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スマホ/PC向け育成シミュレーション『ウマ娘 プリティーダービー』の登場キャラクター「メジロラモーヌ」をご存知でしょうか。公式サイトにこそ載っていないものの、育成イベントを通して「名前のみ」が登場済み。もちろん実在した競走馬でもあります。
『ウマ娘』に登場する競走馬は、いずれも馬主からの許諾を得て馬名を借りています。諸事情により馬名を使えない場合は、名前を変えて登場させたり、それとなく情報をほのめかしたりと、直接的な表現は使いません。一方のメジロラモーヌは明確に名前が出たため、ユーザーからも「ウマ娘として登場するのでは!?」と期待されているのです。
そして先日、「ナリタトップロード」をはじめ、配信開始1周年に向けて「新たなウマ娘」が続々登場予定であると発表されました。メジロラモーヌのデザインが、このタイミングで公開される可能性は高いはず。そこで今回は、メジロラモーヌがどんな競走馬だったのか、ゲーム内ではどんなキャラクターなのかを紹介します。
◆ゲーム内では「メジロアルダン」のお姉様!メジロ家でも屈指の実力者「メジロラモーヌ」
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メジロラモーヌの名前は、メジロドーベルの育成イベント「約束、ふたり」で初登場。同日は新ウマ娘「メジロブライト」が発表されており、そちらに注目が集まる中でのサプライズ登場となりました。
名前から分かる通り、本作ではお馴染み「メジロ家」の一員です。その実力は「メジロの至宝」とも言われるほどで、GIレース「桜花賞」「オークス」「秋華賞」を制した強者。クラシック三冠に並ぶ、ティアラ路線の栄光「トリプルティアラ」を史上初めて獲った、伝説的なウマ娘です。
また、「メジロアルダン」の姉であることも判明。史実での血縁がそれほど影響しない『ウマ娘』において、姉妹関係はナリタブライアン・ビワハヤヒデに続く2組目となります。メジロアルダンからの呼び方は「姉様」で、一緒にレースを見たりと姉妹仲は良好な模様。
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さらに、メジロドーベルがトリプルティアラを達成した際には、メジロラモーヌ本人らしき人物が登場しています。
メジロアルダンの「素晴らしきことですね。姉様――。華やかなる3つのティアラ。その全てをメジロにもたらした子が、貴方に続き……再び現れるとは」に続き、???という名前で「ふふ……そうね」と発言。メジロドーベルに「『新たなるメジロ』、ドーベルへ。いつかターフでお会いしましょう」と伝言も送っています。
このほか、トリプルティアラ達成の嬉しさで泣きそうになったメジロドーベルが「ラモーヌさんは、泣いてなんかなかった!だからアタシだって――堂々とするんだ!」とも発言。シンボリルドルフのようなクールビューティーキャラなのかもしれません。
◆史実でも伝説的!史上初の牝馬三冠を成し遂げた名馬
競走馬のメジロラモーヌは、1985年~1986年にかけてマイル~中距離で活躍。史実を尊重する『ウマ娘』でもそうだったように、当時の牝馬三冠「桜花賞」「優駿牝馬(オークス)」「エリザベス女王杯」を史上初めて制したレジェンドです(※牝馬三冠=『ウマ娘』でのトリプルティアラ)。
デビュー戦からインパクト抜群で、ダート1400mを2着に約20馬身差も付けて圧勝。以降は芝レースに挑み、4戦目の「テレビ東京賞3歳牝馬ステークス(現フェアリーステークス)」で重賞初勝利を挙げました。
史上初の牝馬三冠ですら偉業なのに、メジロラモーヌの凄いところは「三冠レースの各トライアル競走」でも1着だったこと。エリザベス女王杯を制した際には、当時の重賞連勝記録となる6連勝を達成。その実績から牝馬三冠ならぬ「完全三冠」とまで言われています。
牝馬三冠後は、以前より決まっていた「有馬記念」で引退。最後は9着と敗れたものの、当時の「JRA賞最優秀4歳牝馬(現JRA賞最優秀3歳牝馬)」を獲得して繫殖牝馬となりました。
毛色は青鹿毛で、馬体と容姿の美しさも有名。JRAの2012年度CM「The WINNER」では、「その美しき黒い流線形。嫉妬すら追いつかない。憧れすら届かない」や「魔性の青鹿毛」とまで言われました。
なお、『ウマ娘』における妹・メジロアルダンは、史実でも半弟にあたります(※母親が同じで、父親が違う場合のこと)。
というわけで、メジロラモーヌは『ウマ娘』においても、史実においてもレジェンド級の活躍をした名馬です。クラシック三冠馬のシンボリルドルフ、ナリタブライアン、ミスターシービーに続き、牝馬三冠からもウマ娘が誕生するのか。続々登場予定と予告された「新たなウマ娘」たち、そして2月24日の配信開始1周年に期待です。