ゲーム好きにとってゲームライターは天職と言えるのか?とあるインサイド記者の場合

世の中には面白いゲームがたくさん溢れている。コンシューマーからスマートフォンまで様々なデジタルゲームを遊んだ筆者だが、ゲーム好きなら将来の職業候補に挙がるゲームライターという職種について改めて考えてみた。

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ゲーム好きにとってゲームライターは天職と言えるのか?とあるインサイド記者の場合
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世の中には面白いゲームがたくさん溢れている。コンシューマーからスマートフォンまで様々なデジタルゲームを遊んだ筆者だが、ゲーム好きなら将来の職業候補に挙がるゲームライターという職種について改めて考えてみた。果たして、ゲーム好きにとってゲームライターは天職と言えるのか?あくまで、筆者個人の経験において、という点に留意し「ゲームを伝える仕事」に興味のある方は一読して頂きたい。


ゲームに関わる仕事が多くある中で、ゲームライターになるという選択肢の動機は人それぞれだ。だから、どんな良いことがあって、悪いことがあったかを赤裸々に綴る。ちなみにゲーム会社から送られるリリースを記事にする場合、イベントやインタビューなどを取材する場合の大きく分けて2つの役割がある。筆者は後者を中心に記事を書いている。

筆者はこれまで、日本酒専門メディアや医療系メディア、エンタメ系メディアなどで執筆してきた。ゲームライターになったのは、2018年4月。「コスプレの記事が書きたいので外部ライターにしてください」とゲームメディア「インサイド」に問い合わせたのが始まりだ。

会ってくれた編集長は「日本酒利酒師の資格を持っているから」という理由で採用してくれた。(*)この辺りはかいつまんで説明しているので、きちんとした採用までの流れがあったと明記しておく。
(*)編集注:もちろん、「日本酒利酒師の資格」だけでの採用はしておりません。これまでのライターとしての実績とゲームへの熱意を吟味し採用させて頂いております。

■好きなゲーム記事を書ける


コスプレ書きたいと言ってやってきた筆者ではあったが、スマートフォン向けRPG『Fate/Grand Order』が大好きだったので、最初は『FGO』関連の記事を多く書いた。自分が好きでやりこんでいるゲームを書けるのは純粋にそれだけで楽しい。


しかし、当然ながらブログとは違うので、ニュース性が求められる。新章配信やキャンペーン開始などのタイミングを見極め、企画書を編集部に出してOKが出ない限り、書き始めることはできない。加えて、読者が共感してくれるような内容、読みやすい構成でなければいけない。

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■リアルイベントに取材枠で参加できる


ゲームのリアルイベントは抽選であったり、チケット枚数が限られていたりすることも多いが、ゲームライターであれば取材枠で参加できる。しかも一般参加ではないので並ぶ必要もない。初めて「FGOフェス」に参加できた時は嬉しかった。


とはいえ、取材なので一般参加のように楽しむことはほとんどできない。どのイベントを取材しても、魅力をできるだけ早く伝えなければならない。そこには他メディアとの競争も生まれる。自身が楽しむ気持は後回しにするしかない。ちなみに「FGOフェス2018」では2日間で7本書いた。

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■新作ゲームの先行プレイができる


ゲームライターの醍醐味が新作ゲームのプレイレポートなのは間違いない。発売前に先んじて遊べるのは、「ゲームライターになったんだな~」と感じる瞬間だし、「多くの人に感想を伝えてください」というゲーム会社の意気込みも伝わるので、「面白いのかどうか見極めさせて頂きます」と気持ち的には真剣勝負に挑む感覚だ。


とはいえ、先行プレイするゲーム全てが自分の好みとは限らない。客観的な視点で見所をいかに読者に伝えられるかは毎回悩む。プレイレポはゲームを隅々までチェックするので神経も使う。おまけに新作ゲームは他メディアも同時にプレイレポートを書くことが多いので、被らない切り口を意識しなければいけない。他メディアとの競争はコラボカフェや記者発表会などにも言える。

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■憧れのゲーム開発スタッフに会える


ゲームライターとしての転機は、自分が大好きなゲームの開発者に出会った時だ。スマートフォン向け光と音のRPG『アークザラッド R』は自分が中学生時代に遊んだ『アークザラッドI・II』の続編を原作スタッフが再集結して描くというもの。自分の人生に大きな影響を与えたシリーズだったので、新作発表時には泣いた。


しかも、編集部が筆者の熱意を汲んでくれて、ゲームの全貌を読者に伝えるための開発スタッフ独占インタビューを任せてくれた。目の前に憧れの方たちがいるし、7人同時インタビューだし、緊張でかなり震えていたのを今でも覚えている。それでも、全世界のファンが新作情報を待っているし、数あるメディアの中からインサイドを選んでくれたゲーム会社への感謝、編集部の顔に泥は塗れない責任、色々背負い込みながらも全身全霊で挑んだ。前日のコミックマーケットで3日間ほぼ徹夜でコスプレ取材をした疲れも全く感じなかった。

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■ゲームが好きだという気持ちを大事にできる


公正明大にゲームを遊べるのは、ゲームライターならではだと思う。現在はアプリゲーム全盛期で毎月のように新作が発売される。インディーズも合わせて、どこに大ヒットするゲームがあってもおかしくない。だから自分が面白いと感じる気持ちを大切にしながら、色んなゲームと思う存分向き合うことがそのまま仕事のプラスになる。

もちろん、時間が限られている現実問題があり、一つのゲームだけを長時間遊ぶことが難しくなる。ゲームライターの仕事はヒット作だけを追うのではなく、まだ知られていない面白いゲームを世の中に届ける一助を担うことだからだ。専業でやるとすれば、毎月、自分が大好きなゲームの記事だけを書くわけにはいかない。

■ゲーム好きにとってゲームライターは天職か?


まだゲームライターデビューしてから1年経たないが、その存在価値は何だろうか?と考えることが多い。ゲーム会社とプレイヤーの橋渡し役であることが理想なのか?と言えば、そうとは断言できない。ただ、取材してプレイレポを書くだけではつまらない。かといって、読者を第一に向いていないといけない。

現在は、自分が好きだったゲームだけでなく、まだ知られていない面白いゲームや開発者の想いを伝えたい気持が強くなった。月を追うごとにゲーム関連の記事を書く本数が増えているのを見ると、筆者は相当にのめり込んでいるようだ。ゲーム好きにとって天職かどうか正直、まだ答えはでないが、以前より確実にゲームをもっと好きになっている。もちろん、コスプレもゲームと親和性が高いので引き続き頑張っていきたい。

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編集部より


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《乃木章》

現場に足を運びたい 乃木章

フリーランスのライター・カメラマン。アニメ・ゲームを中心に、親和性のあるコスプレやロリータ・ファッションまで取材。主に中国市場を中心に取り上げています。

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