『パワプロ』のペナントで考えるチーム運営7つの秘訣

たかがゲーム、されどゲーム。GWが終わる前に『パワプロ』を通じて、学校、仕事のことも考えてみよう。

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『パワプロ』のペナントで考えるチーム運営7つの秘訣
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新年度がはじまって一ヶ月余り。新しく学生・社会人になった人が増える時期であり、つまりは後輩ができた人の増える時期でもあります。学生であればクラブの部長、社会人であればチームリーダーに任命された人も少なくないでしょう。

チームを率いる、運営するのは大変なことです。自分のことに集中しているとチームメンバーに綻びが出るかもしれませんし、かといってメンバーのサポートに集中すると自分のタスクが疎かになる危険もあります。特に初めてリーダーに立つ人はバランスをとるだけでも苦労するでしょう。

一体、どうすれば的確なチーム運営ができるのでしょうか。答えの見つかりにくいこの問題に対して、今回は『実況パワフルプロ野球2018』の「ペナントモード」を参考に、より良いチーム運営術を7つのポイントにわけて考えてみます。

1.方向性を明確にする



ペナントでチームを運営するにあたり、まず大切なのは「どのようなチームにするか」ということ。曖昧なまま球団運営をはじめてしまうと、選手の成長の方向性がバラバラになってしまい、チームと呼べる状態ではなくなってしまいます。勝てるチームになるためにどうするかを決めるのが最初の仕事です。

「勝てるチームであること」は大前提ですので、「ホームランを打ちまくるチームにする」「盗塁数を12球団ナンバーワンにする」など、より具体的な方向を決めることで、チームの団結力は一気に強くなります。

日々の仕事に取り組む上でも、なんとなくその日のタスクを消化するだけではなく「一日あたりの残業時間を30分減らす」など具体的な方針を示せば作業効率は段違いにアップします。

2.メンバーのスキルを見極める



適材適所という熟語が示すとおり、個々は持っている能力によって活躍できる場所が変わります。パワーがなくても足が速いならセーフティバントの上手い切り込み隊長になれますし、平均的な能力でも複数のポジションを守れるならユーティリティープレイヤーに早変わりです。

チームメンバーとコミュニケーションをとるなかで、メンバーのスキルを見抜きましょう。褒め上手であれば指導役が向いているかもしれません。経費に関する事務処理が苦手でも、コラム記事作成をさせてみると他の誰よりも活躍できることだってあります。

自分のチームメンバーが何に秀でているのかがわかれば、それに合わせた仕事を獲得することもできるでしょう。何より個人のスキルに合わせた仕事をアサインすることで、各々のストレスを軽減することにも繋がります。

3.日々の健康状態をチェックする



長期間戦うペナントに疲労はつきもの。『実況パワフルプロ野球2018』からは同じ選手を起用し続けると蓄積疲労が溜まってしまうため、定期的に休養を設けることが怪我を防ぐために重要とされます。

チームの状態も千変万化。昨日より咳が多くなっていたり、半年以上有給を取得していないなどの変化は見逃さないようにしたいところです。細かな気配りはメンバーからの信頼に繋がり、より円滑なチーム運営の栄養となります。

突然の大怪我・病気を完全に防ぐことは難しいですが、リスクを減らすことはすぐに実践できます。締め切りが迫っているときだからこそ、体調不良のメンバーは翌日の回復を最優先させましょう。

4.環境を整える



どれだけ的確な練習指示を与えても、選手が思うように成長しないことがあります。より大きな成長を期待するのであれば、各練習の効果を上げる器材を導入することが重要となります。

仕事内容が自分にマッチしたものであっても、肘掛け付きのオフィスチェアと錆びたパイプ椅子とでは成果はまったく変わってきます。最大限能力を発揮できるよう、オフィスの環境を整えることも大事です。

注意するのは必要な環境を整えること。選手たちがみんな打撃練習をしているのに、守備練習の器材をレベルアップしても効果は見込めません。現在の環境に不足しているものは何か、改善には何が必要かをしっかり見極めてから整えることを忘れないようにしましょう。

5.相応の報酬を与える



一年間のペナントレース終了後は契約更改の時期。期待した以上の活躍をした選手にはそれ相応の給与を与えることが大事です。そうしなければチーム愛が下がってしまい、良い成績を残さなくなったり、最悪FA権(他のチームと交渉できる権利)取得時にチームを出ていっていくかもしれません。

チームが大きな目標を達成したときは、メンバーにもしっかり還元しましょう。打ち上げとして飲み会を実施する以外にも、全員の椅子にクッションを支給したり、小腹を満たすお菓子コーナーを設置するなど、日常的にプラスになるものを考えてみましょう。

大事なのはチーム全員が喜べるものであること。チームメンバーそれぞれに日本酒をプレゼントしても、飲めないメンバーは素直に喜べません。普段のコミュニケーションはこういった場面でも活きてきます。

6.将来性に投資する



次世代の戦力を発掘するドラフト会議では、即戦力だけではなく将来性を考えたドラフトをすることでより有益なものとなります。たとえばパワーがないのに弾道レベルが高い選手は、将来的にスラッガーとなる可能性が高いです。

チームメンバーは常に変動するもの。新しいメンバーにはついつい即戦力を求めがちですが、将来性を考慮することも忘れないようにしましょう。先ほど述べたスキルの見極めを実施できていれば、将来性の見通しはおぼろげでも見えてくるはずです。

将来性を見つけたら、積極的に投資しましょう。教育係に向いていそうな雰囲気があれば、教育用資料の作成を手伝ってもらうなど少しずつでも育成をすることで、眠れるスキルの覚醒にも繋がってきます。たまにはメンバーから指導を受けてみて、自分の将来性について考えるのもいいでしょう。

7.課題を発見する



順調に勝利を重ねているときこそ、兜の緒を締めたいもの。ペナント優勝常連のチームでも複数の主力選手FA・ポスティングにより、一気に弱体化することは珍しくありません。どんなチームにも必ず課題は存在しています。

チームの抱える課題は常に意識します。強固な連携で仕事ができているからこそ、新しいメンバーが入ると混乱するかもしれません。資料が充実しているがために大幅な改修が入るとメンテナンスに多大な工数がかかります。

チームの状況を細かく把握できていれば、表出しそうな課題は次第に見えてきます。そこへ向けてあらかじめ先手を打ち、顕現したときに落ち着いてメンバーに対処法を伝授することがリーダーのあるべき姿と言えます。

まとめ


ペナントはあくまで『実況パワフルプロ野球2018』のゲームモードに過ぎませんが、擬似的とはいえ球団を経営することはチーム運営のノウハウに通じるものがあります。

2019年4月のアップデートでは「名将甲子園」という、よりチーム運営に特化したモードが追加されており、ペナント以上に勉強になることもあるでしょう。


理想のチーム運営術に答えはおそらくありません。それはゲーム上のペナントでも同じです。今あるチームの状態をしっかりと見極めて、常に最高の状態に持っていけるように目指すことが重要な仕事です。

リーダー経験がなくても、試しにペナントを遊んでみることでリーダーの気持ちがわかるようになるかもしれません。

《黒杜玖乃》

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