『ウォッチドッグス レギオン』は街中の誰もが仲間に…3種のクラスシステムも明かされたステージレポ【UBIDAY2019】

「UBIDAY2019」ステージイベントレポート!『ウォッチドッグス レギオン』クリエイティブ・ディレクターのクリント・ホッキング氏が登壇。作品の詳細が語られました。

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『ウォッチドッグス レギオン』は街中の誰もが仲間に…3種のクラスシステムも明かされたステージレポ【UBIDAY2019】
『ウォッチドッグス レギオン』は街中の誰もが仲間に…3種のクラスシステムも明かされたステージレポ【UBIDAY2019】 全 10 枚 拡大写真

2019年10月6日に開催された「UBIDAY2019」ステージイベントの「ススムの部屋」では、『ウォッチドッグス レギオン』クリエイティブ・ディレクターのクリント・ホッキング氏が登壇しました。

「ススムの部屋」は、芸人・今立進さんの部屋に誰かが訪れるという設定のステージイベントです。『ウォッチドッグス レギオン』のコーナーでは、対談形式でゲームの詳細に迫っていくというものでした。

クリエイティブ・ディレクターのクリント・ホッキング氏(左)と、ローカライズディレクターの岩本けい氏(右)

冒頭、「gamesconトレーラー」が流れ『ウォッチドッグス レギオン』の大まかなイメージを掴みます。ロンドンが舞台となる本作は、これまでとどのような違いがあるのでしょうか。



まず「文化や歴史がたくさん詰まったロンドンという土地を舞台にすることは、とても楽しいことだった」とし、現実のブレグジット問題にも触れ、未来の読めない場所であるとも語ります。『ウォッチドッグス レギオン』作中で描かれる近未来のロンドンも、テクノロジーが進化したことで、経済に大きな影響を与えているようです。

作中では自動運転技術やドローン技術が確立しており、現実のロンドンとは少し異なるとしつつも、AI技術の進化により多くの仕事が自動化され、ゲームの制作ですらAIが担っているという設定になっているとか。

「えっ?ホッキングさんの仕事はレギオン作中ではどうなってんですか?」とボケる今立さんに、ホッキング氏は「フィクションだから!まだ仕事はあるよ!!」と素早い切り返しをみせます。


作中では貧富の格差が大きくなっており、「持たざる者」は街を追い出されてしまうような状況に。この状態に反発する人々は存在するものの、監視の目は厳しく「消されてしまう」人もいるのだとか。

こうした世相によって、権威主義に走る者や、その場限りの日和見主義となってしまう者が増え、犯罪率が上昇してしまったのです。これらの状況を更に悪用して、自分たちの利益を追求しようとする者達に対抗するのが、プレイヤーの目的となります。

街中の誰もが「仲間になる可能性」を持つ



ホッキング氏は、目的の実現のため「ひとりのヒーロー」が敵を倒すというものではないと改めて言及します。作中で出会う人々が全て自分の仲間となる可能性を持っています。その人々はそれぞれにバックストーリーを抱えており、一人として同じキャラクターはいないのだとのこと。

街中にいる人々の「生きてきた背景」を参照でき、プレイヤーの判断で彼らを仲間に引き入れるか否かを決めていきます。プレイヤーはそうしたひとつひとつの悩みを解決することで、彼らを引き入れる可能性を得ていくという訳です。

仲間にしたキャラクター達には「クラス」を割り振り、成長させていきます。そのようにして、段々と役割を与えていく形になるようです。

クラスは大きく3つ存在



クラスのひとつ「ENFORCER」は、武器の使用に長け、爆発物を扱うなど、主に戦闘に特化したクラスです。


「INFILTRATOR」は、ステルスに特化したクラス。『ウォッチドッグス レギオン』の世界では、AR技術がスタンダードとなっているため、これを逆に利用して自分の存在を隠すといった能力を得られるようです。


そして「HACKER」は主にドローンなどを活用するクラスで、戦闘とステルスのハイブリッドといった立ち位置となるようです。

ホッキング氏によれば、『ウォッチドッグス レギオン』はどんなプレイヤーであっても、どんなプレイスタイルでも遊べるようなものを目指して制作しているとのこと。キャラクターのバックストーリーをしっかり設定することで、プレイヤー自身がゲーム内の世界を自分で構築できるのだそうです。

同じプレイは発生しない



しかしながら、せっかく仲間に引き入れた彼らも、油断してしまえば死んでしまうこともあり得るようで、そうなってしまうと元に戻ることはありません。

更に、様々なバックストーリーの、様々な仲間が加入することを前提に制作しているので、ひとつのカットシーンを取って見ても同じ体験になることはないだろうとのこと。キャラクターによってはカメラワークすら変化するなど、とにかくたくさん詰め込んだとホッキング氏。

「多くのバリエーションを持たせたことで、かえって誰でも良いのでは、となってしまう心配があるかもしれません。しかしながら、プレイヤーが多くの人々の様々なバックストーリーを見た上で、プレイヤー本人が惚れ込んでキャラクターを仲間にするといった体験をしてもらえるように、私たちは制作してきました」と語ります。


発売を待つプレイヤーの皆様からの大きな期待を実感しているとし、本作の紹介が終わりました。そのまま来場者への質疑応答へとうつります。

(質問者)前回までアメリカだった舞台がイギリスのロンドンとなった。あえて選んだ理由は何か。また、タイトルの「LEGION」のEが「三」のようなデザインなのは何故か?

ホッキング氏これは第三作目を意味したデザインです。(漢字で3の意味だと聞いて)おお!私たちが先に発明したものと思っていましたが、既にあったんですね!『ウォッチドッグス』シリーズはブランドとしてもっと世界に広がるべきだと考えており、アメリカに固執する必要はなく、昨今の世界情勢を踏まえてロンドンを舞台にすることにしました。

(質問者)『アサシンクリード シンジケート』と同じロンドンが舞台だが、コラボレーションなどはあるか?

ホッキング氏ユービーアイソフトは世界中にスタジオを持っています。『シンジケート』を制作したケベック・シティのスタジオから情報を得たり、データを共有してもらったりしました。彼らはロンドンがどんな状況になっているかに詳しく、そうした情報のサポートには本当に感謝しています。


最後に、『ウォッチドッグス レギオン』は、2020年3月6日にPS4/Xbox One/PC/Google Stadiaにて発売予定です。

《Trasque》

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