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全世界累計登録アカウント数が2200万を超えたMMORPG『ファイナルファンタジーXIV(以下、FF14)』。その待望の拡張パッケージ『暁月の終焉(フィナーレ)』が2021年秋にリリース予定です。
そこで本記事では『暁月のフィナーレ』に向けて、関わりのある『ファイナルファンタジーIV(以下、FF4)』の概要やオマージュを紹介していきます。
なお、ストーリーに関わるネタバレを可能な限り回避して本記事を執筆していますが、登場するキャラクターや舞台などに対する言及、画像が含まれています。ご了承ください。
『FF4』とは
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1991年にスーパーファミコンで発売された『FF4』。リアルタイムで時間が経過する「アクティブタイムバトルシステム(ATB)」がシリーズで初めて採用された作品です。個性豊かなキャラクター達とドラマチックなストーリーで高い人気を誇り、これまで多くのプラットフォームに移植されてきました。
『FF4』の主人公は、バロン王国飛空艇団の隊長であるセシル。王から理不尽な任務を命じられ、その過程で無抵抗の人々に危害を加えてしまいます。王の動向に不信を抱いたセシルは隊長の任を解かれ、親友であるカインと共に辺境の村ミストへ向かう別命を受けることに。そこから、果てしないストーリーが始まります。
『FF4』と『FF14』にどんな関係が?
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2月6日に行われた「FF14 新情報発表会」。そこで発表された最新拡張パッケージ『暁月のフィナーレ』にて、「月」が新舞台として登場することが判明しました。
実は、『FF4』でも「月」が舞台として登場するシーンが存在します。
『FF14』プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏はPlayStation.Blogのインタビューにて、「『FF』シリーズにおいて、月へ行く、ということは、やはりその先人である『FF4』の存在を忘れるわけにはいきません。ですが、今回向かう月は、あくまでも『FF14』の世界に浮かぶ月です。もちろん、『FF4』へのオマージュがあることは事実ですが、主軸は間違いなく『FF14』です。今回はハイデリン・ゾディアーク編のラストということもあり、ぜひ、そちらにご注目ください。」と述べています。
上記の発言の通り主軸はあくまで『FF14』であり、『FF4』をプレイしていなくても問題なく楽しめるのでしょうが、『FF4』を知っているとよりニヤリとできるのは間違いないでしょう。
実装済・実装予定のオマージュを紹介
ここで、既に『FF14』に実装されている『FF4』のオマージュや、実装予定の関連アイテムを一部ご紹介します。
暗黒騎士
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『FF14』のタンクジョブの一つであり、トレイラーに登場する「光の戦士」、通称“ヒロシ”の『漆黒のヴィランズ』メインジョブだった暗黒騎士は、『FF4』で初登場しました。『FF4』主人公セシルのジョブでもあります。
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インスタンスダンジョンに登場するボス
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インスタンスダンジョン「星海観測 逆さの塔」のカルコブリーナや、「邪教排撃 古城アムダプール」のデモンズウォールは『FF4』に登場するボス。
パッチ5.5で追加されたインスタンスダンジョン「黄金平原 パガルザン」のボスであるルナバハムートは、ゲームボーイアドバンス版/PSP版『FF4』の追加ダンジョンで登場します。
もちろんどのボスキャラクターも単に登場するだけでなく、技や演出の再現まで行われるこだわりっぷり。
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NPCのセリフ
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暁の血盟のパパリモの「いいですとも!」や極王モグル・モグXII世討滅戦の家臣の「いいですともクポ!」、ウォーリア・オブ・ライト討滅戦に登場する黒魔導士と白魔道士の「フタリガケ!」など、『FF4』が元ネタだと思われるセリフが存在します。
「ふたりがけ」は『FF4』に登場する双子のキャラクターであるパロムとポロムが使用する技。『FF14』での双子といえばアルフィノとアリゼーが思い浮かびますが、『暁月のフィナーレ』でもパロム&ポロムに寄せた、何かしらのオマージュが見られるかもしれません。
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ミニオンやマウント
5月15~16日に開催されるデジタルファンフェスの記念アイテムとして、初の8人乗りマウント「ルナホエール」や、ミニオン「エッジ」「ローザ」「リディア」が5月15日より販売開始予定です。
また、『蒼天のイシュガルド』コレクターズエディションには、ミニオンの「マメット・カイン」が付属します。モグステーションにてデジタルアップグレードすると、現在でも特典を手に入れることができます。
今FF4をプレイするならこのハードで
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手軽に遊びたい人にはiOS/Android版、大画面でプレイしたい人にはPC版がオススメです。これらはニンテンドーDS向けにフルリメイクしたタイトルを移植したものとなります。
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スーパーファミコンのオリジナル版にない特徴として、グラフィックが3Dで描写され、一部のイベントシーンにボイスが実装。他のキャラクターからアビリティを引き継ぐことができるシステム「デカントアビリティ」が新たに搭載され、より戦闘を有利に進められるようになりました。
ちなみにiOS/Android/PC版『FF4』はノーマル・ハードから難易度選択が可能で、ハードがニンテンドーDS版と同じ難易度になります。
他には、『FF4』と正統続編の『ファイナルファンタジーIV:ジ・アフターイヤーズ』がセットで収録されたPSP版や、オリジナル版のドット絵、難易度で楽しめるWiiU/3DSのバーチャルコンソールなどがあり、様々なハードでプレイできます。
おわりに
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筆者は初めてプレイした『FF4』はニンテンドーDS版で、ボス戦だけでなく通常の雑魚戦でも全滅しまくった覚えがあります。ニンテンドーDS版『FF4』(iOS/Android/PC版の難易度ハードと同様)は『FF』シリーズの中でも特に高難易度であるとファンの中でも話題になる程ですが、戦略を練って戦うと意外と簡単に倒せる敵もいたりして、作戦を考える楽しさを味わうことができます。
後日、iOS版『FF4』にて難易度ノーマルもプレイしましたが、経験者である私が何回も全滅するくらい、こちらもやりごたえがあります。
個性的なキャラクターやドラマチックなシナリオ、試行錯誤して達成感を味わえる戦闘、最高のBGMなど、魅力溢れる『FF4』は2021年7月19日に30周年を迎えます。『暁月のフィナーレ』を隅々まで楽しむためにも、本業「光の戦士」の片手間に、こちらの世界を救いに行ってみませんか?