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2018春の開催で約2万人の来場者があった同イベントは、2日間合計で779ブースが出展。ディライトワークスは会社内にボードゲームカフェを新設するだけでなく、今夏発売された『FGO』を題材とした英霊召喚ボードゲーム『Fate/Grand Order Duel -collection figure-』(以下、FGO Duel)に続き、11月にはオリジナルボードゲーム『The Last Brave』と『CHAINsomnia~アクマの城と子どもたち~』の発表を行うなど、ボードゲームに力を入れています。
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同社のクリエイティブオフィサーである塩川洋介氏はオリジナルボードゲーム2作品の発表会において、「ゲームマーケット」の参加者が約18年で400人から2万人に増加したことや、全国でボードゲームを遊べる場所が300軒を超えるなど、日本におけるボードゲーム人口の増加が『FGO Duel』を始めとしたボードゲームを手がける理由だと伝えました。また、ゲーム関連会社などでは社内にボードゲーム部がある所も多く、アイディアの発見や交流を兼ねて定期的に遊んでいる背景もあります。
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期間中の同ブースは企業ブースの中でも一際大きく、複数の試遊台や『FGO Duel』第1~3弾、さらには『The Last Brave』と『CHAINsomnia~アクマの城と子どもたち~』を先行購入できる物販エリアや、『The Last Brave』の職種カードを再現した自身の顔をはめ込めんで撮影できるパネルもあり、多くの人が列を作る盛況ぶりでした。また、『The Last Brave』のキービジュアルのステッカーと、カードをカスタマイズすることができるシールが配布されていました。
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さらに開発協力をした日本を代表するゲームデザイナーのカナイセイジ氏(カナイ製作所代表)による『The Last Brave』のルール説明や来場者と一緒のプレイング、『The Last Brave』購入者を対象にしたサイン会も開催。
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カナイセイジ氏は、「最初は全く相手のキャラクターが予想できない状況からスタートし、少しずつ相手の正体が分かっていく。少年漫画に登場するマントやフードで被って登場する敵と戦う中で、正体が徐々に判明していくような感覚があるので、プレイヤーが世界観に入り込みやすいと思います」と述べました。
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長年、出展しているサークルの方に同社の出展をどう思うか訊いたところ、「メディアでボードゲームを取り上げることも増えているし、ディライトワークスのような大手がゲーム開発するなど、日本でもボードゲーム人気が上り坂にあるのを感じます」との回答。海外ボードゲームの愛好家だけが遊ぶ時代から、日本発のオリジナルボードゲームも増えたことで、「人生ゲーム」や「オセロ」などが主にあった日本でのボードゲームに対するイメージも、加速度的に変わりつつある気がします。
■『The Last Brave』
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カナイセイジ氏がゲームデザインを手掛けた“勇士創像バトルロイヤルカードゲーム”。ランダムに1枚ずつ配られるそれぞれ特性を持った「プレイヤーカード」、「職種」、「属性」、「武器」の4種類のカードから構成されたキャラクターを操り、プレイヤー同士で相手がどんな特性を隠し持っているかを探り合いながら戦っていく。
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ゲームが進むにつれて正体が暴かれていくため、自分はどの特性を公開するかなどを考えながら、ゲームの序盤と終盤で大きく変化する戦況を見極めて戦う戦略性が特徴。4種類のカードから構成されるキャラクターの組み合わせは約2400通りもある。
発売日:2018年12月13日(木)
*「ゲームマーケット2018秋」にて先行販売
価格:2,000円(税込)
*「ゲームマーケット2018秋」特別価格:1,800円(税込)
■『CHAINsomnia~アクマの城と子どもたち~』
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ディライトワークス2018年度の新入社員が企画・開発を手掛け、カナイセイジ氏と日本のボードゲームカフェの第一人者であるの白坂翔氏(JELLY JELLY CAFE代表)の監修による協力型のボードゲーム。ディライトワークス完全オリジナル作品。
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プレイヤーはアクマの夢の城に連れ去られた子供となり、他のプレイヤーと協力して城からの脱出を目指す。それぞれ特殊能力を持った6人のキャラクターから1人を選択し、プレイヤー同士で協力し合って進める戦略性の振り幅や、ランダムで生成される城のマップなど、プレイごとに状況が変化するので何度でも新鮮な感覚で遊べる。エンディングは複数存在しており、真ENDへの到達は難易度が高く設定してある。
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発売日:未定
価格:未定
*「ゲームマーケット2018秋」特別価格:4,000円(税込)