ブースへの集客に留まらず、SNSなどでコスプレ写真が拡散されれば、ゲームに興味を持ってくれる人は増えるからです。中でも作品の世界観を見事に再現した写真は、原作ファンのみならず一般の人まで引き込んでいるように窺えます。
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昨今は、中国コスプレイヤーのクオリティーの高さがSNSで話題に上がりますが、上海に住む洛洛子(ラクコ)さんは、作品の世界観を表現するコスプレ写真を多く見せています。コスプレを始めてまだ2年ほどですが、彼女のコスプレ写真は国内外で支持され、日本のTwitterだけでもフォロワー数は8万を突破しました。
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筆者は2017年11月に彼女にインタビューをしていますが、この1年あまりでさらに洗練された印象を受けます。「コミックマーケット96」にもサークル申込みをした彼女に、再びインタビューをしましたので、厳選写真と合わせてお届けします。
素敵すぎる画像を一気見する(全24枚)
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――2017年11月以来の取材です。身の回りで大きな変化はありましたか?
洛洛子(ラクコ)
大きな変化はありません。コスプレ作品はずっと自分の無理のないペースで出しています。学業で言うと、2019年からアメリカに留学するので少し忙しくなっています。
――そもそも、Twitterを始めた理由は何ですか?
洛洛子(ラクコ)
Twitterを始めたのは国外の人に、自分のコスプレ写真をもっと見てもらいたかったから。weiboだとどうしても中国だけに限られるので。
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――コスプレ自体は初めてから、ご自身で成長を感じていますか?
洛洛子(ラクコ)
最初にコスプレをしたのは2017年の『陰陽師』妖刀姫でした。あれから2年ほどが経つので、少しずつ成長しているのではないでしょうか。
――やっぱり、上海での活動が多いですか?年間どれくらいコスプレをしていますか?
洛洛子(ラクコ)
上海にはコスプレ参加できるイベント多いので、やっぱり上海が中心になります。ただ、一年の内にコスプレする機会はそこまで多くありません。十数回ほどでしょうか。適度に休む期間を設けています。
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――上海は、“中国版コミケ”「Comicup」が一番大きなオタクイベントですよね。それ以外に、どんなオタクイベントがありますか?
洛洛子(ラクコ)
中国最大規模の同人即売会である「Comicup」は、中国各地からコスプレイヤーやカメラマンが参加しますし、競争がとても激しいですよね。私も前回(Comicup23)参加しましたし、次回も参加する予定です。
他は大きな規模だと、各国の企業によるコンテンツや商品展示会「CCG EXPO」、ゲームショウ「China Joy」などが開催されています。
――そういえば、最近は公式コスプレイヤーのお仕事もしていますね。
洛洛子(ラクコ)
公式コスプレイヤーの仕事依頼は増えている気がします。イベントで企業ブースに立ったり、依頼のあった作品のコスプレ撮影をしてSNSに投稿したり、最近では『アズールレーン』とローソンがコラボした時に1日店長もやりました。
私が思うに現在の中国コスプレ文化は、とても発展しています。様々な企業が公式コスプレイヤーを起用しますし、コスプレイヤーを用いた販促活動もどんどん増えています。

――ご自身はどういったコスプレ写真を撮るのが好きですか?
洛洛子(ラクコ)
私は原作の世界観を現実でも彷彿とさせることを大事にしています。なので、原作の風景に近い場所で撮影することを好んでいます。例えば、『ポケットモンスターXY』セレナのコスプレをした時はフランス・パリで撮影をしました。なぜなら、設定では彼女の出身であるカロス地方がフランスをモチーフにしているからです。
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――コスプレを続けてきた理由は?今後の目標は?
洛洛子(ラクコ)
コスプレをするととても気持ちが晴れやかになります。コスプレ作品を発表することで関心を持ってもらえるので、大勢の人の支持を得られるととても満足感があります。今後ももっと素敵なコスプレ作品を発表していきたいです。
――最後に、日本のコミックマーケット(C96)にサークル申込みしたのはなぜかでしょうか?
洛洛子(ラクコ)
今までコミケに行ったことがないので、ぜひとも体験したい強い気持ちがあったからです。最近は、写真集のために撮影もしました。コミケで皆さんに新しいコスプレ写真をお見せしたいです。
ちなみに、洛洛子(ラクコ)さんはイラストもとても上手で、Twitterでは彼女が描いたサークルカットを見ることができます。才色兼備を地で行くのが素晴らしい。
■コスプレイヤーインタビュー連載について
『Fate/Grand Order』や『グランブルーファンタジー』など、近年は数多くのソーシャルネットゲームが世に出ています。スマートフォンで手軽に遊べることに留まらず、フェスなどのリアルイベントが開催されることも人気を後押ししています。イベント会場では、作中に登場するキャラクターに扮(ふん)したコスプレイヤーが登場することが増えてきました。
インサイド編集部ではゲームのプロモーションなど、今後ますます活躍が予測されるコスプレイヤーに注目。とくに世界最大規模のゲーム市場を持ち、日本への進出の機会が増えている中国コスプレイヤーも含めて定期的に紹介 していきます。
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画像提供:洛洛子
<SNS>
Twitter: @Rakukoooo
Weibo: @犬神洛洛子
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