今回は、Four Quartersが手掛け、Devolver Digitalが発売するPC向けソフト『Loop Hero』。本作は、円状に繋がったダンジョンを何度も周回しながらより良い装備を集め、ループの先に待ち受けているボスに挑むRPGです。

手持ちのカードを選定するデッキビルドや装備集めのトレハン要素、キャンプ地に設備を作り、様々な機能を拡張させていく要素なども搭載されています。
まさに僕が大好きなものを詰め込みまくったゲームですね!
移動とバトルは自動。だけど意外と忙しい!

世界は、死神によって終わることのない無限ループへと落とされる。
主人公は荒れ果てた場所で目覚めるが、これまでの記憶を失ってしまう。ここがどこかもわからぬまま、道をたどって歩き出すのだった。

ループ状になった道の上からゲームスタート。操作しなくても自動でグルグルと道を歩いてくれる。

移動中に敵と遭遇するとバトルが始まるが、ここも自動だ。敵がドロップしたアイテムを装備するのは手動で行う。
装備のパラメーターには、ダメージや防御力だけではなく、再生や回避、カウンターや攻撃速度といった様々な項目がある。

回避性能の高い装備を集めて回避に特化するか、攻撃速度がはやい装備で手数を増やしまくるか、HPの自動回復をする再生が高い装備で持久戦に持ち込むか……自分に合った戦略を考えるのは、悩ましくも楽しいポイントだ。

アイテム以外にも地形が描かれたカードもドロップする。ダンジョンに設置したカードの種類に応じて、HP最大値の増加や攻撃速度アップといった効果が付与される。

カードの並べ方や設置数によって新たな効果が生まれることもある。

プレイヤーがダンジョンで行うのは、ドロップしたアイテムの装備とカードの設置だけなのだが、次々に新しいアイテムやカードを入手するので意外と忙しいぞ!
命がけで集めた素材で設備建設だ!

地形カードをダンジョンに設置することでステータスアップの効果以外にも資源が入手出来る。

キャンプ地では、デッキの構築のほか、持ち帰った資源を消費して様々な設備が建設可能だ。回復ポーションを持ち込めるようになったり、新しいカードが入手出来たりする。

使用可能なクラスが増える施設もあるぞ。
このように設備の種類は多いので、当然資源もかなりの量が必要になる。

ただ、ダンジョンで資源を手に入れようと「まだいけるだろう、もう1周だけ資源を……」と欲をかいて何度も周回すると敵が強くなるぞ。
ダンジョン内でやられてしまうと入手した資源を半分以上失ってしまうので、引き際を見極める必要があるのだ。

そしてダンジョン攻略のためのデッキ構築を行う。ダンジョンで村のカードと麦畑のカードを隣接させて設置するとHPの回復量が増えるなど、組み合わせによって真価を発揮するカードも多いので、デッキの構築はよく考えねばならない。

村とバンパイアの屋敷を隣接して設置すると、ただの村が「荒れ果てた村」に変わる。
荒れ果てた村になると敵の数が増えるので一見悪いことのように思えるが、強敵からはレアな装備が出やすい。つまり……積極的に荒らした方がいいってことかな!

ちなみに荒れ果てた村は3周すると「支配下の村」に変わる。村人の抵抗虚しくバンパイアに支配されてしまったのだろう。なんかごめんね……。
自分の最適解を見つけて強くなれ!

ダンジョンに設置したカードの数に応じて画面左上のゲージが増えていく。これがマックスまで貯まるとボスが出現する。
逆に言えばカードを設置しなければ延々にボスは出てこないのだが、周回するたびに敵が強くなるので、カード設置によるステータス強化は生き残るのに必要だ。
ボス戦までに少ない設置でいかに多くの効果を得られるかが攻略の鍵になるだろう。

まさに細かな節約をするやり手主夫の気分になるぞ!
ボスが登場すると会話イベントが発生する。「この骨野郎」だとか「さっさと死んでくれ」など、ボスに対して主人公がめっちゃ辛辣なのが笑ってしまう。

生半可な装備ではボスに太刀打ちできず、何度もやられてしまった。
たとえやられたとしても、その回で入手した資源を少しでも持ち帰れば新たな設備が建設出来るので、挑めば挑むほど少しずつ強化されてゆくのだ。

どんどんと新しい設備を建設していく。新カードもいっぱいゲットだぜ!

既存設備のレベル上げも忘れない。

敵からHPを吸収する吸血にするか、それとも攻撃速度にするか、どの能力に特化させて育成するか悩み……

効率の良いカードの置き方を思案する。ダンジョン攻略中はいつでも一時停止出来るのはありがたい。悩み放題だ。

そして、これまでにで学んだことを全てぶちこんだ「ぼくのかんがえたさいきょうせんし」が完成した!
まあこれだけやっても負ける時はザコ敵にも負けるんだけどね。
育成の最適解を求める旅はまだまだ続くのだ……!
ウォーリアのクラスは20時間ほどでクリア出来ました。今は別のクラスで攻略中で50時間くらいプレイしています。まだまだ長く楽しめそうです。
ただ闇雲にカードを設置し、レア度の高いアイテムを考えなしに装備しているだけでは、割とあっさりやられてしまいます。カードの特性をしっかり把握し、どの方向で装備を整えるか……自分なりの最適解を探すのが楽しかったです。
「移動や戦闘がオートってことは、最近流行りの放置ゲーなのかな」と思っていたのですが、実際はやることが多い歯ごたえがあるゲームでした。
『Loop Hero』は、PC(Steam、GOG.com、Epic Gamesストア)を対象に配信中です。
吉田輝和のプロフィール:自画像の絵日記を20年以上書き続けている謎のおじさん。近年、「ちおちゃんの通学路(KADOKAWA)」や「お稲荷JKたまもちゃん(一迅社)」、「からかい上手の高木さん(小学館)」などの人気漫画のモブキャラとして登場しており、これまでアニメ作品に3回登場した。何故こんなに漫画に登場しているのか、描いた漫画家も吉田本人もよくわからないらしい。 最近、『スカイリム』を二人でプレイする絵日記企画「スカイリム二重人格ロールプレイの旅」をはじめた。同企画の最新話通知用Twitterはこちら。吉田輝和個人のTwitterはこちら。「吉田輝和の絵日記」で取り上げてほしいゲームタイトルがありましたら、こちらの申込みフォームで教えてください!すべての要望には応えられませんが、それでも出来るかぎり応えていきたいと思います。