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『ファイナルファンタジーXIII』ライトニングのコスプレ写真は、まさにゲーム画面そのもの。「ゲーム画面ぢゃ無いんだ~」「CG(本物)ですか……」「ゲームと同じくらいのクオリティー!」「ライトニング、惚れる」など絶賛のコメントが一際多く寄せられています。
さらに特筆すべきは、コンスタントに動画を投稿していること。日本のコスプレイヤーの多くは、写真の投稿がメインです。しかし、Maou.さんはクッパ姫を皮切りに、『Fate/Grand Order』のマシュやジャンヌ・ダルク、ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕などの動画を次々に投稿しています。動画から伝わる彼女のリアリティー高いコスプレの質感も、人々をを魅了している大きな要因です。
Maou.さんは“中国版Twitter”weiboのフォロワー数は313万を超え、中国人気LIVE配信サイト「斗鱼」でも130万人以上のフォロワー数を持っています。中国国内では広告モデルを務めたり、中国三大オタクイベント(ゲームショウ「China Joy」、“中国版コミケ”「上海コミカップ」、広州のアニメイベント「蛍火虫」)で公式コスプレイヤーとして参加したりしています。中でもゲームが得意なこともあり、過去には世界屈指の人気を誇る対戦型カードゲーム『マジック:ザ・ギャザリング』の広告モデルを務めました。

中国ではLIVE配信が一大ブーム。LIVE配信で人気を確立したMaou.さんは、1月6日に「我が名は魔王だ。今回ツイッターと契約し、魔界からここに降臨した☆あぁ、よろしく頼む!」とクッパ姫のコスプレ写真をTwitterに初投稿。急速にフォロワー数を増やし続け、原稿執筆時点の1月11日では2万5千を突破しています。今回、日本での活動を視野に入れて動き出した彼女にインタビューの栄誉を賜ったので、厳選写真と合わせてお届けします。ここからは敬意を表して、魔王とお呼びしたいと思います。
圧倒的な写真を一気見する(全30枚)
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――動画配信を始めたきっかけを教えてください。
魔王
2015年8月から生放送を始めました。元々ゲームが大好きで上手だったんですけど、周りの友人に「見た目が良いからゲーム配信とかやってみたら?」と乗せられてしまったのがきっかけです(笑)。最初はゲーム中継ばかりをやっていましたが、すぐにコスプレもやるようになりました。
――コスプレを始めたのはなぜですか?
魔王
アニメやゲームといった二次元文化が大好きだからです。生放送では公正明大に自分が好きなことができるので、とても幸せな時間だと思っています。
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――好きなゲームやアニメを教えてください。
魔王
一番長く遊んでいるのは『League of Legends』ですが、コンシューマーゲームもスマートフォンアプリゲームもたくさん遊んできました。アニメもずっと観ていて、ジャンル問わずに多くの作品が好きです。『League of Legends』に代表されるようなバトルアリーナ型のゲームは、離れていても友人たちと一緒に遊ぶことができるので本当に楽しいです。
――自分ならではのコスプレの特徴はなんですか?
魔王
私は可愛いと言って頂けていますが、よくする男装のように凜々しい顔付きだったり、クッパ姫のような悪そうな表情だったり、キャラクターに表情を寄せるのが得意かもしれません。その場合は可愛く見られないように心がけています。
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――印象に残るコスプレのエピソードを教えてください。
魔王
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のヴァイオレットのコスプレ撮影をしていた時ですけど、複数箇所で撮影をするために朝早くから出発したんです。最初からかなり飛ばしたハードな撮影だったので、2箇所目に移動する時にはもう、ヘトヘト。イスの上に座ったまま寝てしまいました…。
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――中国ではLIVE配信する人は多いですか?コスプレイヤーにとってはどうでしょうか?
魔王
現在の中国では動画配信が大流行していて、多くの人がやっています。とくに美少女が歓迎されているので(笑)、コスプレイヤーに限らず、興味がある人は自分が好きなことを上手く配信に繋げられるよう頑張っていますね。
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――自分が大勢に知られたきっかけは何ですか?魔王というニックネームの由来も教えてください。
魔王
2015年にコスプレした『ラブライブ!』の南ことりがきっかけだと思います。自分でも満足いくクオリティーでした。魔王という名前にしたのは、本当にゲームが強かったので周りにそう呼ばれていたからです。今はゲームをやりこんでいた全盛期ほどの強さはありませんが、ゲームは未だに私にとって最高の娯楽です。
――中国では男装コスプレも非常に人気だと聞きます。魔王さんは男装もしていますが、女性キャラクターと男性キャラクター、どちらのコスプレをする機会が多いですか?
魔王
男装もしますけど、やっぱり女性キャラクターのコスプレのほうが頻度は多いですね。私は本当に男装が大好きですけど、多くの人は私の女性キャラクターのコスプレが見たいようです。男装した時はフォロワーの皆さんが「あなたの胸はどこにいったの?」と訊くんですよ(笑)。
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――日本に来ましたし、Twitterなどを通して日本での活動を始めたのは何故でしょうか?
魔王
日本のコミックマーケットに参加したい気持があったからです。世界最大級の同人誌即売会ですし、国外のコスプレイヤーを見たかったです。もちろん、私も自信のコスプレのクオリティーは追求し続けますが、他の方を見て学びたいと思いました。
――最後に将来の夢を教えてください。
魔王
良い年の重ね方をして、可愛いおばあちゃんになりたいです(笑)。
中国の魔王の日本進出にざわめきだしたTwitter。日本向けのLIVE配信も早く観たいですね。
■コスプレイヤーインタビュー連載について
『Fate/Grand Order』や『グランブルーファンタジー』など、近年は数多くのソーシャルネットゲームが世に出ています。スマートフォンで手軽に遊べることに留まらず、フェスなどのリアルイベントが開催されることも人気を後押ししています。イベント会場では、作中に登場するキャラクターに扮(ふん)したコスプレイヤーが登場することが増えてきました。
インサイド編集部ではゲームのプロモーションなど、今後ますます活躍が予測されるコスプレイヤーに注目。とくに世界最大規模のゲーム市場を持つ中国など海外のコスプレイヤーも含めて、一人ひとりを定期的に紹介 していきます。
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画像提供:Maou.(Twitter:@maou_0618、weibo:@在下萝莉控ii)
取材協力:白黒(Twitter:@shirokuro_0517)、楽府(weibo: 魔法少女乐府酱)from「萌鳩」