『ロマサガRS』過去作品の思い出を呼び覚ます名場面をピックアップ!

様々な想いを呼び覚ます『ロマサガRS』の物語。その中のいくつかの場面をと過去作品の思い出を綴ってみたいと思います。

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『ロマサガRS』過去作品の思い出を呼び覚ます名場面をピックアップ!
『ロマサガRS』過去作品の思い出を呼び覚ます名場面をピックアップ! 全 8 枚 拡大写真

4月半ば『ロマサガRS』にて、「出現!ヴァンパイアレディ」なるイベントが開催されましたね。こちらのイベントはまさかの戦闘のみで、ストーリーが用意されておらず、少し残念ではありました。

本作は戦闘や育成面などが大変クローズアップされていますが、シナリオなしに語ることはできません。原作サガシリーズのキャラ達が、入り乱れて冒険を繰り広げる様は、感慨深くあり、また、プレイヤーの皆さんの過去の記憶を蘇らせてくれます。

様々な想いを呼び覚ます『ロマサガRS』の物語。その中のいくつかの場面と過去作品の思い出を綴ってみたいと思います。

夢の対決!? アウナス対クジンシー


第1章 7-2-11話にて、四魔貴族のアウナスと七英雄のクジンシーの対決が実現しました。

計画を説明する主人公ポルカ。予想を超えるポルカの発想も本作の魅力の一つです。

クジンシーに追い詰められた主人公ポルカたち一行。ポルカが咄嗟に機転を働かせ、アウナスを解き放ってクジンシーにぶつけ、その隙に逃げるという展開でした。とんでもない展開に、驚かされたプレイヤーも多いのではないでしょうか。演出の都合か、実際の戦闘シーンは省略されましたが、想像力を掻き立てられる胸熱な場面でした。

結果はクジンシーが蹂躙されたようで、クジンシーファンとしては悔しい結果に終わったと言えるのではないでしょうか。

敵キャラ同士の対決はクロスオーバー作品としては定番ですが、否が応でもワクワクさせられる場面の1つです。今回はアウナスとクジンシーでしたが、武闘派同士のアラケス対ノエルや、水を司るフォルネウス対スービエ、紅一点同士のビューネイ対ロックブーケなど、夢の対決が待ち遠しいです。

期間限定イベントなどで、七英雄が続々とプレイヤーの仲間になっています。そのうち本編でも、七英雄と協力して、四魔貴族と対決する、という展開があるかもしれませんね。

クジンシーのもとに突っ込んできたアウナス。戦闘シーンの演出まではありませんでしたが、
夢の対決がついに実現したという感じです。

ちなみに、筆者は四魔貴族でアウナスが一番苦手です。四魔貴族最強はフォルネウスかもしれませんが、アウナスに攻撃するたびにセルフバーニングの反射ダメージを受けたことは、とても辛い記憶として残っています。何度『ロマサガ3』をプレイしても、アウナスとの対決前は心の準備が必要です。何度も苦渋を舐めさせられた相手なので、クジンシーには頑張ってほしかったのですが、相性が悪かったのかもしれませんね。セルフバーニングで苦しめられたであろうクジンシーの心境、痛み入ります。

フォルネウスに破れる海賊ブラック! 原作の裏話を補完するファン心理をくすぐるストーリー



ブラックに襲いかかるフォルネウス。
こんな怪物に挑む戦士達の勇気たるや、恐ろしいものがあります。

『ロマサガRS』における主人公ポルカの最初の冒険は海賊ブラックの記憶の塔を登ることでした。ここでは海賊ブラックの過去の記憶が描かれ、いかにしてフォルネウスと対決し、破れ、ハーマンになったのかが明かされます。

この一連の話は、原作『ロマサガ3』をプレイした方はご存知でしょう。しかし、原作ではその詳細は語られませんでした。『ロマサガRS』ではそのような登場人物たちの物語が掘り下げて描かれます。本作における魔塔や聖塔は、囚われている人物の過去の記憶を呼び覚ますという設定なので、その都度、歴代キャラの過去や素性が詳細に描かれていくと思われます。

ブラックを諭すハーマン。ブラックは自信家で向こう見ずなところもある人物として描かれています。

そもそも、原作のサガシリーズは基本的にあまりシナリオの説明をしないスタンスのゲームだと言えます。様々な設定が内包されていることはやんわりわかるものの、実際にはゲーム上では語られませんし、アルティマニアなどの攻略本で補完されることもしばしばです。その分考察のしがいもあり、いろいろと妄想する余地も多分に含んでいるということでもあります。

『ロマサガRS』で今までプレイヤーたちの妄想の中にしかなかった物語が、詳細に明かされていくことになるでしょう。今後もストーリーが進展し、イベントが増えれば、プレイヤーの皆様が昔空想していたことが、『ロマサガRS』のゲーム上で形になるかもしれません。

「魔塔ロックブーケ」のイベントでは、ヒトだった頃のロックブーケが。
すごくかわいい。この姿のスタイルが実装されるのが待ち遠しいです。

筆者の頭で思い浮かぶだけでもたくさんあります。

ミューズはいかにして没落したのか。ナイトハルトはどのようにスカーブ山に登頂したのか。リッチの初めての旅立ちはどのような物語だったのか。タチアナちゃんはリブロフでどのような幼少期を過ごしたのか。タチアナちゃんはどのようにして家出し、放浪娘となったのか。『ロマサガRS』のキャラ詳細で、その後大財閥になったと記載されているタチアナちゃんはどのようにしてその地位に至ったのか、などなど。

どんどん夢が広がりますね!

物語のキーワード「塔士」 という言葉で蘇る、『サガ』との出会いの思い出。


最後に紹介するのは物語の冒頭、主人公ポルカが侯国塔士団の募集のビラを見つけた場面です。

ロマサガ作品に「塔士」の文字。
初代サガが思い起こされ、感慨深い気持ちになります。

「塔士団」という文字を見たときに湧き上がってきた興奮は忘れることができません。この「塔士」という言葉から、『魔界塔士Sa・Ga』が思い起こされたからです。

『魔界塔士Sa・Ga』はサガシリーズの記念すべき第1作目。現在まで続くシリーズの基礎を築いた作品であり、筆者にとっても非常に思い出深い一本です。

初めて『魔界塔士Sa・Ga』に触れたのは小学生のときでした。当時ポケモン以外のRPGをプレイしたことがなかった筆者にとっては謎の多すぎる作品でした。キャラの名前をつけたらいきなり放り出され、何をすればよいかもわからない。街の人の話も難解に感じられ、外に出ればあっという間に敵に蹂躙されるなど、当時の筆者には難しいゲームで、結局ほとんどプレイしないまま封印することになってしまいました。

しかし、上記の難解で難しくおどろおどろしい印象に加え、非常に強く耳に残る良質なBGMと、最初の街の人が話す「ここから にげだしたい? ギルドでなかまを あつめろよ」という端的で響きの良いセリフが頭に刻み込まれて離れず、まともにプレイできていないのに幼い記憶に強く残った作品でした。

それから10年ほど経って、この不可解だったゲームが名作サガシリーズの原点になったミリオンセラー作品だったと知り、ようやく再プレイに至ったのです。初めて神をこの手でバラバラにした時は、心地よい達成感と物語が終わってしまう寂しさと、ようやく自分の長い戦いに決着がついたような感慨深さがありました。

というような過去の記憶が、「塔士」という言葉を見たときに走馬灯のように呼び起こされました。

この場面を見て、「せかいの まんなかにたつ とうは らくえんに つうじている という」
と言う言葉を思い起こした方も少なくないでしょう。

『ロマサガRS』は『ロマサガ3』の続編と銘打たれています。しかし、この『塔士』という言葉のチョイスは、サガシリーズの全ての作品を尊重し、全てのサガシリーズファンを大切にするという制作陣の意思表示のように感じられました。

まだまだサガシリーズの一部の作品や登場人物達は『ロマサガRS』内に未登場です。今後登場するにあたっても、過去作のプレイヤーたちの思い出を呼び覚ますように大切に、丁寧に作り上げてくれることが期待されます。



以上、名場面というよりは思い出を語る紹介記事になってしまいましたが、いかがでしたでしょうか。本作のシナリオは、各所で賛否両論意見がわかれているようですが、随所に原作サガシリーズへのリスペクトと、ファンの感情をくすぐる要素が詰め込まれているように思います。新キャラ実装や新スキル実装など期待が高まる本作ですが、シナリオの展開も楽しみです。

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《竜神橋わたる》

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