今回ご登場頂くうろしさんは、ご家族4人で『ポケカ』を楽しんでいられる様子。うろしさんは、どんな経緯でお子さんや奥様と遊ぶようになったのか。そして家族と遊ぶ際に意識してることなどを伺ってきました。“家族でポケカ!”に憧れる方、必見です…!
今一番自信のある、というか好きなマタドガスカウンターを握る!
— うろし(ポケカ好きと繋がる) (@pokekatunagari) 2019年4月11日
ダメカンをうまく乗せられる展開になったけど、嫁のラランテスGXのソーラーブレードでダメカンを除去されてまう…
小テテフのマジカルスワップでも倒しきれずに負け…
嫁はフェロマッシが入ったデッキを気に入った様子#ポケカ pic.twitter.com/QHzq9iePyN
◆共通の趣味になればと思い、誘ってみた
─ご家族の中で、最初に『ポケカ』を遊び始めたのは誰ですか?
うろし:
僕ですね。もともとカードゲームが好きでして、それこそ中学生時代には発売されたばかりの『ポケカ』も触れていました。そこからうんと月日が経ち、ポケモンの映画を子供達と一緒に見に行った際に、『ポケカ』の「サトシVSロケット団」という商品を見かけ、それが切っ掛けとなってまた遊び始めました。その頃は、まだ下の子がテキストが読めなかったり足し算が出来なかったりしたんですが、家庭内ルールでふわっと緩く対戦してましたね。
─素敵な光景ですね。それを見た奥様に何か反応は?
うろし:
いや、まったく反応無かったです。こちらとしても「無理に誘ってもなあ」という気持ちがあり、しばらくは子供とだけ遊んでいました。カミさんが遊んでくれるようになったのはつい先日、二人で食事に行ってからなんです。
カミさんとの話題は家庭のこととか子供たちのこととか、真面目な話が多いんですけど、ちょうどその日は僕が誕生日だったこともあり、その…楽しい話がしたいなぁ、と(笑)。
あと前々から、共通の趣味って意外と無いなあとも思ってて。お互い、いわゆる“オタク”文化が好きなんですけど、例えば同じ「ガンダム」でも、カミさんの守備範囲は「ガンダムW」だけ。好きなドラマも僕は海外ドラマ、向こうは韓国ドラマと、どうにも噛み合わない。そんな背景もあり、お酒の勢いで、「ポケカやらん?」と誘ってみたわけです。
─そしたら?
うろし:
意外なことに、「ちゃんと教えてくれるなら」って。これはワンチャンあるなと。
◆スターターデッキは最高の教材
─おお、そこから始まったんですね。最初はどんな感じでしたか?
うろし:
仕事ではないので、どう教えたら面白さが伝わるかは結構悩みました。とりあえず、手元にあったGXスターターデッキを渡したところ、草タイプのデッキが気に入ったみたいです。特性を持っているポケモンはいませんし、基本的に分かりやすいカードだけで構築されていたので、ルールを教える側にとっても非常に良い教材でした。
カミさんも『ポケカ』を始める前は、せいぜいピカチュウぐらいしかポケモンを知らなかったのに、今では「ラランテスが好き」とか言うようになって。こちらとしてはもう、「ほう、ラランテスときたか」、みたいな。
─確実に2進化してますね! ちょっと突っ込んだ質問になるんですが、始めたばかりのプレイヤーを相手にした時、接待プレイって必要だと思いますか?
うろし:
どうしても経験の差というのは存在するので、ある程度は必要だと思いますね。勝つにしろ負けるにしろ、できるだけ接戦に持ち込もうとしています。先週笑っちゃったのは、とある対戦の時にカミさんの手札が1枚の状態で、僕に番が回ってきたことがあって。で、僕はトップで「マーズ」を引いたので、何気なく使ったんです。その時、トラッシュされたのが「カプ・テテフGX」だったんですけど、その時のカミさんがそりゃあもう、見事な仏頂面で…(笑)。
─あはは、それは辛い!ごめん、つい笑っちゃった。
うろし:
いえいえ。でも、「あ、これはやっちゃいけないことなんだな」って本能的に察しました。大人として、ある程度接待すべきだったかな。
─例えば、手札に「グズマ」握ってて、それ使えば勝てるんだけどあえて使わないとか…。
うろし:
あ、我が家の場合、まだお互いに「グズマ」は解禁していないんですよ。便利なサポートであることは重々承知しているのですが、一気にゲームが複雑になるかなと。そろそろ解禁しようとは思っています。
◆どうしても出てくるアドバイス&接待問題
─相手のプレイングに良かれと思って、アドバイスしたくなる時ってあります?
うろし:
あるんですが、僕自身、色々言われるのは嫌かもなって気もするので、1回の対戦でひとつぐらいですかね。「こっちのほうがいいんじゃない?」って口にするのは。でも最終判断は任せてます。それにカミさんはだいたい、「私はこれでいいんだ」と曲げませんし。
先日、カミさんに初めて「マッシブーンGX」を使ったんですね。その時向こうは、「サーナイト&ニンフィアGX」に「アブリボン」を入れたデッキを使ってて…。
─(あ、あかんやつや。)
うろし:
まあ、ご想像の通りなんですが(笑)。当然カミさんは何が起こるか知らないから「アブリー」をベンチに出すんです。で、こちらとしても「これも経験じゃ。1回喰らわないと分からんやろ」っていうことで、「ジェットパンチ」で相手の「アブリー」を倒すじゃないですか。そこで初めて、「マッシブーンGXにはこういう技があるから、ベンチに出すのは控えるのも手だよ」なんて言うわけです。でもカミさんは、「分かってるけど私はアブリボンを出したいんだ。これが相方なんだ」なんて、手を止めない。でもまあ、それも楽しいかなって。あんまりガチすぎるのもつまらないですから。
最近はカミさんのデッキに「フェローチェ&マッシブーンGX」が入ってまして、僕が思いっきり殴られてます。お互い様ですね。
─拳が飛び交っていますね(笑)。
昨日の嫁との対戦は3戦して3連敗するという屈辱的な試合でした…。
— うろし(ポケカ好きと繋がる) (@pokekatunagari) 2019年4月12日
とにかくラランテスで火力UPしたフェロマッシがつえーことつえーこと。さらにまんたん3枚積んでるし、ライフフォレスト◇、ラランテスGXのソーラーブレードと高い耐久力を実現。普通に強いんだが…。#ポケカ pic.twitter.com/GHY45Rg1PP
◆家族とライバルになれるという環境が心地よい
─『ポケカ』って新弾の発売ペースが早いじゃないですか。奥さんが『ポケカ』に興味無ければ、「またボックス買ってきて!」なんて旦那さんが怒られるという姿もあるかと思うんですけど、一緒に対戦するようになったら許される、的な雰囲気ってあります?
うろし:
いやー、無理のない範囲で買ってるので、元々怒られるってことは無かったかな。むしろ以前は無関心でしたが、今はカミさんがカードの価値を知ってしまったため、逆にシビアになったかもしれません。「そのスペシャルアート、高いんでしょ。手放せば?」なんて言われます。コレクションも楽しい僕からすれば、「違うんだよおおお」って叫びたい(笑)。
─また新たな争いが…。最後になりますが、家族で『ポケカ』を遊ぶことの魅力とはなんでしょう。
うろし:
やっぱり、普段とは違うコミュニケーションが取れるのが大きいかなって思います。家族とはいえ、対戦中はお互いに良い意味でライバルなんですよ。『ポケカ』してる時だけは、色々なことを忘れて楽しめるというか。そういう環境が自宅にあるのは、凄く良いですよね。
あと作りたてのデッキで、すぐ対戦できるのはありがたい!スカイプとかもありますけど、なにより気軽ですね。
─なんと羨ましい…。ありがとうございました!
◆インタビュー後の感想戦
お父さん&お子さんという親子プレイヤーは良く見かけるのですが、「家族全員で~」というのはあまり聞かず、つい話題が奥様に集中してしまいました。でも「一緒に遊んでくれるパートナー」というのは、男女問わず憧れの存在ですよね。
ちょうど先日、家族で『ポケカ』が遊べるように設計された「ファミリーポケモンカードゲーム」という商品も出たばかり。こちらも最初の入り口として最適なので、“家族でポケカ!”を目指す方はチェックしてみましょう。
「ファミリーポケモンカードゲーム」公式ページ
https://www.pokemon-card.com/ex/article/family-pokeca/index.html
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◆ポケカの話をしよう
近年、大きな注目を集めている「ポケモンカードゲーム(ポケカ)」。奥深いゲーム性、思わずコレクションしたくなるようなデザインなど人気の要因は様々ですが、筆者がポケカにハマった一番の要因は、「様々な対戦相手との会話が新鮮だったから」かもしれません。
ネットワークによる不特定多数との通信が当たり前となった現代。相手と向かい合って会話するという行為の価値は、今後ますます見直されてくる気がします。
本企画では、ポケカに関連する様々な話題をゆるく取り上げる予定です。ぜひ今後もご覧ください。
聞き手:ねんね太郎
2017年7月、イベント取材が切っ掛けで『ポケカ』にハマったインサイド編集部員。好きなカードは「ダーテングGX」。新弾が出るたびに新しいデッキに浮気するばかりでいっこうに腕前は上がらないものの、「これはこれで幸せだな」と思う今日この頃。「スカイレジェンド」では、「モクロー&アローラナッシーGX」が気になっている。
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