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こんにちはSUKESANです。
インサイドさんでは、海外版ファミコン「NES」の不思議な世界や、レトロゲーム関連のガジェットを取り上げる連載をしております。今回はレトロ枠で電気を使ったビデオゲームではなく、いわゆるボードゲームの紹介をさせていただきます。
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そのタイトルは1980年にバンダイから発売され、当時としては大ヒットといえる80万個を売り上げた名作ボードゲーム、『お化け屋敷ゲーム』です!
年齢から計算しますと、僕が小学校3,4年生の頃に遊んでいた記憶があります。その年代の方は同じように、「あったあった!」「懐かしい!」と感じるのではないでしょうか?
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実はこの『お化け屋敷ゲーム』は2004年に復刻版が発売されています。こちら、ほぼ1980年版と同じなのですが、バンダイのマークが昔の万歳マークではなくなっています。そのあたり気になってしまうタイプでして、僕は当時の物を今でも使っております。
ちなみに2012年には、かなりのアレンジが加えられスマホとの連動まで実現した復刻版も出ました。こちらは動画も公開されています。
さっそく遊んでみよう!
それでは完全オリジナル版を使って簡単ではございますが、遊び方などを紹介していきます。
最近は『カタンの開拓者』等、コンパクトなボードゲームも多いのですが、当時のコイツはデカイです。
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イカしたデザインの箱の中には、以下のものが同梱されています。
- メインとなる盤面
- 人数分のプレイヤーのコマと「死神」コマ
- 魔除けカード
- 手札カード
- おばけカード
- 説明書
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ゲームの進め方ですが、基本的には「すごろく」をベースとしています。また、進んでいく各部屋にはおばけたちが待ち構えていまして、一部屋一部屋入るだびに対決し勝利しなければその部屋から先へ進むことができません。
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部屋にいるおばけの種類は自分でカードをめくって選ぶことになるのですが、そのおばけのイラストがとにかくカッコいいのです(この場合怖いと言った方がいいのかな)。しかし、「コイツは果たしておばけなのか?」と疑問を抱かずにはいられない、ゾンビや死のゴキブリ等もいますが…。
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この『お化け屋敷ゲーム』、もちろんその通常のゲームシステムも素晴らしいのですが、この作品の知名度と恐怖を一気に高めたのはラストに存在する「死神」の存在だと言っても過言ではないでしょう。
この死神は他のおばけたちとは違い、プレイヤーと同じルートを移動するのですが、隣に並んでしまうとアウト(プレイヤーが引いたカードの歩数動く)という斬新なシステム。ひたひたと死神が歩く、そして接近してくるという恐怖は言葉や文章ではなかなか伝わらないのですが、とてつもなく怖かったものです。
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また、盤面の裏面にはおばけに関するウンチク等が書かれているのですが、これがなんといいますか、『魁!男塾』の民明書房のような胡散臭さ…。それがまた魅力なのですけどね。
この『お化け屋敷ゲーム』は、暑い夏に扇風機の風を受けながら、スイカやコーラ、スナック菓子でも用意してワイワイ遊べばたちまち昭和のあの日に戻ったような、そんな気持ちにさせてくれる作品です。初期版はなかなか手に入りませんが、復刻版はオークション等でも見かけますのでぜひ手に入れて遊んでみてください。
それではまた!SUKESANでした。
ちなみに、現在私SUKESANは普段はとっても真面目な広告動画クリエイター等をやっているのですが、なぜか現在、色々な意味で話題のTKO木下さんと彼のYouTubeチャンネル内において、ゲームコンテンツに出演、ディレクションをしております。よろしければご覧ください。
■著者紹介:SUKESAN
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元ファミ通の編集者、現在はCM、番組ディレクター・プロデューサーとして活動中。新垣結衣をはじめ、アイドルやタレントのピアノ・歌の講師でもある。
《SUKESAN》