甘くて苦い恐竜生活……『ARK: Survival Evolved』のやさしいはじめかた【UPDATE】

恐竜サバイバル『ARK: Survival Evolved』。昨今日本でも再びブームとなった本作の「やさしいはじめかた」をお届けします。

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甘くて苦い恐竜生活……『ARK: Survival Evolved』のやさしいはじめかた【UPDATE】
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Studio Wildcardが開発・販売する、恐竜サバイバルアクション『ARK: Survival Evolved』。一度落ち着いたブームも先日からVTuber界隈を起点に再び発生し、新しくプレイをする方も増えているはず。そこで本記事では、そんな本作の「やさしいはじめかた」をお届けします。

■本来のサバイバルアクションは厳しい


多数のゲームを遊ぶユーザー向けに説明すると、サバイバルアクションの中では、『Rust』が『ARK』の系統としては近いところにあたります。『7 Days to Die』も少しずつ生活を豊かにしていくという意味では近いところがありますが、ゲームシステムとしては違うかなという印象です。

筆者はどちらもプレイしたことがあり、リリース当初から始めて『Rust』が約230時間、『ARK』が約120時間ほど。一通りサバイバルアクションの酸いも甘いも全てを経験しましたが、正直なところ、筆者が他人にこういったタイトルを薦めないのには理由がありますし、自分でサーバーを建てずにやりたいと言うのであれば、必ずこう言います。「人生を捧げてもいいならやればいい」と。


筆者の身内でプレイしていた時もそうですし、Game*Sparkの前編集長やライター陣とプレイをしていた時も変わりませんが、他のプレイヤーもいるパブリックサーバーでは常に時間が流れており、現実と変わりません。もちろん、ゲームにログインしていない間も他のプレイヤーは動いているので、そこを狙って襲ったり襲われたり……というような戦略もあるほど。つまり1日2~3時間プレイして、また明日!とやると、翌朝にはもう家のドアや壁が抜かれて、時間をかけて集めた資源は盗まれ、『ARK』で言えばテイムした恐竜は全滅。いわばかけた時間を全て無に帰されるのが、サバイバルアクションの魅力であり、時間をかけられない人には向いていない点です。

もちろん、明らかに住人がいる時間帯に合わせ、数の暴力や圧倒的な力で、相手の心が折れるまでひたすら倒し続けるのも1つの戦略として有効です。都合良く物資を集めてきてくれるプレイヤーがいなくなっても良いのであれば、ですが。

■VTuber界隈は楽しそうだけど?



前項で前置きした「自分でサーバーを建てずに楽しむのであれば、人生を捧げる必要がある」をひっくり返すと、自分でサーバーを立てれば平和に遊ぶことができます。建てさえすれば良いので、自分で好きな時間にログインし、フレンドと遊び、また翌日も、といったことが可能になるのです。また、『ARK』は恐竜のテイム時間が非常に長いものも多く、恐竜のLvによっては最長10時間を有に超えるものも出てきます。

普通に生活している分には、交代制でやるにしても10時間かけて、恐竜を眠らせつつ好物を与えてテイムするといったのは難しいので、サーバーの設定を変えて、時間を短くしたり、採取量を増やしたり、経験値の取得量を上げたり……といった調整を行い、短い時間でも楽しめるようにするというのがポイントです。

本稿では、ひとまず簡易的にゲームクライアントを用いた方法でサーバーを立てながらプレイする方法をお届けしますが、後日「ARK Server Manager」を用いたサーバーの建て方の記事を掲載予定ですのでお楽しみに。

■サーバーの立て方



サーバーはゲーム内から建てる前にも、ポートとファイアウォールを開ける必要があります。それぞれの環境でポートとファイアウォールの開け方は異なるため、それぞれの使用機器の取扱説明書等を参照した上で作業をしてください。また、ポート全開放等は危険が伴いますので、十分に注意をしてください。なお、開ける必要があるポートは7777(環境により7778も)、27015番のTCPとUDPです。

ゲームに慣れるために、まずは「ホスト/ローカル」をクリックし、経験値倍率とテイム速度を最大の3にしましょう。その他の項目はそのままで、「非ホスト系セッション」をクリックし、プライベートマッチにチェック、管理者パスワードとセッション名を設定し起動します。なお、再開する際も同じ手順で起動することで、最後の状態からスタートすることができます。

■まずはゲームに慣れよう



本作はレベリング、食料と水分の補給、恐竜のテイムとすることがたくさんですが、まずはレベリングと食料集めを兼ねて、少し背の高い草を素手の状態でEキーを長押しして、ベリー類と繊維を収集しましょう。ベリーは黒いナルコベリーと白いスティムベリー以外を食べることで、安全に少量ですがお腹を満たすことができます。ナルコベリーは食べすぎると気絶状態に、スティムベリーは喉が渇くので、食べた場合はステータスに気を付ける必要があります。


その後は細い木をひたすら殴り、木材が出るまで頑張りましょう。木材が出たなら石のピッケルが作成できるので作成し、石をピッケルで掘りましょう。しばらくするとレベルが2に上がるので、ステータスを上げ、Lv2のエングラムのたき火、石斧、槍のどれかを解放しましょう。筆者としてはたき火と石斧を先に解放し、槍は後回しです。

基本的に斧では石や木材が、ピッケルでは火打石やわらが採取できるので、作りたいものに応じてバランスよく材料を集めていくことが大事です。Lv3からは防具が、Lv4からは家のパーツが作れるようになるので、ちょっとずつ作れるものを増やしながら、拠点を大きくしていったり、家具を増やしていくことが重要になります。

■物足りなくなってきたら恐竜をテイムしよう



ある程度進めていくと、物資の運搬に苦労するようになるはずです。そうなった時に役立つのが恐竜なので、テイムをしに行くことになります。物資の運搬におすすめなのは、カルボネミスかパラサウロロフスの2種で、サドルを用意すれば乗っていくこともできます。

筆者は恐竜に乗っている感もあるので、パラサウロロフスをテイムしますが、物資をひたすら積みたいのであれば、カルボネミスの方が良いでしょう。テイムに必要なのは棍棒とナルコベリー、さらにナルコベリーとスティムベリー以外のベリーです。テイム時間を短縮するという意味ではメジョベリーが良いですが、なければ他のベリーでも問題ありません。余裕があれば罠のボーラも持っていくと良いでしょう。

まず、テイムしたい恐竜を見つけたら、棍棒で頭を狙って殴ります。この時、近づいて反撃してくるタイプと、ひたすら逃げていくタイプの2種がいるので、自分がテイムしたいのはどちらのタイプかを見極めましょう。カルボネミスであれば反撃してきますし、パラサウロロフスであれば逃げていきます。逃げていくタイプはできればボーラで足止めをした上で、気絶状態にまで持っていきたいところです。気絶した後はインタラクトで恐竜のインベントリを開き、昏睡値を上げるためのナルコベリーと、テイム値を上げるためのベリー類を入れておきます。


テイム値は恐竜が頭を動かした際にインベントリに入っている食料を自動で食べますが、昏睡値が下がってもナルコベリーは自動で食べないので、ゲージがなくならないように随時食べさせてあげる必要があります。この時、周りに他の攻撃的な恐竜が寄ってきた場合、気絶しているテイム中の恐竜は攻撃されて死んでしまう場合もありますし(プレイヤーも同様ですが)、食料が腐ってしまったら、新しいものを採取しにいかなければなりません。

テイムが完了すると名前を付けることになるので、そのまま空欄で名前をそのままにしておくもよし、自分の好きな名前を付けてあげても良いでしょう。あとは恐竜と一緒にお出かけをして、荷物を持ってもらえば一気に持てる量は増えますし、指示次第ではプレイヤーが攻撃されたら恐竜が反撃してくれるようになります。そうやって恐竜を死なせないようにしながら、プレイヤーとともにレベリングを行うというのが本作の醍醐味でもあります。

ある程度余裕ができてきたら、恐竜がうっかり設定ミスで逃げ出したり、他の恐竜から攻撃を受けないように、恐竜が入れる檻やスペースを作り、そこに恐竜を入れてあげましょう。そうすることで不在の際でも恐竜は死ににくくなりますし、何より家で恐竜が邪魔になったり引っかかったりといったこともなくなります。

■慣れてきたらパブリックサーバーで戦ってみてもいいかも



本稿で触れた部分は、初期中の初期とも言える、本作の基礎部分のみです。もちろん、『ARK』の世界には信じられないほどシングルでも十分楽しめる強い敵であったり、洞窟などの探索要素が多数あります。一方で、こういったサバイバルアクションタイトルは、PvPvEが魅力とも言えるところ。

公式、非公式ともに国内には多数サーバーがありますし、特に非公式サーバーはルールがきっちりと用意されているところがほとんど。ルールを守ってプレイすることで、より楽しい恐竜とのサバイバル生活を送ることも可能です。一方、見ず知らずの人が多数いる中に飛び込んで、物資がなくなる恐怖と物資を奪う楽しみを、ひたすら追い求めても良いのかもしれません。本稿の冒頭でも述べたように、本来はかなり時間的にもメンタル的にも厳しいのが特徴のジャンル、自分にあったプレイ方法で楽しむのが一番のおすすめです。

『ARK: Survival Evolved』は、現在PC/PS4向けに発売中。Steamでは3月10日まで80%オフの1,030円で販売中です。

※UPDATE(2020/3/7 20:52):本文中の重複箇所の修正を行いました。コメント欄でのご指摘ありがとうございます。

《kuma》

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