オープニングテーマ)

――これは個人的な感想かもしれないのですが、『ららマジ』ってすごくプラトニックというか、清廉で清潔感のあるゲームだなと思っています。飯塚さんのイラスト含め、この辺りは意識されているんですか?

西村氏:キャラの記号だけではなく、内面も含めて愛してほしい、という流れはあったかと思います。この1年半を振り返ってみると。

蟹江氏:清潔感という意味では、ゲーム全体としてみた時にそう思ってもらえるようにする、というのはありましたね。ただ、極端に肌色を避けているつもりはなくて、やるのであれば、そこに“理由”が欲しいと考えています。例えば、アイドルが水着になるのって、それは普通にありえることですし、仕事という理由もある。でも、普通の中学生・高校生がなんで水着になるの?と言われると、ちょっとアイデアが必要かなと思うんです。ユーザーさんたちも、紳士的な目で彼女たちを見てくれていると思うので、なんの理由もなく突然過激な衣装になられても驚いてしまうんじゃないかと。

西村氏:雑誌の水着グラビアを見るというよりかは、クラスメイトの女子の水着を見るっていう感覚になりそうですよね。

蟹江氏:ユーザーさんたちが喜んでくれるのはわかっているのですが、なかなか理由をつけられなくて…。でも、昨年の浴衣もかわいかったですよね?


――レイナ先輩、梨花先輩、凜先輩、翼…みんな浴衣かわいかったです。コミケにうちわを貰いにいきましたよ。

西村氏:ちなみに、すえながさんの好きなキャラってどの娘ですか?

――さくら先輩です!コミケで買ったポストカードをデスクに飾って毎日眺めてます。

西村氏:逆インタビューみたいになってしまいますが、どのあたりが好きなんですか?

――さくら先輩は(長くなるので割愛)というのがあって、大好きなんです。

西村氏:語りますね(笑)。良い上司・先輩感がありますよね、さくらは。優秀なんだけど、振り回された挙げ句、結局いいように利用されてしまう。そこにかわいさがあると思います。

蟹江氏:押しに弱そうですよね(笑)。チューナーがイケメンムーブするとすぐ動揺してしまって。


――『ららマジ』は制服もかわいいですよね。5月の「東奏マーチングパレード」では色違いバージョンもでました。

蟹江氏:制服は“音楽をやっている”というのが伝わるようにというオーダーのもと作られていますね。フードが付いているのですが、あれは当時、飯塚さんが発案したものです。それと、ハイウエストになっているのも特徴なのですが、アニメではあまりやらないんですよね。今風でとてもかわいいのですが、スカートが腰の位置から出ていないので、動きをつけようと思うときれいに見せるのが難しいんです。今回はスマホゲームということで、飯塚さんのデザインをかなり近い形で出せるということもあり、かわいさにこだわりました。スカートの縦ラインも、アニメでやると大変そうですね。

マーチングバンドの服は(制服の)ボツ案と言われることもあったのですが、純粋にマーチングバンドの時に使おうと思ってとっておいた色ですね。ちなみに、余談ですが東奏学園は“公立”なんです。SNSなどでは良く私立といわれるのですが、公立と考えると腑に落ちることもあるかと思います(笑)。

――体操服もかわいいですよね。

蟹江氏:一般的な学生ジャージって、大体ダサい気がするのですが、そのダサいジャージを着ている女の子ってすごくかわいいですよね。冬のジャージ姿も、着こなしはこうなるだろうというのを全員分設定を用意しています。


――私服姿も、これだけバリエーションがあるとかなり大変そうですね。

蟹江氏:ドレス制作はスピード感が重要なので、Wright Flyer Studiosさんの運営チームにおまかせしつつ、こちらからは「こういうブランド、ファッション誌が好き」「買っているのはこういう服屋」というイメージをお伝えしています。

――蒼先輩とかすごく奇抜ですよね。

西村氏:僕もいちユーザーとして、いつもすごい服着てるな、と思っています(笑)。

蟹江氏:菜々美とかも「きっとダサいんだろうな」という話が初期にはあったりしました(笑)。頑張ってオシャレにコーディネートしたのに、最後に何も考えずネコのポシェットをかけてしまったりするような。

西村氏:私服だと、個人的には悠花がすごくオシャレだなと。

――悠花先輩はオシャレに気を遣っているイメージはありますね。個性的な器楽部員の中で“普通”なことに悩む女の子と「チューナーズノート」にはありましたが、あの半纏もその結果なのでしょうか。

西村氏:よく見てくださっていますね。まさにその通りです。なのですが…あれは半纏ではなくてカーディガンです!よく半纏と言われるのですが(笑)。

蟹江氏:色のせいですかね(笑)?飯塚さんのデザインを元に、深掘りしていったキャラもかなり多いですね。打ち合わせしながら、乃愛は「背は低いけど発育が遅れているわけじゃない」という話が出てきたり、紗彩は「明らかにツンデレ」ですよね、といった話がでてきて。学年の割り振りとかもデザインから影響を受けていたりします。


――魔法少女服もいいですよね。これも飯塚さんがデザインされているんですか?

蟹江氏:実は、飯塚さんではないんです。それぞれ楽器別に、いろいろな方がデザインされています。Wright Flyer Studiosさんからのオーダーの中に“楽器の擬人化”のような話もあったので、そこに引っ張られている部分でもあったりします。

今では若干分かりづらいのですが、魔法少女服のデザインは武器種(片手剣、杖、魔法など)によってある程度カテゴライズされているんです。あくまでシルエットで見たときの話ですが。例えば、菜々美・アンナ・雪菜・幸の片手剣組を見てみると、腰から下がどれも動いた時にはためくデザインになっていたり、紗彩・ひかり・翼・さくらの弓組は、ミニスカがひらひらするようなデザインになっていたりと、共通点をもたせています。アミ・かなえ・麻衣とかもわかりやすいですね。これらが30人に均等に近い形で割り振られています。これは、初期段階でキャラのモーションを武器種ごとに兼用にする予定があったからですね。今では、ありがたいことに全員個別のモーションになっていますが。

西村氏:言われてみると確かにそうですね!初めて知りました…。


――西村さんは飯塚さんのイラストを見た時に、感じたことなどはありましたか?

西村氏:一番印象に残っているのが、ティザーのビジュアルですね。『ららマジ』の要素が全部入っていて、ひと目で世界観がわかるようになっているんです。本当に感動しましたね。このイラストを見て、『ららマジ』に関われるのは幸せだと思いましたし、イラストに負けないお話を作ろうと決意を固められました

あとは、「チューナーズノート」の表紙も良いですよね。打ち合わせのときにこれを見て、そのクオリティの高さにみんなでため息をついていた記憶があります(笑)。人数的にはもう2冊分あるんですよね。そこまで出せるように頑張りたいと思います。

ティザービジュアル

――インタビューも残り時間僅かになってきました。この後に公開が控えている「第13幕」ですが、どのようなストーリーになるのか、ちょっとだけお話いただけませんか?(※インタビューは第13幕公開前に実施)

西村氏:チェインギャング」というタイトルからいろいろと空想を拡げていただけると!萌のメインストーリーにちょっと近いかも知れませんね。はっちゃけるけど、最後はきれいにまとまるような。

蟹江氏:一番さわやかかも知れませんね。

西村氏:選択肢でいろいろと遊んでいる部分があるので、そこも見ていただければと。

蟹江氏:シーズン3はバンド組という共通点の他にも、根底には“とあるテーマ”があります。幕が進むごとにそれが明らかになって行くので、楽しみにしていただけると。


――長時間のインタビューありがとうございました。それでは最後に、月並みですがユーザーへメッセージをお願いします。

西村氏:愛していただいているのは本当に嬉しいですし、それを裏切らないように書いていきたいですね。メインストーリーを見た後に、そのキャラをもっと好きになれるように書いていくのが僕の仕事だと思っています。仮に今、あまり好きじゃないなと思っているキャラでも、ストーリーを見ていくうちにそれが“好き”に変わっていくように頑張ろうと思っていますので、見守っていてほしいです。

蟹江氏:スマホゲームの話を頂いたときから、いろいろな意味で“消費されるだけのキャラ”にはしたくないと考えていました。だからこそ、飯塚さんにデザインしていただき、西村さんにシナリオをお願いして、結果ちゃんと愛されるキャラになってくれたと感じています。実際、SNSやいただいているお便りを見ていると、本当に深く愛してもらっているんだなというのがわかるので、とても嬉しいです。現時点でメインストーリーが出ていないキャラも、バックボーンや内面のドロドロした部分も全部含めて“好き”と言ってもらえるようにしていきたいと思っています。最終的により多くのユーザーさんに器楽部の31人+1匹全員を愛してもらえるようになってほしいと願っています。

――ありがとうございました!ところで、ここ最近、ホニャかわいいなと思うようになってきたのですが…。

西村氏:結構狙ってやってます(笑)。ホニャも『ららマジ』には欠かせないキャラだと思うので、きっと最後には愛してもらえるようになると思います。

蟹江氏:その間に、いろいろあるかも知れませんね。

西村氏:まぁ、いろいろあるんでしょうね(笑)。




実に2時間にも及んだインタビュー。お話を聞いていると、A-1担当者さん、西村さんどちらからも『ららマジ』という作品、そしてキャラたちへの深い愛情を感じることができ、いちチューナーとして、「この作品を好きになってよかった」と思うことができました。多少のモヤモヤ(主にホニャの部分)は残りますが、チューナーたちにとっては興味深いインタビューになったのではないでしょうか。シーズン3以降の『ららマジ』にも期待が高まります。


(※UPDATE:「未来Symphony」の曲名を修正いたしました。申し訳ありませんでした。)
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すえなが

ソウルシリーズ大好き すえなが

1990年3月、神奈川県生まれ。パズル誌の編集を経て、イードへ。「Game*Spark」「インサイド」の編集業務に携わり、同社のアニメ情報サイト「アニメ!アニメ!」も経験。幼少期よりゲームに触れ、現在はCS機・スマホを中心にプレイ中。好きなジャンルはアクションやFPS・TPSなど。『デモンズソウル』を始めとしたフロム・ソフトウェアの「ソウルシリーズ」や、2020年にサービスを終了した『ららマジ』に特に思い入れがある他、毎年の『Call of Duty』に一喜一憂したり、『アクアノートの休日』『FOREVER BLUE』の新作を待ち望んでいたりする。

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