ビクロイへのカギは「魚」!? 『FORTNITE』2部門で激戦が繰り広げられた第4回「Human Crest Gaming Cup」をレポート

『FORTNITE』で熱戦が繰り広げられた第4回「Human Crest Gaming Cup」の模様をレポートでお届けします。

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12月18日、e-Sports大会「Human Crest Gaming Cup vol.4」が開催され、人気バトルロイヤルゲーム『FORTNITE』で熱戦が繰り広げられました。

「Human Crest Gaming Cup」は教育機関であるヒューマンアカデミーが、同社運営のプロゲーミングチーム「Crest Gaming」とともに開催するe-Sports大会。「『好き』から『プロに』」をキーワードにe-Sports業界で活躍する人材を育成するための場としての役割も担います。

ヒューマンアカデミーは「Crest Gaming」のチームコンセプトに『若者の健全育成と憧れの提供』を掲げています。大会を通じて実践やプロの技術に触れる場を提供し、業界を目指す若者や選手に憧れを提供することを目的に「Human Crest Gaming Cup」を定期的に開催しています。

第4回となる本大会では『FORTNITE』を採用タイトルに中学生部門と一般部門の2部門が開催され、大会の模様はCrest GamingのYouTubeチャンネルにて配信されました。

エキシビションマッチから回復合戦にもつれる熱戦に

本イベントのMCを務めるのは、Crest Gaming Irisのリーダー兼、アイドルグループKiREIのメンバーである“りなてぃー”こと天音利梛さんと、ゲームキャスターのトンピ?さん。

進行を務めた天音利梛さんとトンピ?さん

大会はエキシビションマッチからスタートし、クリスマス仕様に彩られたマップを舞台に参加者がビクトリーロイヤル(ビクロイ)を目指しました。

エキシビションマッチながらも、前のマッチからアイテムを持ち越せる「テント」を使って強力な武器を持ち込む選手の姿も見られ、今日に向かって準備してきたプレイヤーの熱量を感じる試合内容に。生存重視で進む攻防は、最終盤になっても多くのプレイヤーが密集する展開が目立ちました。

アイテムを入れておけば取り出して使用できる「テント」を見つけられるかも勝負の分かれ目に

第1試合では最終エリアで高台をキープしていた「NAYKER AV」選手がキルを奪って順位を上げるも、その裏でひっそりと魚(フロッパー)を16個キープしていた「HAL_77」選手が生き残って見事に1位を獲得します。

この後も最終局面では回復勝負になるマッチが続きます。第2試合は、生き残った全てのプレイヤーが回復を使い切る消耗戦をしのぎ切った「HARUTOの気まぐれに警戒」選手が優勝。急遽追加で実施された第3試合でも、再び回復中心の武器構成を上手く活かして立ち回った「HAL_77」選手が優勝しました。各試合の勝者には賞品としてAmazonギフトカード3,000円分が贈られます。

大人顔負けのハイレベルさとなった中学生部門

続いて行われたのは中学生部門。ここからはZETA DIVISION所属のストリーマーである新兵えすさんがゲストとして参戦しました。

対戦前にリモートでインタビューに登場した新兵えすさん。自身は中学生時代に部活動のソフトテニスに打ち込んでいたためあまりゲーマーではなかったと明かしつつも、現在は競技シーンで若いプレイヤーの活躍が目立つことから「レベルが高そうで、ちょっと怖くなってきた」と心持ちを語り、エキシビションの傾向も踏まえて「端っこに降りて魚釣ります!皆さんは真ん中に降りてください」と宣言しました。

中学生部門は1試合で勝敗を決するBO1形式で行われ、全プレイヤーが1位を目指す争いに。通常のオンラインマッチに比べて1試合に参加している人数が少ないため、初動から保管庫のアイテムを獲得するなどマップギミックを生かして装備の拡充を狙うプレイヤーが目立ちましたが、アイテム「スパイダーマンのウェブシューター」での移動中に撃ち落されるなど、やはり僅かな隙が命取りになるハイレベルな試合に。

高い移動力を誇るウェブシューターは各参加者がこぞって使用

ラストは大混戦の建設合戦から撃ち合いが繰り広げられましたが、最後に残った「SUMITORMONSTER」選手が見事なビクロイを獲得。キャスターのトンピ?さんは「フロッパー持ちが多く、倒して奪おうという判断になったのかも知れない」と、今日の展開を見て柔軟に動きを変えてきたからこその結果ではないかと分析しました。

一般部門はマシンガン戦法が脚光を浴びるも……

最後に行われた一般部門は3試合の総合ポイントで競うルールとなり、これまで以上に安定した上位入賞が優勝のポイントに。一般部門には中学生部門から引き続き出場する参加者に加えて、更なるゲストとしてMisterClan所属でストリーマーとして活躍するMacyfishyさんも登場。一層激しいバトルが展開されました。

ゲストとして参戦した新兵えすさんと、Macyfishyさん

試合展開はこれまでと同様に最終収縮まで生き残ったプレイヤーによる回復勝負となり、初戦はフロッパーを大量に確保した「HAL_77」選手がビクロイ。ならばと続く2試合目では「HARUTOの気まぐれに警戒」選手がフロッパーとスモールフィッシュを10匹以上余らせる驚異的なプレイングで1位に輝きます。

倒した敵が魚を持っているかも大きな勝負の分かれ目に

同じような展開になるかと思われた3戦目でしたが、ここで終盤に「33 WAVYORNG」選手がサブマシンガンを4丁持って果敢に銃撃戦を仕掛けるムーブを披露。すると一転して他のプレイヤーも撃ち合いに応じるムードが高まりましたが、この展開でも強さを見せたのは「HARUTOの気まぐれに警戒」選手でした。最後の接近戦を制し、見事3戦2勝で一般部門の王座に輝きました。

勝利にこそ繋がらなかったものの、大いに沸いたマシンガン作戦

射撃や建築の正確性もさることながら、武器よりも回復を優先するリスキーな作戦を成立させるために巧みにアイテムを交換する柔軟なプレイングが大会を通じて大きなポイントとなり、各部門で優勝した選手の鮮やかな状況判断が光るイベントとなりました。中学生部門を制した「SUMITORMONSTER」選手、そして一般部門を制した「HARUTOの気まぐれに警戒」選手には、以下の賞品が贈られます。

前回大会から続けて上位に食い込む選手も現れるなど新たな見どころも生まれた「Human Crest Gaming Cup vol.4」は盛況のうちに終了。全7試合のハイレベルなプレイにはキャスター陣も大いに盛り上がりました。

配信の最後には天音さんが「Crest Gamingは今後もファンの皆さんに楽しんでもらえる大会を企画して参ります」とコメント。今後の展開にも注目です。



Crest Gaming 公式HP
Crest Gaming 公式Twitter

《ハル飯田》

よく遊び、よく喋る関西人 ハル飯田

1993年、大阪府生まれ。一旦は地元で公務員になったものの、ゲームが好きすぎて気付いたらフリーライターに。他メディアではeスポーツ選手や競技シーンの魅力を発信することに注力したり大会でキャスターを務めたりもするのだが、インサイド&ゲムスパではもっぱら好きなゲームについて語ることで安らかな気持ちになっている。

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