同ブースが推すアニメのひとつ、2019年6月14日公開となる映画『Fate/kaleid liner Prisma☆Illya プリズマ☆ファンタズム』では、公式コスプレイヤーとして起用された天音ありぃさん(@allie_cos)が1日目は冬服、2日目は夏服のイリヤに扮して登場してブースを盛り上げました。
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公式コスプレイヤーを初めて務めるありぃさんは、これまでカッコいい、キレイ系のキャラクターを中心にコスプレしてきました。今回、ロリ系でキュートなイリヤのコスプレイヤーに抜擢された理由は何なのでしょうか? 彼女と宣伝担当者の2人に経緯をお訊きしました。
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■『Fate/kaleid liner Prisma☆Illya プリズマ☆ファンタズム』はどんな作品?
『Fate/stay night』を原作としたひろやまひろし氏による日本のマンガ作品『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』のアニメ全4期にわたるオールキャスト総出演のドタバタギャグコメディ。シリーズのキャラクターが平行世界の垣根を越えて大集合したひろやまひろし氏監修による完全新作オリジナルエピソードとなっています。
■天音ありぃインタビュー
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――コスプレを始めてどのくらいですか? きっかけは?
天音ありぃ
コスプレを始めて1年半くらいになります。昔からアニメは好きでコスプレをしたいと思いつつ、きっかけが掴めなかったところ、友人の友人がコスプレイヤーで、「一緒にやらない?」と声をかけてもらったことで最初の一歩を踏み出しました。
――最初のコスプレと参加したイベントは? 昨年の「AnimeJapan」には参加しましたか?
天音ありぃ
最初は『ラブライブ!』の西木野真姫で「acosta!」に参加しました。「AnimeJapan 2018」も1日だけ参加していて、その時は『ポプテピピック』が流行っていたので、コスプレを始めたきっかけの子と一緒に併せをして、ポプ子を担当しました。
――天音ありぃさんの現在のコスプレイメージからすると意外な選択ですね。コスプレするキャラを選ぶ基準は何ですか?
天音ありぃ
やっぱり好きなキャラをやりたいとは思いつつも、どちらかと言えば、かわいい系よりもきれい系のキャラのほうが自分の中でもしっくりくるし、カメラマンの方々にも「カッコいい系やきれい系のほうが似合うよね」と言われることが多いです。
だからといって、ずっとそちらの系統だけのコスプレをしてもやり甲斐がないので、かわいい系のキャラにも挑戦することはありますし、今回のイリヤもすごくやり甲斐を持ってコスプレさせて頂いています。
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――今回初めての公式コスプレイヤーですが、どのような経緯があって決まったのですか?
天音ありぃ
「東京ゲームショウ2018」にコスプレ参加していた時に、KADOKAWAの宣伝担当者さんに「良かったら一緒に仕事をやりませんか?」とお声かけ頂いたんです。
宣伝担当者
弊社が出展しているイベントのコスプレエリアはもちろんですが、コスプレイベントにもよく顔を出しています。会場のコスプレイヤーさんを見ることで、注目されている作品がよく分かりますから。
――天音ありぃさんをイリヤの公式コスプレイヤーに選んだ理由は何だったのでしょうか?
宣伝担当者
どちらかというと、ありぃさんはキリッとしたきれい系のコスプレがすごく多かったんですけど、もしかするとロリっぽい感じでも映えるんじゃないかと思ったんです。自分が長い間アニメ『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』の宣伝を担当していたのもあるんですが、イリヤはロリではあっても、“元気系”だと思うんです。そこで、ありぃさんがイリヤのコスプレをすれば、可愛さと元気さを表現できるのではないかと感じたからです。
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――実際に衣装を着た天音ありぃさんはイメージ通りでしたか?
宣伝担当者
すごくマッチしていまして、自分の目に狂いはなかったなと(笑)。パブリックデイ初日を終えてTwitter上でも、ありぃさんのファンから「こういったコスプレもできるんだね!」という声が多く寄せられていましたから。イリヤをきっかけに、今後ご自身の中でコスプレの幅が広がったのなら大変嬉しいですね。
――天音ありぃさんは公式コスプレイヤーを務めた感想はいかがでしたか?
天音ありぃ
やっぱりお仕事を頂いているので、自分の好きな時間に会場に行くとか、好きなタイミングで撮影を切り上げるとかはできないのは一切できませんし、スケジュールはキッチリ決められています。普段は自由にやっているからこそ大変だなと感じる反面、公式ということで衣装を用意して頂いてステージにも立たせてもらえて、大変なやり甲斐を感じています。
来場者の方には「このブースにいるイリヤちゃん」「イリヤのコスプレイヤーなんだ~」と言われるので、本当にキャラクターに寄せられるのかプレッシャーもありますけど、それ以上にチャレンジできる喜びは大きいです。
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――ちなみに作品の魅力をどこに感じていますか?
天音ありぃ
最初にアニメを観る前はイリヤに対して、コテコテのロリ系魔法少女のイメージを抱いていたんですが、実際はキリッとしたカッコ良さもある主人公でした。強気だけど、たまに弱さも見せ、色んな人たちを救うために頑張る姿がいいなと思いました。
――イリヤのコスプレをして新しい発見はありましたか?
天音ありぃ
やる前は不安もあったんですが、「私は今、イリヤのコスプレをやっているんだ!」という気持で臨むことで、表情や動きを少しずつですけど寄せていけている気がします。まず何よりも心構えが大事なんだと学びました(笑)。
これまでやったキャラもそうですが、メイクやポージングを完璧にできているとは思わないです。それでもメイクの濃さやポージングの種類なども試行錯誤して、私がコスプレした際の最適解を見つけ出せればと取り組んで来ました。なので、毎回新しいコスプレをする時は発見があります。
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――最後に、イリヤのコスプレでとくに心がけたことはありますか?
天音ありぃ
結局は2次元キャラの姿を再現することが求められていますから、賛否両論出てくるとは思います。そんな中でもできる限りキャラに寄せて、色んな方に「KADOKAWAブースのイリヤのコスプレイヤーは可愛いね」と言われるように努めました。
ただ、完全にキャラに成りきることは難しいですし、人によってイリヤの解釈も違います。そんな中で、宣伝担当者さんが選んで下さった私の良さもあるはずなので、私にしかできない、私なりに解釈したイリヤのコスプレを見せられればと取り組みました。今後もそう続けて行きたいです。
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(C)2019 ひろやまひろし・TYPE-MOON/KADOKAWA/Prisma☆Phantasm製作委員会
撮影:寒黙(@nigellizhe)