人気コスプレイヤー「赤木クロ」が「近代麻雀」で一般誌デビュー!「コスプレ経験を活かした漫画を描きたかった」【写真付きインタビュー】

赤木クロさんは雀荘にも行くほど麻雀が好きだそうです。

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『NieR:Automata』ヨルハ二号B型
『NieR:Automata』ヨルハ二号B型 全 15 枚 拡大写真
人気コスプレイヤーの赤木クロさんが描いた漫画『麻雀したい先輩とコスプレしちゃう後輩ちゃん』が3月1日発行の漫画雑誌「近代麻雀」(竹書房)に掲載されました。赤木クロさんはコスプレイヤーとして活動する傍ら、3年ほど前から漫画を描き続け、すでに成人向け商業誌ではデビューしていましたが、漫画家として一般誌デビューを果たした形です。

(C)赤木クロ/竹書房「近代麻雀」
「近代麻雀」(竹書房)でお馴染みの『アカギ ~闇に降り立った天才~』が好きで、ゲームアプリ『雀魂 -じゃんたま-』をよく遊んでいるという赤木クロさん。初めて描いた麻雀漫画には、コスプレイヤーとしての経験も活かされています。コスプレ活動から始まって、漫画を描くに至った経緯、今後描いてみたい作品などを訊きました。

眩しいコスプレ画像を一気見する(全13枚)

サークルの売り子をしていたら、漫画を描いてみたくなった


――コスプレ始めたきっかけを教えてください。

赤木クロ友人に誘われて始めました。それまでもコスプレイヤーさんの写真を見て興味を持ってはいたんですけど、一人でやるのは躊躇われて……。友達と一緒に準備することでハードルが下がって楽しく始められました。最初のコスプレは『新世紀エヴァンゲリオン』の綾波レイだったかと思います。今は月に1~2回くらいの頻度で撮影に行くので、年間20回くらいコスプレしているかと思います。

『ガンダムシリーズ』ハマーン・カーン
ハマーン・カーン(機動戦士Ζガンダム/機動戦士ガンダムΖΖ)

――コスプレで大事にしていること、カメラマンに要望することはありますか?

赤木クロ大事にしていることは、前もって衣装やウィッグを着用してみて細部のチェック、不足するものがないかなど確認するようにしています。それも撮影日までに余裕を持たせるようにしています。前日に足りないものがあると買い出しに出かけるなど大変なので。カメラマンさんへの要望は、撮りたい写真のイメージの共有が大体できたら嬉しいと思います。

――コスプレで印象に残る思い出はありますか?

赤木クロコスプレで知り合った友達と海外旅行に行ったことです。共通の趣味を通して友達になり、一緒に海外旅行に行くほどまでに仲良くなれたことが嬉しかったですし、楽しかったので思い出に残っています。

――「コミックマーケット」などの同人誌即売会イベントに、コスプレイヤーとして参加してきた中で、漫画を描くきっかけはなんだったのでしょうか?

赤木クロ元々漫画は読むのが大好きで、「コミックマーケット」やオンリーイベント(*)などで同人誌も買っていました。自分で描くことは考えたこともなかったのですが、イベントでサークルの売り子を手伝った時に、私にも描けるんじゃないかと思って、知人に漫画を描くことを相談したんです。

そうしたら、私に集中力がある点や、締切りを守れる点を踏まえて、「漫画を描くことに向いているのではないか?」と言ってくれたので、最初の作品を試行錯誤しながら制作しました。

『原神』フィッシュル
『原神』フィッシュル

――最初の同人誌制作から始まって、定期的にイベントで同人誌を頒布するようになったわけですね。

赤木クロはい。最初の1冊に臨むにあたっては、絵をきちんと描くのは久々でしたし、初めての漫画制作だったので色々と調べながら進め、かなり苦労しました。なので、一冊の本が出来上がった時はとても嬉しくなって、「イベントごとに一冊は出そう」と決意したんです。そうやって続けていくうちに徐々に漫画を読んでくださる方も増えて、それが嬉しくて励みになりました。自身の頭の中にあるアイディアが形になるのはとても楽しいのも、漫画を描くことにのめり込んだ大きな理由です。

(※)特定の作品やジャンル、 キャラクター、属性など、内容が限定された即売会の総称。

スケジュール管理・進行はバッチリ!コスプレの経験が漫画に活かされている


――「近代麻雀」掲載以前から商業誌デビューはしているわけですが、デビューまでの経緯を教えてください。

赤木クロ最初はとある出版社から成人向け商業誌掲載のお話を頂いてネームを製作したのですが、きちんと見てもらえず全ボツになってしまい、話が流れてしまったんです。自分では全ボツになったネームが気に入っていましたので、せっかくならばと他の出版社さんに持ち込み、掲載にこぎつけることができ、そこから何作か描かせて頂きました。

今回の「近代麻雀」(竹書房)については、私の漫画を読んでくださった編集さんから連絡を頂き、何度も打ち合わせしたり描き直ししたりを経て、掲載に至った次第です。

『DEAD OR ALIVE 6』マリー・ローズ
『DEAD OR ALIVE 6』マリー・ローズ

――コスプレ活動と漫画制作のどちらも継続していますが、毎月のスケジュールはどんな感じで決めているのでしょうか?

赤木クロ漫画のスケジュールは、締め切り日までに一日何ページ描くかなどを決めてタスクを手帳に書きます。普段から何をするにも目標を決めて行うことが得意なので、漫画でも目標をクリアするようにしています。土日はコスプレの撮影やイベントなどが入ることもありますので、それも考慮したスケジュールを組むようにしています。

『NieR:Automata』ヨルハ二号B型
『NieR:Automata』ヨルハ二号B型

――コスプレイヤーとしての経験が漫画に活かされていますか?

赤木クロコスプレが絡む漫画を描くことがあるので、細部の表現で活かされていると感じています。とくに女性キャラのコスチュームを考えるのが楽しいので、その辺りはちゃんと繋がっているのかなと思います。

――「近代麻雀」に掲載された新作にもコスプレが登場しますね。

赤木クロせっかくコスプレをしているので、それを活かせる作品が描きたい思いから生まれたアイディアです。「コミックマーケット」などへのイベント参加経験も活かせた漫画になったと思います。コスプレ参加側から見たイベント風景や、サークル参加するにあたっての作業など、コスプレイヤーやサークル参加者でない方にもわかりやすく描けるよう意識しています。

ストロングポイントは「とにかく可愛い女の子を描くこと」


――麻雀はお好きだったのですか?

赤木クロ元々、麻雀漫画が好きで『アカギ ~闇に降り立った天才~』などの麻雀漫画を読んでいた程度の知識はありました。実際にやったのは友達に麻雀の集まりに誘われたことがきっかけで、そこで初めて実戦を意識しましたね(笑)。実際に打つととても楽しくて、度々やっています。気軽に遊べるゲームアプリ『雀魂』を家でプレイして、実戦もするという感じです。雀荘にもたまに行きますよ。

――これまで影響を受けた漫画はありますか?

赤木クロ影響を受けた漫画は、『アカギ ~闇に降り立った天才~』、『DEATH NOTE』、『デビルマン』、『HELLSING』、『ライチ☆光クラブ』など、ダークな世界観のものや、バッドエンドのものが好きです。

――今後どのような漫画を描いてみたいですか?

赤木クロ女の子を可愛く描くのが好きなので、「とにかく女の子を可愛く!」を常に意識しています。ちょっとダークな女の子が出てくるものなどは楽しそうですね。『DEATH NOTE』のミサミサ(弥 海砂)がとても好きなのですが、そういう可愛い女の子を自身で作り出したいです。

今回、麻雀漫画を初めて描いてみて、とても楽しかったのでまた描きたいですし、新しいジャンルに挑戦した事により視野が広がったので、様々なジャンルのものを描いていきたいと思っています。

眩しいコスプレ画像を一気見する(全13枚)

『DEATH NOTE』弥 海砂
『DEATH NOTE』弥 海砂

画像提供:赤木クロ(Twitter:@akagikuro


「近代麻雀」2021年4号は現在発売中です(毎月1日発行)。

《乃木章》

現場に足を運びたい 乃木章

フリーランスのライター・カメラマン。アニメ・ゲームを中心に、親和性のあるコスプレやロリータ・ファッションまで取材。主に中国市場を中心に取り上げています。

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