今回プレイするのは、アトラスが手掛けセガから発売されたPC版『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』。本作は2008年に発売されたオリジナル版に、新キャラや新イベントといった盛りだくさんの要素が追加されている豪華版です。
静かな田舎町で起こった殺人事件の謎を追っていく学園ジュブナイルもので、2度にわたってアニメ化された人気作品です。
シリーズの中では本作が1番のお気に入りで、オリジナル版発売時は寝食を忘れてプレイしていたのを覚えています。
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オリジナル版が発売されたPlayStation 2には、スクリーンショット撮影機能がなかったため、お気に入りのシーンが映った画面をデジカメで直接撮っていました。
親元を離れ、都会から田舎へホームステイ!
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主人公が、両親の仕事の都合により都会から辺鄙な地方都市・八十稲羽に引っ越してきたところから物語が始まる。
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彼は主人公の叔父の堂島遼太郎さん。これからお世話になる家の主だ。
漫画やゲーム内で登場するおじさんキャラは、実は20代後半だったり意外と若いことが多い。オリジナル版をプレイしていたのは12年も前なので、いつの間にか堂島さんの年齢を追い越してたら嫌だな~と心配していた。
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だが堂島さんは40代!僕まだ30代なので年下だ。
安心して甘えられるな!おじちゃん、お小遣いちょうだい!
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そして転校初日。最初の挨拶が陰キャになるか陽キャになるかの分かれ目だろう。
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自己紹介で黙り込む大失態をかましたのだが、幸いにも早速友達が出来た。
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後に主人公の相棒ポジションに納まる花村陽介。デパート「ジュネス八十稲羽店」店長の息子だ。
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緑の服の女子は里中千枝。カンフー映画ファンで肉食系。
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赤い服の女子は天城雪子。老舗旅館の一人娘で次期女将。うむ、どっちも可愛く実に僕好みのキャラだ。
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放課後、陽介と千枝の2人とジュネスの家電売場に寄り道している時だった。突如、主人公は売り場のテレビの中にズブズブと引き込まれてしまうのだった。
目覚めよ、もう一人の自分。「ペルソナ……ッ!」
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テレビの中は、シャドウと呼ばれる化け物が跋扈する謎の世界が広がっていた。
シャドウに襲われて絶体絶命のピンチ……と思われたが、主人公がペルソナ能力に覚醒する。
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ペルソナとは、心の中にいるもう一人の自分。具現化されたペルソナは特殊な力を持ち、テレビの中の世界でシャドウに対抗する唯一の手段だ。
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もう一人の自分……つまり僕だったらおっさんが出てくるかもしれない。
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ペルソナのおかげでシャドウは撃退したし、この世界の住人である謎のクマの手助けもあって、テレビの中から現実世界へ帰還出来た。
こんな恐ろしい場所には二度と来ることはないと思っていたのだが……巷に広がるマヨナカテレビの噂話や八十稲羽で起こっている失踪事件とテレビの中の世界が関わりがあることを突き止める。
そしてクラスメイトである天城雪子の突然の失踪をきっかけに、再びテレビの世界へ足を踏み入れるのであった。
弱点をついて皆で総攻撃!
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現実世界で失踪したと思われていた人は、どうやら何者かによってテレビの世界に連れ去られたようだ。その中には、前回来た時には無かったダンジョンが広がっていた。
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天城雪子は旅館の跡継ぎという決められたレールに閉塞感を覚え、誰かに自分を連れ去って欲しいといった思いから「お城に閉じ込められたお姫様」的な世界を作り出してしまう。
ダンジョンは、連れ去られた人の悩みや願望が色濃く反映されているようだ。
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僕のダンジョンだとこんな敵が出てくるんだろうなあ。むき出しの願望……。
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ダンジョンの中に徘徊しているシャドウに接触するとバトルが始まる。
ほとんどのシャドウには弱点属性が設定されており、弱点を突いて攻撃するとダウンさせられるぞ。
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シャドウを全てダウンさせると、仲間全員でフルボッコにする総攻撃チャンスが発生する。大ダメージが与えられるので、初見のシャドウにあったらまず様々な属性で攻撃して弱点を探るのが良いだろう。
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バトル後に新たなペルソナが入手出来ることがある。
基本的にペルソナは1人1体なのだが、主人公だけは例外で複数のペルソナを所持出来るのだ。バトル中にペルソナを自由に入れ替えて戦えるぞ。
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なお、合体させてさらに強力なペルソナを生み出すことも可能。合体前に習得していたスキルをいくつか引き継げるので、思い思いのペルソナが作り出せるぞ。
雑魚シャドウを倒しながらダンジョンを進んでいくと、最奥には、連れてこられた本人と、その人の願望の表れであるシャドウの姿が……。
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前述の通り、ダンジョンの中では悩みや願望が極限までに誇張されている。後に仲間になる巽完二の場合は「男らしさ」や「女性への苦手意識」などに悩んでおり、それらが誇張されてこんなことに……他人には絶対見られたくない姿が晒されてしまう!
僕なら助けられても引き篭もりになるほどのダメージを受けてしまうだろう……。
現実では送れなかったリア充ライフがそこに……
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失踪事件を追うのも大事だが、そもそも主人公たちはまだ高校生。学生としての本分を忘れてはいけない。
放課後と夜、1日に2度自由行動が可能なので、その間にテレビの世界に潜って事件の謎を追ったり、学校内外の人たちと交流が深められたりできる。
ダンジョンパートを進めるか日常パートを進めるか、そのさじ加減は自分次第だ。
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交流出来るのは仲間キャラクターたちだけではない。部活の仲間からバイト先の人妻まで幅広く仲良くなれるのだ。
仲間とのコミュニティランクが上がると、戦闘中に手助けしてくれるようになる。その他にもゲームシステム的な特典がいくつかあるのだが、交流イベントの良さはそれだけではない。それぞれのキャラクターが悩みを持っており、主人公と関わることにより立ち向かう強さを獲得していくストーリーも秀逸で、ついついダンジョンパートそっちのけで夢中になってしまう。
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特定のキャラクターと恋仲になることも可能だ。恋仲になれないキャラクターとも男女関係なく熱い交流が深められる。
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おじさんだけどキュンとしちゃう……。
様々な要素が追加された『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』の移植作品だけあって、スキップ機能や超低難易度の採用、ロード時間の短縮などの遊びやすい配慮が随所にされています。PC版では、フルHD解像度や可変フレームレートに対応したのも嬉しいですね。
国内ゲームのPC版は、いわゆる「おま値」「おま国」なことが多い印象があったので、本作の発表から即配信には驚かされました。加えて1,980円(税込)の低価格……!
これまで『ペルソナ4』に触れこなかった人やアニメ作品だけ観ている人には、PC版が良い機会になると思います。また、僕のようにオリジナル版しかプレイしていなかった人、PC版ならではのヌルヌル動作の高画質を体験したい人はオススメです!
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クリア後は様々な要素を引き継いでのプレイが可能なので、強くてニューゲーム気分でもう一周楽しめます!
PC版『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』はSteamで配信中です。
吉田輝和のプロフィール:自画像の絵日記を20年以上書き続けている謎のおじさん。近年、「ちおちゃんの通学路(KADOKAWA)」や「お稲荷JKたまもちゃん(一迅社)」、「からかい上手の高木さん(小学館)」などの人気漫画のモブキャラとして登場しており、これまでアニメ作品に3回登場した。何故こんなに漫画に登場しているのか、描いた漫画家も吉田本人もよくわからないらしい。 吉田のTwitterはこちら。
「吉田輝和の絵日記」で取り上げてほしいゲームタイトルがありましたら、こちらの申込みフォームで教えてください!すべての要望には応えられませんが、それでも出来るかぎり応えていきたいと思います。