
2018年9月に発売され、グラフィックのアップグレードだけで無くVRにも対応したコナミデジタルエンタテインメントのハイスピードロボットアクション『ANUBIS ZONE OF THE ENDERS : M∀RS』。主人公機である「ジェフティ」は、海洋堂やRIOBOTなどでも立体化されてきました。
今回取り上げるコトブキヤのノンスケールプラモデル「ジェフティ」は2011年12月に発売。再販の機会が少なく入手が難しいプラモデルでしたが、2019年1月より「ジェフティ」と「アヌビス」の両モデルが再販されています。
合わせ目が極力目立たない見事な構成、無塗装でも見栄えは十分
完全塗装の前に、無塗装の状態で一度組み立てます。「ジェフティ」の箱に入っているランナー数はジョイントパーツを合わせて15枚ほど。かなり多いものの、シールやデカール類はありません。


組み立て説明書は、両脚部→腰部→両腕→頭→胴体→背部ユニットという流れで構成されています。2011年発売のキットであるため説明は最小限。どの部位を作っているのかが若干分かりにくいのが難点ですが、組み立てそのものはスナップフィットなので簡単に仕上げられます。


素組み(今回の場合はパーツ切り出し→組み立てまで)の組み立て時間は、両脚部2時間、腰部1時間、両腕2時間、頭部と胴体2時間、背部ユニット1時間ほど。これは、ランナーから目的のパーツを見つけ、切り出すのに作業時間の大半を占めているために時間が掛かってしまっています。ポリキャップやパーツとの接続が難しい場所も多く、微妙な合い調整をしながら組み立てることもありました。


組み立て自体の難易度は高くなく、細かすぎるパーツもほぼないため順調に進行。注意点を強いて挙げるとすれば、脚部・膝裏のスラスターパーツなどが脚を曲げた際に取れやすいことぐらいです。


だいたい8時間で完成しました。出来上がった素組みの状態を紹介しましょう。「ジェフティ」の色分けはほぼ完璧で、単純に素組みしただけでもディテールの細かさやプロポーションの良さを感じられる造形です。


可動範囲はやや狭いものの、巡航形態や簡単なアクションを取らせることができます。



細部のディテールに目を向けて見ると、蛇腹状になっている背中や脇腹の部分は実際に段差となっていて、ゲーム内での3Dモデルよりも細かさが強調されています(ゲーム内のモデルビューアで接写してみると、肩パーツなど綺麗な曲線でない部分がそれなりにある)。ある意味でこの「ジェフティ」は、ゲームオリジナルの3Dモデルを現代の技術でアップグレードさせたものであるとも言えます。

