PS3/Xbox 360『ベヨネッタ』本日10月29日で10周年─残酷なれど冷酷にあらず、妖艶な魔女は女性人気も高し! 読者コメントは長文&熱さ満点

善ではなく、しかし悪にも偏らず、ミステリアスで妖艶な魔女を主人公とするアクションゲーム『BAYONETTA』が、PS3/Xbox 360向けに登場したのは今からちょうど10年前。今も語られる名作アクションの魅力を振り返り、読者から熱量たっぷりのコメントをお届けします。

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PS3/Xbox 360『ベヨネッタ』本日10月29日で10周年─残酷なれど冷酷にあらず、妖艶な魔女は女性人気も高し! 読者コメントは長文&熱さ満点
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眼鏡をかけた美しい女性が、華麗な格闘術や人知を越えた魔術で、恐るべき天使をなぎ倒していくアクションゲーム『BAYONETTA』(ベヨネッタ)。タイトルと同名の魔女・ベヨネッタがダイナミックなバトルを繰り広げる本作は、多くのユーザーを魅了しました。

ゲームの主人公と言えば、悪を倒すために立ち上がる正義の味方や世界を救う勇者、またはその真逆で、アンチヒーローやダークヒーローなどが数多く存在します。最近では、一般人に近い性格や立場の人間が、プレイヤーと同じ目線で活躍する作品なども増えました。

目的や動機、またはそのキャラクター性を明確にするため、善や悪といった方向に傾倒するか、共感性の高い人物を据えることもある「主人公」という立場。ですが、本作の主人公であるベヨネッタは、善人でも悪人でもなく、そして決して凡庸な人物でもありません。


そんなミステリアスな存在が、身の丈を越すような天使たちを容赦なく狩り、涼しい顔をしながら苛烈な攻撃で敵を圧倒。際立った演出と爽快感溢れるアクション性が、ベヨネッタの個性を更に彩り、国内外で高い評判を獲得する作品となりました。

そんな『BAYONETTA』のデビューを飾ったPS3/Xbox 360版が発売されたのは、2009年10月29日。本日でちょうど10周年を迎えました。そこで今回は、この記念日を祝うと共に、『BAYONETTA』の魅力やその後の展開などを振り返ってみたいと思います。また、本作に熱意を寄せるユーザーからのコメントも届いているので、そちらも合わせてご覧ください。

◆残酷だけども冷酷ではない──妖艶で謎めく魔女が、激戦続くアクションシーンを華麗に踊る



“魔女”というモチーフは、ゲームに限らず様々な媒体で扱われており、民話やおとぎ話などでも活躍しています。立場も多彩で、人を誑かす悪の象徴であったり、ゲームではラスボスとして登場することも。その一方で、困っている人に手を差し伸べたり、善き道を示し導く魔女もいます。


そして、本作の主人公であるアンブラの魔女・ベヨネッタは、前述の通り善人でも悪人でもありません。日常的に天使を狩り続ける彼女ですが、その手段に容赦は一切なし。両手両足に装備した銃火器と打撃を併用する格闘術“バレットアーツ”を繰り出すだけでも、下級の天使たちはあっという間に霧散します。また、髪の毛に魔の力を宿す“ウィケッドウィーブ”の中には、凶悪な顎で天使を噛み砕くといったものも。


その中でも、拷問器具を喚び出して天使たちを拷問する「トーチャーアタック」は、残酷(と爽快感)の極み。かつて行われた“魔女狩り”の際には、悪しき者として多くの魔女が拷問にかけられて命を落としましたが、その拷問器具を天使に向けて使う皮肉さもなかなかに痛快です。

天使に(そして続編では悪魔にも)容赦しませんし、人類に対して愛情深いかと言えば、少なくとも明確にそうと分かる描写はありません。ですが、人の社会に溶け込みショッピングを楽しむこともありますし、情報屋のエンツォとの接点を保っていたり、敵視されているルカに対しても軽やかに話しかけたりと、人間に対して否定的な態度は見せません。少女・セレッサに世話を焼く場面も、どこか微笑ましいものを感じさせます。

また続編での話ですが、身を呈して庇ったジャンヌを救うべく魔界に乗り込み、多くの悪魔との対峙すら厭わない一面もあります。表情や言動は一貫してクールで軽妙ですが、その内面をあれこれ想像したくなる魔女・ベヨネッタ。ミステリアスで魅惑的な、善でも悪でもない魅力に溢れた女性です。


そんな眼鏡美人が、アクションシーンでは八面六臂の大活躍。多数の敵を相手に一歩も引かず、格闘や刀、鞭など様々な武器を使いながら、手応え満点かつ多彩なコンボを繰り出すとなれば、楽しくないわけがありません。

また、攻撃面だけでなく、敵の攻撃をタイミング良く回避した際に発動する「ウィッチタイム」も、爽快感に拍車をかけます。このウィッチタイム中は、敵の動きがスローモーションになり、こちらの攻撃が当て放題に。そのため敵の数が多くとも、ウィッチタイムを使いこなすことで、多数の天使を翻弄しながら一方的に打ち倒すことも可能になります。


「∞クライマックス・アクション」と掲げた言葉通り、映画のクライマックスを飾るようなアクションシーンがあらゆるバトルで楽しめる『BAYONETTA』。巨大な建造物の壁面を舞台に戦うなど、戦闘を彩る演出も刺激的で目を離せません。そんな良質アクションと、個性的で謎めく美女が融合した本作は、今も語り継がれている名作のひとつです。

◆様々なハードに展開する『BAYONETTA』。ゲスト出演も多く、劇場アニメ化も!



2009年にリリースし、多くのファンを生み出した『BAYONETTA』。ですが、続編の登場が危ぶまれていた時期もあります。その危機を乗り越え、発売元がセガから任天堂へと変わり、Wii Uソフト『BAYONETTA 2』が2014年9月に発売されました。

しかもこの『BAYONETTA 2』には、Wii U版『BAYONETTA』も同梱されており、2作品をこの1本だけで楽しめる贅沢な仕様でした。ゲーム2本分のボリュームながら、価格は7,700円(税抜)とお手頃だったのも、嬉しいポイントのひとつです。また本シリーズのゲームとしては、日本語音声の初収録も見逃せません。


そして、アンブラの魔女の活躍は、これだけに留まりません。『マックスアナーキー』の初回特典で登場したほか、『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』ではDLCキャラとして参戦。さらに、“全員参戦”を謳った『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』にも参加を果たしました。このほかにWii U関連では、『The Wonderful 101』にも出演しており、幅広い躍進を見せています。

ゲーム以外だと、劇場公開された『BAYONETTA Bloody Fate』も、ベヨネッタファンならば押さえておきたいところ。原作の特徴や魅力を90分という限られた時間で再現したこの劇場アニメは、田中敦子さん演じるベヨネッタの演技も相まって、非常に印象深い作品です。


様々なプラットフォームに展開し、ゲスト出演も多いベヨネッタ。銀幕デビューも果たした魔女の原点に触れたい方は、PS3/Xbox 360、Wii U版の他に、PC版(Steam)という選択肢もあるので、ゲーミングPCなどの環境がある人はそちらも一考の余地有りです。

また、1作目の『BAYONETTA』に加え、続編『BAYONETTA 2』もリリースされているニンテンドースイッチ版という手もあります。しかも、更なるナンバリングタイトル『BAYONETTA 3』が、ニンテンドースイッチ向けに鋭意開発中。シリーズ3作をまとめて楽しむには、ニンテンドースイッチが最適です。妖艶でクールな魔女と共に、天使にきつい一撃をお見舞いしたい方は、『BAYONETTA』と出会ってみてはいかがでしょうか。





『BAYONETTA』に魅了された読者の想いが熱い! 長文や英文コメントも到着!
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《臥待 弦》

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