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2021年9月24日と、もうすぐ発売を迎えるリーガルサスペンスアクション最新作『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』。今回、一足早くプレイする機会を得ましたので、体験できた範囲のプレイレポートをお届け。
主人公である八神隆之と高校生たちとの交流を描いた新コンテンツ「ユースドラマ」と、『龍が如く7』でも登場した横浜・伊勢佐木異人町に存在する誠稜高校の様子についてです。加えて、新たな戦闘スタイル「流」の手触りについてもお伝えしていきます。
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では、早速、ユースドラマからお伝えしていきましょう。
※なお、本プレイにはPS5を使用しています。
八神がダンス!ロボコン!暴走族!
「ユースドラマ」を一言で表せば、本作の事件の発端でもある誠稜高校を舞台として展開されるサブストーリー群のことです。このサブストーリーで重要になってくるのが、部活動や暴走族といった学校に関係するコミュニティなのですが、まずはなぜ八神が高校内で活動することになったのか簡単に説明しましょう。
そもそも、八神が高校で活動するようになった発端は誠稜高校内でのいじめの調査から。ひょんなことからミステリー研究会の外部部活指導員となった八神は、誠稜高校の調査をするうちに学生間で「非行の総合コンサルタント」と噂される存在が暗躍していることを知ります。謎の噂を解明するため、プロフェッサーにそそのかされた「非行生徒」がいると噂される様々なコミュニティに潜入。高校生からの信用を獲得するため、ダンスやeスポーツ、スケボー、さらには暴走族と多くの挑戦をしていくことになる……というのがあらすじ。
今までの「龍が如く」シリーズや前作『JUDGE EYES:死神の遺言』でも様々なミニゲームが存在しましたが、ストーリーにはそれほど絡んできませんでした。しかし、今作では「ユースドラマ」内だけでもミニゲームが10個もあります。プレイヤーはこのミニゲームを進めることで各コミュニティ内のストーリーが進み、それらがあわさり少しずつ大きな「非行の総合コンサルタント」の謎へと繋がっていく形式となるのです。
今回は10個のコミュニティの内、3つのコミュニティに関するミニゲームをプレイできたので、プレイ画面とともに一連の内容をお伝えしていきます。
キムタク演じる八神が踊る! ダンス部では顧問がセンターだ!
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まず体験したのはダンス部。ミニゲームはいわゆる音ゲー形式で、落ちてくるノーツに合わせてリズムよくボタンを押していきます。
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十字キーではあらかじめ選択しておいたアビリティも発動可能。アビリティを使えば、「どのノーツでも全てのボタンで判定がとれる」といった特殊効果が得られます。
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『華麗に踊るキムタクを見たいのに音ゲーだとダンスシーンに集中できない!』という方もいるかもしれませんが、ご安心ください。クリアしたステージのダンスは、プレイせずとも鑑賞モードでゆっくり見られるようになります。 部活の顧問がセンターで踊るのは少しシュールですが、キムタクの様々なダンスが見られるのは素直に嬉しいですね。
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練習をクリアすると大会にも出場。本番ではさすがに八神もセンターで踊りません。腕組みでバッチリ見守ります。
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大会といった節目をクリアするとストーリーも進行。ネタバレになってしまうため詳しくは書けませんが、今までのシリーズとは全く異なる、高校が舞台ならではのストーリーを楽しめそうです。
カスタマイズしたロボットでロボコンに挑戦!
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次に体験したのはロボット部。こちらではロボットで陣取り合戦をするミニゲームに挑戦していきます。
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まずはロボットのカスタマイズ。本体4部位に加えて、強化用の特殊チップ3個を搭載可能。カスタマイズが完了したら、ミニゲームのロボコンに挑戦していきます。
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ロボコンでは、盤面にランダムで配置される「黄色の光」に触れることでブロックを獲得し、獲得したブロックを配置することでマスが自チームの色に切り替わり、ポイントを得られます。基本的に自チームのマスの数が相手チームより勝っていれば勝利です。例外として、ブロックを繋げて相手陣地に到達できれば、数に関係なく勝利。逆に、自陣に踏み込まれてしまうと敗北になってしまいます。
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ブロックは自陣と接していれば設置可能。敵が配置するタイミングを計りつつマスを獲得していきます。
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また、相手のブロックの上に自分のブロックを上書きすることも可能。相手のブロックの上を通ると移動速度が減少してしまうので、上手く相手を邪魔しつつブロックを配置し、勝利を目指しましょう。
筆者がプレイした際は最初ルールを良く把握していなかったこともあり苦戦しましたが、ルールが分かるようになると何度も挑戦したくなる奥深さがありました。特に、一発逆転も可能な「ブロックを繋げて相手陣地に到達できれば、数に関係なく勝利」という要素で、終盤になっても緊張感のあるゲームを楽しめました。
バイクに乗って暴走族を蹴散らせ!
最後にご紹介するのは暴走族のバイクレース。
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こちらもバイクをカスタマイズできます。普通のバイクがあっという間に「族車」に、なかなか笑えてきますね。
バイクレースでは、ブースト、タックル、ガードを使用して暴走族集団をダウンさせると、リーダーである「ヘッド」とのデスレースが開始。1周後の地点にゴールが設置されるので、その間にヘッドを追い抜き先にゴールすれば勝利となります。
ブーストは爆発的な加速で相手をダウンさせられますが、コーナーでのドリフトなどでブーストゲージを溜める必要があり、意外と扱いが難しい。ですが、上手く相手に当てられればまとめて複数人ダウンさせることも可能です。
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タックルはバイクを横スライドさせて敵に体当たりし、ダウンさせることができます。
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もちろん、敵も花火などで攻撃してきます。敵の攻撃を耐える際はガードが有効です。一方で、ガードし続けるとスピードが出なくなってしまいます。また、敵からの攻撃は避けることも可能。ガードするか、そのまま避けるかの判断も重要そうでした。
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ユースドラマは、こうしたミニゲームを進めていくことでストーリーも進展していきます。ただ、10個もコミュニティがあると「登場人物の人間関係を把握するだけでも大変!」となってしまいそうですが、人物相関図も用意されています。
本作にはサブクエストやユースドラマ以外のミニゲームなど魅力的な遊びがたくさんあり目移りしてしまいがちです。ユースドラマから離れて、違うクエストを進めていても相関図のおかげでストーリーに置いていかれることなく楽しめそうです。
体験版では行けない誠稜高校に潜入!
ユースドラマを体験させてもらったら生徒たちが学ぶ誠稜高校も気になってきました。そこで、今回のプレイでは本作のメインストーリーにおいても重要な舞台となる誠稜高校の中も見せてもらいました。
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まずは生徒たちの下駄箱がある昇降口から。高校特有の雰囲気がしっかりと再現されています。昇降口の隅に自販機がある感じとか筆者の通っていた学校そっくりです。一度卒業してしまうと子供でもいないと入れない場所だけに、なかなか新鮮です。
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教室内の隅々に至るまでしっかりと作りこまれており、ここでどのようなドラマが繰り広げられるのか今から楽しみです。
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街の探索ではダッシュよりも早い移動手段として、スケボーも使用できます。今回は体験できませんでしたが、公園でスケボートリックを決めるミニゲームもあるようです。
新たな戦闘スタイル「流」
ここからは新しく八神が習得したバトルスタイル「流」についてみていきます。「流」は柔術をモチーフにした新バトルスタイルです。今作では高校生を相手に戦うことも多く、「未成年を殴りまくるのはどうなの?」ということで実装が決まったそうです。
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こうした背景もあり、「流」は相手の武器をはたき落としたり、恐れ状態となった敵に攻撃を寸止めして気絶させたり、攻撃を受け流したりといったスタイルになっています。
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敵が怯え恐れ状態になった場合に発動できるEXアクションは、相手の体力がどれだけ残っていても一発でKOできます。また、ガードに関しては全方位からの攻撃を受け流せる強力なものになっています。
もちろん、前作からのバトルスタイル「一閃」や「円舞」を使って高校生をコテンパンにすることもできますが…高校生相手にどう戦うかはプレイヤー次第です。
さて、主に体験版ではプレイできない事柄を中心にレポートしてきました。特にユースドラマに関しては過去シリーズでも好評だったミニゲームをさらに強化してストーリーに組み込んでおり、ボリューム満点。歓楽街が舞台だった過去作と全く異なる雰囲気も魅力的です。
現在配信中の体験版では、探偵らしい尾行や撮影の他、今作からの要素であるスティールやアスレチックといったアクションを試せます。また、前作から引き続き登場する「一閃」や「円舞」でバトルも可能です。まずは体験版で神室町を歩き回り、土地勘を取り戻していきましょう。サスペンスドラマの幕開けはもう間近です!