『グリムエコーズ』様々な童話が織りなす新たな物語に興味津々─爽快バトルの鍵は仲間との連携にあり! AUTOでお任せも可能【プレイレポ】

スクウェア・エニックスは、iOS/Androidアプリ『グリムノーツ』を、2016年1月にリリース。多くの方にとって馴染みのある、童話などの物語をモチーフとした世界観が特徴的なRPGとして注目を集めました。

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『グリムエコーズ』様々な童話が織りなす新たな物語に興味津々─爽快バトルの鍵は仲間との連携にあり! AUTOでお任せも可能【プレイレポ】
『グリムエコーズ』様々な童話が織りなす新たな物語に興味津々─爽快バトルの鍵は仲間との連携にあり! AUTOでお任せも可能【プレイレポ】 全 41 枚 拡大写真

スクウェア・エニックスは、iOS/Androidアプリ『グリムノーツ』を、2016年1月にリリース。多くの方にとって馴染みのある、童話などの物語をモチーフとした世界観が特徴的なRPGとして注目を集めました。

ストーリーテラーによって定められた運命から、登場人物たちは逃れられません。しかし、運命を与えられなかった「空白の書」の持ち主たちが世界に抗い、絶望の結末を塗り替える戦いへと立ち向かいます。誰も知らないハッピーエンドを掴むために。

「物語」が持つ特徴を活かした舞台で、爽快なバトルアクションを繰り広げる『グリムノーツ』は、多彩な魅力でユーザーを魅了。全世界で1700万ダウンロードを超える人気を博しました。また、2018年1月には『グリムノーツ Repage』へとバージョンアップしたほか、2019年1月にはTVアニメも放送予定と、その勢いは今もなお活気を見せています。


そんな『グリムノーツ』に続く、童話世界を舞台とした新たなRPG作品となる『グリムエコーズ』が、2018年9月に発表されました。本作は、『グリムノーツ』のような童話世界を扱っていますが続編ではなく、ストーリーも完全新規で展開。「選択」、「罪」、「残響」をテーマに、物語を失った主人公たちから新たな一作が生まれようとしています。

そして正式サービスに先駆け、『グリムエコーズ』のクローズドβテストが実施されました。ユニークな切り口で注目を集める最新作、その魅力に触れる絶好の機会です。多くのユーザーが参加したことと思いますが、このクローズドβテストはAndroid向けに行われたため、iPhoneユーザーなど参加できなかった人も少なくないはず。

そこで今回は、クローズドβテストのプレイレポートを通じて、『グリムエコーズ』の特徴や魅力の一端を紹介させていただきます。クローズドβテスト未体験の方は、こちらで本作の雰囲気やシステムなどをチェックしてみましょう。なお、製品版では一部変更される可能性もあるので、その点についてはご注意ください。

◆“物語”の中で紡がれる物語─馴染み深いキャラクターがピースとなり、新たな展開を紡ぐ



ゲームを始めると、なにやら薄暗く気味の悪い空間で主人公が目覚めます。まず名前の入力(最大8文字)が求められたので、編集部のマスコットとしてお馴染みの「インサイドちゃん」でスタート。すると、怪しげな“黒い影”が何やら話しかけてきました。


「インサイドちゃん・・・シラナイ、名前・・・」

インサイドちゃんの知名度も、まだまだの様子。何となくがっかりします。そんな話はともかく、どうしてこんな場所にいるのかも分からない主人公。そんな彼を導くように、謎めく声が囁きかけてきます。


その声に促され、奥にある扉を目指すことに。ちなみに移動は、タップからのスライドで行います。行きたい場所をタップで指定するタイプではなく、タップ後のスライドに合わせて、主人公がその方向に移動。タップする位置は自由なので、左右どちらでの手でも気軽に操作することができます。


すると、先ほどの黒い影が「オマエダケ自由ニナルナンテ。絶対ニ許サナイ・・・・・・!」と、行く手を阻みます。ここで初バトルを迎えますが、本作は主人公が直接戦うことはなく、「想像の栞」に刻まれたヒーローを駆使して戦うスタイルです。


文字通り始めたばかりなので、なんのヒーローも持ち合わせていませんが、ここで選択肢が登場。どうやら、ヒーローを一人、仲間にできるようです。選択肢の一番下にあった「正確な時を刻む不思議ちゃん」を選んでみると、現れたのは「時計ウサギ」。なるほど、「不思議の国のアリス」だからその選択肢の文章だったわけですね。童話ネタは知名度が高いものが多いので、専門知識がなくてもすんなり理解しやすいのが利点です。



初バトルに緊張しつつも、なんとか無事に勝利。戦っている時は夢中だったので気が回りませんでしたが、勝利画面の時計ウサギをじっくり見ると、なかなか可愛らしい顔立ちです。コートにトランプ柄をあしらうなど、原作をモチーフとしたデザインも憎いところ。3Dモデルだけ見ても、気合いの入れようが窺えます。


戦闘を切り抜けて辿り着いた扉の先にあったのは、なんと「図書館」。棚に収まった蔵書に囲まれていますが、それよりも驚いたのは足元にある床。正確には、床面全体が大きな時計になっています。しかもこれは模様ではなく、秒針がリアルタイムに動いているので、かなり圧巻の光景。ここがただならぬ場所だと、そのデザインで実感させられます。


驚きと戸惑いに満ちている主人公を出迎えたのは、ここまで声で導いてくれた司書の「ジブリール」。彼女曰く、主人公は元々「メルヘン」と呼ばれる世界に住んでいたものの、“世界の真実を知り、自ら役割を降りた”という罪を背負っていると説明してくれました。

かつて信じていた希望も、辿った絶望も覚えておらず、生きる役割や意味を失った人々に新たな生を授け、図書館に導かれた者の結末を見届けるのが、司書であるジブリールの役割とのこと。また、この「図書館」には、ひとつの世界が収められた書物「メルヘンの書」を保管するための施設だと教えてくれます。


また「メルヘン」には、物語に歪みを生じさせて虚無に陥れる「ボイド」と呼ばれる存在が出現すると説明し、このボイドを捜索・排除するために協力して欲しいとの申し出が。
このボイドに立ち向かう流れが、主人公の目的となります。

そのため必要なのは、やはりヒーローの力。そのヒーローは、いわゆるガチャで手に入ります。初回10連に挑んでみると、出てくるのはやはり童話でお馴染みのキャラクターばかり。親近感が湧くと同時に、それぞれのキャラクターをどのように解釈し、またデザインに反映しているのかも興味深いところです。




「グレーテル」や「アリス」など、説明すら不要なほど有名なキャラクターが続々と登場。「チェシャ猫」もかなり愛らしい容姿となっています。



戦力も整ったところで、いざメルヘンへ。まず向かったのは、今回現れたボイドと関わりが深いと思われる「ヘンゼルとグレーテル」の世界です。といっても、他の作品の要素やキャラクターなども登場し、“ひとつの世界にひとつの童話”というわけではありません。むしろ、童話世界のクロスオーバーこそが、本作の醍醐味のひとつです。



ここから、ゲームが本格的なスタートを迎えます。敵とのバトルやアイテム収集、町や村に立ち寄っての情報収集など、その全てが『グリムエコーズ』ではフィールド上で完結します。村とフィールドも地続きなので、プレイ感覚はコンシューマのRPGに近いかもしれません。


また移動については、各地にあるワープポイントを利用したファストトラベルが可能。一度訪れた場所であれば、気軽に移動することができます。また全体マップでは、別マップや図書館への移動も可能。ただし、町や村にあるワープポイントは訪れるだけで使用可能となりますが、町の外にあるワープポイントは自力で開放しなければなりません。


3人のキャラクターを編成したことで、バトルも一気に賑やかに。バトルなどのシステムに関してはのちほど紹介しますが、自分が操作していない他のキャラクターは、AIが自動的に操作してくれます。戦闘中に操作キャラを切り替えることもできるので、状況に応じた立ち回りも重要です。



主人公と同じ立場の「シータ」と合流し、この世界の探索を始めていくと、行き倒れているグレーテルを発見。薬草を使うと元気を取り戻し、父親とヘンゼルが行方不明だと明かします。ちなみに時系列的には、ヘンゼルとグレーテルがお菓子の家から戻ってきた後の世界ですが、それなのになぜかお菓子の家の魔女がいるようです。



この異変を調べるべく、村に足を運んで情報を収集。すると、ヘンゼルらしき男性の消息や、2人の母親がこの村に最近越してきたといった話を耳にします。童話では、ヘンゼルとグレーテルを森に置き去りにしようと提案したのは、他ならぬ母親でした。そんな母親を、どうやらグレーテルは嫌っている模様。経緯を考えれば無理のない話です。

童話として既に知っている下地があるため、それぞれの人間関係が把握しやすいのも、本作が持つ特徴のひとつと言えます。


また、更に情報を集めていくと、「ヨリンゲル」という人物の影がちらつきます。童話「ヨリンゲルとヨリンデ」のヨリンゲルだと、ジブリールが予測。ひとつの世界で童話同士が重なり合っていく『グリムエコーズ』らしさが早速訪れそうです。



こうして、ヨリンゲルの足跡を辿るようにして、ダンジョンへ挑む一行。奥では、手強そうな敵も待ち受けており・・・と、物語は淀みなく進んでいきます。ここまででも、本作ならではの魅力や特徴に様々な形で出会うことができました。


「ヘンゼルとグレーテル」や「ヨリンゲルとヨリンデ」のように物語の中で大きく扱われることもあれば、村の畑にひとつだけ大きなカブがあり、「うんとこしょ、どっこいしょと引き抜くのかな?」とプレイヤーの想像を刺激する要素も。元となる原作をあれこれ考えてみるのも、楽しみのひとつかもしれません。

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《臥待 弦》

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