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2019年12月5日より正式サービスが開始予定となっているDMMのPCブラウザゲーム『ガールズシンフォニー:Ec(アンコール) ~新世界少女組曲~』。2017年2月に『ガールズシンフォニー ~少女交響詩~』として配信され、同年9月よりリニューアルのための長期メンテナンスに突入した本作が、生まれ変わって登場します。
物語の舞台は、音楽に超常の力が宿る世界「ハルモニア」。そこでは、音楽の力を思うがままにせんとする科学技術階級「文明ギルド」と、音楽を純粋に愛する"演奏者(パフォーマー)"、"音精(ニュムパ)"たちによる「音楽院」が争いを続けています。そんな中で戦火を逃れて音楽院にたどりついたプレイヤーは、演奏者と音精を率いて自由な音楽を取り戻すための戦いに身を投じる……というのがあらすじです。
キャラクターや世界設定はリニューアル前のものをほぼ受け継いでいることが公式サイトの情報からも分かりますが、リリース予定日は2018年春~2018年秋~2019年夏~と延期を繰り返してしまっています。その間、制作現場では何が起きていて、本作はどのように生まれ変わったのか? 制作スタッフに約2年間の空白をうかがいました。
――まずは簡単な自己紹介をお願いします。
ウインDMM.com OVERRIDEのウイン レイといいます。弊社への入社は4年ほど前で、その頃から弊社がパブリッシングしているタイトル全般に関わっています。開発としてだったり、プロモーションを担当したりと、関わり方は現場によってさまざまです。
山口『ガールズシンフォニー:Ec』ディレクターの山口翔大です。スマートフォンゲームをメインに手がけてきましたが、スポーツゲームなどのジャンルが多く、キャラクターモノのタイトルに関わるのは本作が初になります。
――いきなりお答えしづらい話題かとは思いますが、本作は延期を繰り返しておられます。これはどのような理由によるものでしょうか。
ウイン『ガールズシンフォニー』は、2017年9月にリニューアルのための長期メンテナンスに入らせていただきました。世界観やキャラクターに関しまして大変ご好評をいただいたので、その魅力をもっと活かすためゲーム自体の奥行きを追加しようということでリニューアルさせていただくことになりました。その後、何度か開発会社が変更になり……私たちが開発に携わるようになったのは2019年1月です。
――ほんの9カ月前ではありませんか!(編注:本インタビューは2019年10月実施)
ウイン制作を引き継いだ時点で2019年2月リリースと発表しておりましたし、長い間お待ちくださっているユーザーの皆さんにゲームをいち早く届けることを最優先にと考えておりますが、リニューアルの経緯や、当初の目的を見直して「このまま出すことはできない、もっと楽しめるゲームにしよう」と判断し、再延期を決めさせていただきました。
山口キャラクター、世界設定、ストーリーはとても魅力的なものでしたので、「私たちはとにかく遊びの部分を作り込もう」と。それが最初に立てたコンセプトでしたね。
――具体的には、どのように作り込んでいったのでしょう。
山口まずは一番重要な要素である「バトル」を作り込んでいきました。以前はターン制のローテーションバトルでしたが、リニューアル後はリアルアイム制になっています。キャラクターはそれぞれ特定の武器種が設定されており、バトル時は武器種に応じて自律的に行動します。「キャラたちが目まぐるしく動くけれど、決して分かりづらくはなく、それでいてテンポがよく爽快感を得られる」ものを目指しました。
ウインカメラワークにもこだわって、臨場感があるものになっていると思います。
山口楽団(いわゆるパーティー、デッキにあたるものの呼称)は、敵と直接戦う「コンバット」と、演奏でコンバットをサポートする「オーケストラ」に分かれていて、コンバットは最大5人+他のプレイヤーからの助っ人が1人。オーケストラは最大6人で、1楽団は12人で構成されます。
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――それだけ大人数で組めると、さまざまな組み合わせが楽しめそうですね。
山口武器種にはさまざまなものがありますので、最初はまんべんなく使って、動きの違いなどに慣れていってもらえればと思います。
ウイン序盤ではつまずくことがないバランスにしていますので、難しそうと思わず気軽に遊んでいただければうれしいです。楽団は自動編成もできますので!
山口チュートリアルで加入してくれるマティア、ヴァルンボン、ニコレッタ・パガニーニの3人は汎用的な強さを発揮しますので、序盤では彼女たちをそのまま起用することをおすすめします。コンテンツも大幅拡充しており、メインストーリーを楽しめる「ハルモニア」のクエスト、素材などを集められる「ヴィエンナ音楽院」のクエストに加え、「ディソナンシア」という高難度クエストとして「ディソナンシア」を、さらにキャラクター全員を総動員して挑むコンテンツとして「虹のレリクス」を用意しています。
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――総動員といっても、プレイ開始直後では手持ちのキャラクターの人数もそこまでは……そうか、データの引き継ぎができるんでしたね。
山口はい。前作から遊んでくださっている方の中にはキャラが100人以上いる方もおられますので、多くのキャラに活躍の場を与えられる、骨のあるものも必要だろうと。
――単なる再スタートというだけではなく、運営当初から新規層に向けたものと、スタートダッシュというにはあまりに仕上がっている人たちに向けた高難度なものと、両方用意する必要があったと。
山口遊んでくださるすべての人にご満足いただけるよう、バランス面には苦心しています。最適なバランスを求めて、今も試行錯誤を続けています。
ウインもちろんそれだけではなく、お待たせしてしまっている以上、UI(ユーザーインターフェイス)とUX(ユーザーエクスペリエンス)にも常に手を入れ続けています。「やれることはすべて全力でやろう」が合言葉です。
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――PCブラウザだけでなく、スマートフォンへの対応も進めておられるのですよね。
ウインはい、PCブラウザ、iOS/Android両対応でスマホのブラウザ、そしてDMM GamesのAndroidアプリを対象に、全年齢向けとR-18向けの同時リリースを見込んでいます。スマホブラウザ版はPWA(Progressive Web Apps。WebサイトやWebアプリを、モバイル端末にインストールしたネイティブアプリのように構築する技術・手法)で制作していますので、アプリのようなインターフェースで遊べますよ。
――同じモバイルゲームでも、iOS用とAndroid用をそれぞれ用意するだけでかなりの手間がかかるとはよくうかがいますが、聞いているだけで気が遠くなりそうです。しかも、メインストーリーが3カ月連続で更新されるという発表もされておられます。
山口大変お待たせしてしまっているので、少しでもそのお詫びになればと、最初の3カ月に関しては1ヶ月毎にメインストーリーを更新する予定です。期間限定イベントも多数用意しておりますし、「虹のレリクス」も配信開始と同時にお届けできる予定です。
――それだけのボリュームがあれば、簡単に遊びつくせることはなさそうです。それでは最後に、12月5日の配信開始に向けてひと言ずつお願いします。
ウイン高難度コンテンツとして「虹のレリクス」を用意しているとはお話しましたが、もちろん、初めて遊んでくださる方にも遊びやすいものを目指しています!
山口楽団の編成などは自動で行えますので、あまり気負わず気軽にさわってみてほしいです!
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約2年の沈黙を破り、ついに生まれ変わろうとしている『ガールズシンフォニー:Ec ~新世界少女組曲~』。PCブラウザ、iOS/Android端末のモバイル用ブラウザ、AndroidのDMM Games公式アプリ対応で12月5日より配信開始予定で、それぞれに全年齢向けとR-18向けが存在します。最後に、DMM.com OVERRIDE代表取締役社長にして、2019年1月より本作のプロデューサーも務めている梨木勇介氏からメールでコメントをいただきましたので紹介します。
◆新規ユーザーに向けてのメッセージ
梨木本作の特徴としては、世界観やキャラクターの魅力が第一に挙げられるのですが、PC/スマートフォンのブラウザゲームとして快適に遊べるところや、ゲーム自体の遊びの奥行といった部分にもこだわりを持って制作しています。興味を持った方はぜひプレイしていただけるとありがたいです。
◆既存ユーザーに向けてのメッセージ
梨木大変お待たせしており、申し訳ございません。前作を遊んでいただいていた皆様に、より満足いただけるよう、全力でリニューアルを進めてまいりました。リリースの際には多くの方に遊んでいただけることを糧にスタッフ一同開発に勤しんでおりますので、今後とも『ガールズシンフォニー:Ec』をよろしくお願いいたします。
(C)DMM.com OVERRIDE
※記事で使用している画面写真はすべて開発中のものです。