【特集】お宝音源ザックザク! 音楽サブスクサービス「Spotify」のゲーマーのための歩き方

ゲームのサウンドトラックがたくさん聴けるサブスク配信サービス。ゲーマーなら見逃せない注目ポイントをご紹介します。

その他 全般
(c) Brett Levin 2012
(c) Brett Levin 2012 全 2 枚 拡大写真
(c) Brett Levin 2012
ダウンロード配信の普及、Blu-rayディスク化、コレクションアイテムのレコードなど、サウンドトラックの形態が様変わりしつつある昨今。特に注目を集めているのが「サブスプリクション配信サービス」です。月額500円~1,000円ほどで膨大な楽曲にアクセスできるとあり、ゲーム制作の各社も積極的な配信に乗り出しました。Game*Sparkも4月よりポッドキャストをSpotifyなどで配信しています。


本稿では、数ある音楽サブスクリプション配信サービスから「Spotify」を選んで「埋もれた名曲」をご紹介します。単調になりがちな自宅時間を、サブスクの音楽でドラマチックに彩りませんか?

公式な配信音源を安価で聴ける


オフィシャル配信と高音質、この2点が揃っているだけでも、安心して音楽を聴くのにありがたいサービスです。ゲームのサウンドトラックは動画サイトなどで無断アップロードされることが多く、違法なものに簡単にアクセスできてしまうのが実情です。サウンドトラックは入手が難しかったり、コレクションとして比較的高価であったりするので、定額、あるいは一定時間無料で正式な音源を聴けることは大きな利点です。もちろん権利者に利用料が支払われるので、アーティストを応援するという意味でも、正式な音源の利用を心がけましょう。

配信限定、旧作、廃盤の音源も豊富! 埋もれた名曲を発掘しよう


サブスク配信は膨大な量の音源から好きなものを簡単に集められるのが最大の利点です。『Fit Boxing』や『Need For Speed』などのライセンス楽曲を集めたサウンドトラックであっても、まとめて一つのプレイリストを作成することができます。ファンメイドの公開プレイリストも多数あり、手軽にゲームの雰囲気を再現できるでしょう。

入手が難しい海外作品のトラックにもアクセスできるも魅力的です。国内においても、ここ数年で最新楽曲をストリーミング配信する動きが活発化していますが、それと同時に旧作の配信も充実してきました。スクウェア・エニックスは『ファイナルファンタジー』シリーズの全作配信を開始し、ムード別のプレイリストも公開しています。


ソニー・インタラクティブエンタテインメント、セガ、カプコンなど、大手企業も初期まで遡った音源を公開中。一部はリマスタリング音源を使用し、実機では圧縮されていたものを明瞭な音質で聴くことが出来ます。買い逃していたサウンドトラックや、長く忘れていた名作に再び出会えることができるので、探していくと意外な掘り出し物が見つかるかもしれませんよ。

質・量共にダウンロード販売に及ばず。確実に手に入れたいならちゃんと買おう


ストリーミング配信はあくまでも「レンタル屋」に近いサービスです。全ての音源が揃っているわけではなく、アーティストやレーベルの意向で一部のプラットフォームのみの提供、もしくは配信自体行わないケースもあります。今聴けていても諸事情による配信停止の可能性も。例えば『ファイナルファンタジーVIII』の「Eyes on me」はストリーミング配信がなく、サウンドトラックとアンジェラ・アキのカバーからも除外されています。

また、ストリーミングの制約上いわゆる「ハイレゾ」に対応していません。ダウンロード配信やBlu-rayディスクの方がより高音質で収録されています。オーケストラ編成の楽曲などはハイレゾの方が鮮明な状態で聴けるため、サウンドトラックを余す所なく手に入れたいのであれば、サブスクリプションでなく作品単体を購入しましょう。

Game*Spark MUSIC SELECTION


1:RARE TRACKS COLECTION



特典として配布されたもの、CD化されていないもの、廃盤でプレミア価格が付くものなど、現在配信でしか聴くことが出来ない音源を集めました。『チョコボの不思議なダンジョン』未使用曲の「チョコボのハッピークリスマス」「翼に夢を」は、サウンドトラック初回限定版のみに封入されていた特典CDより。検索でも引っかかりにくく、浜渦氏のアーティスト紹介ページなどからしか見つけられない貴重な音源です。「翼に夢を」は『ファイナルファンタジーXIV』のイベントに使用されており、まさに隠れた名曲と言えるでしょう。

続く『ファイナルファンタジーXI』の「Forever today」、『ファイナルファンタジーXV』の「Stand By Me」は配信限定の楽曲です。これまで主題歌のアーティストタイアップを続けてきた『ファイナルファンタジー』シリーズですが、オンラインの『FFXI』『FFXIV』を除いて、『FFXV』主題歌がCD化されない初めてのケースになりました。

『ファイナルファンタジー クリスタルクロニクル』『きみのためなら死ねる』『パンツァードラグーン』はどれも廃盤となり、現在は配信でのみ聴くことができる作品です。特にセガは音源配信に積極的で、『アゼル-パンツァードラグーンRPG』は2018年の配信に当たって「Sona mi areru ec sancitu」新規アレンジを収録しました。

2:ジャンル別セレクション 和楽器&ジャズ



日本モチーフのゲームに欠かせないのはもちろん和楽器。生演奏を用いた楽曲は雰囲気に彩りを与えてくれますね。『大神』は少人数編成のアレンジCD「大神 五重之音調」もあり、ゲームとは違った印象になっています。


しっとりからド派手なファンクまで、細かい部分はさておきこちらはジャズ系。アシッドジャズを軸にした『ペルソナ5』のサウンドは記憶に新しいでしょう。本物にこだわるあまり本気のビッグバンドジャズを録音した『Cuphead』は、全米ビルボードチャート首位を獲得、名実ともにジャズ名盤の仲間入りを果たしました。

3:日がな一日サウンドトラック テレワーク用フルタイムプレイリスト




本稿の締めくくりとして、新旧の名曲、レアアレンジをたっぷり詰め込んだプレイリストをヴォーカル、インスト2種類をご用意いたしました。なお、配信の有無および私Skollfangの趣味による偏りがある点をご了承ください。リモートで働くようになったり、生活様式の変化で音楽を聴く時間ができたゲーマーは、Spotifyやその他の音楽サブスクリプションサービスを歩きつつ、ご自身の趣味にあった音源をぜひ掘り当ててみてください。

《Skollfang》

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