本記事にはグロテスクな要素、ネタバレ要素が多分に含まれます。

先日、フロム・ソフトウェアから発売され、日本のみならず世界中のゲーマーを楽しませ、同時に数多くの心を折っているPS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/PC(Steam)向けアクションRPG『ELDEN RING』。
本作はフロム・ソフトウェアお馴染みのダークファンタジーにたがわず、グロ耐性がない方にはちょっとお控えいただきたい世界観となっています。世界的ヒットを飛ばしている本作ですが、そのエグさゆえ敬遠している方も多いのでは?
しかし「ジャパニーズ カワイイ(KAWAII)」は世界に誇る文化。『ELDEN RING』にも「KAWAII」がどこかに潜んでいるはず……。そう思った筆者は編集部に「発売されたら『ELDEN RING』の世界で“KAWAII”探ししていいですか?」と打診。なんと食い気味でGOサインが出ました。
というわけで、筆者は「この編集部正気じゃねえな。」と思いつつ、狭間の地で「エルデンリング」ではなく「KAWAII」を探す旅に出ることに。皆さんに別機軸から同作の楽しみ方を提示していきます。
本記事を読めば、ゆるふわ系愛され褪せ人になれること間違いなし!
「ELDEN RINGってさ!もしかして…カワイイ……って、コト!?」
※本文中に登場する「KAWAII」は筆者の主観に基づくものです。
◆「接ぐ価値もないわ」なんてもう言わせない!褪せ人必携「KAWAII」アイテム

まずは軽いところからピックアップ。“KAWAII”アイテムを探していきます。カワイイは自分から、愛されキャラメイク・ゆるふわアイテムでエルデの王となりましょう。


ふわっとした髪型をピンクに染めて、ワンポイントにチャーミングな刺青。かわいいですね。信仰心多めな女の子という設定、そしてKAWAIIを探しやすいように「暗部の歩法」をもった密使でスタートです。そんなキュートな褪せ人が選ぶ形見はもちろん「ゆでエビ」。
●「ゆでエビ」

もう見るからに食べちゃいたいくらい美味…かわいいビジュアル。
故郷から旅立つ形見に「ゆでエビ」を持っていくってどうなんだと思いますが、出発時に「これ、狭間の地に持って行きや…… おなかすいたら食べるんやで!」というやり取りがあったかもと想像できるアイテムですね。
筆者は開始直後、ボタン操作がわからず「ゆでエビ」を3つドカ食いしてしまいました。このムーブにはマルギットも「あれ? 野心なさそう」と思ってしまうこと間違いなしです。
●「霊クラゲのクララちゃん」

界隈でもう話題になりつつあるクラゲのクララちゃん。この子はもう“KAWAII”に必須と言えるでしょう。骸骨とか呼び出さないで、クララちゃんをぷかぷか浮かばせるのが勝ち筋。
遠距離からヘイト稼いでくれますので、敵が遠距離攻撃に切り替えて隙を作りやすいのもGOOD KAWAII! フレーバーテキストにも「けなげに毒液を吐いてくれる」という愛くるしい一文が。
●「長尾猫のタリスマン」

さて、このブローチをオシャレに着こなすのは難しいでしょう。カワイイ系ファッションの中に入れるのもアリですが、あえてシックな装いの中にワンポイントで入れればいい感じ。
見事な着こなしを見せれば接ぎ木のゴドリックから「ぜひ接がせてくれ!」と言われちゃうかもしれません。接ぎ木の貴公子はきっとオシャレだったのでしょう。
◆普通にかわいいNPCたち―KAWAIIのライバルを参考にして愛され度を高めよう!

ところで、今作は魅力的NPCが多いですね。OPからしてギャルゲーかなと思うような女の子が一杯。女王マリカがタイプです。早く会いたい。
さて、そんなKAWAIIキャラは冒険を彩るもの。お次は友好的なかわいいNPCをピックアップしていきます。

●死衾の乙女、フィア

スキンシップが激しい女の子。褪せ人を抱いてくれます。「抱く」という単語に初めて会った時テンションがダダ上がりした方も多いのでは。
信仰において抱く・抱かないという行為は往々にして何らかの聖なる意図が含まれるもの。性行為に厳格な教義を敷く宗教がある一方、密教などでは交合を推奨するモノも。善し悪しはさておいて、人間の原始的欲求・行為なので信仰にまつわる大きな要素になるわけですね。本格ファンタジーではそこらへんをしっかり再現してくれるのか……!? とテンションをあげて臨みました。


●メリナちゃん

スキンシップが多い女の子。ことあるごとに褪せ人の手を握ってくれます。
手を握るという行為は往々にして何らかの意図が込められていると男性は信仰してしまうもの。古来より青少年は女性のスキンシップで恋に落ちると言われています。「もしかして俺に惚れているのか!?」と思わざるを得ません。
常に休憩時に姿を現してくれていると嬉しいのですが、そうもいかず。ずっと陰から見守ってくれてると信じましょう。

●指読みおばあちゃん

スキンシップが激しいおばあちゃん。褪せ人の指をなめてくれます。
皆さんは「ベビースキーマ」という言葉をご存じでしょうか。幼い動物が持つ身体的特徴を指します。本能的に愛くるしいと思って庇護欲が増すんだとか。身体に比して大きな頭、目。短い手足などが挙げられるようです。
大体このおばあちゃんたちをかわいいと思うのもベビースキーマの範疇に入るでしょう。指を舐めるというのも子供っぽいし。かわいいですね!

ちなみに、筆者は円卓にいる鈴玉のおばあちゃんを「旅行先で自撮りしてるおばあちゃんみたいだなぁ」と思っています。
●二本指様

いっつもピースサインで褪せ人を応援してくれるかわいい指。おばあちゃん経由で喋ってくるシャイさ加減がたまりません。
初めのころは認めてくれなくて部屋に閉じこもっていたのに、段々と心開いてくれる感じがキュートですね。KAWAII~!
◆狭間の地はKAWAIIモノだらけ!?筆者が選んだキュートなエネミー!
一般的にはデフォルメされた姿も“KAWAII”とされます。ELDEN RINGには異形もいっぱい。中にはデフォルメチックと言えなくもない異形もいるのでは?
まあ、デフォルメじゃなくても他とは少しずれた在りようもかわいいものです。続いては、個性あるキュートな敵キャラを紹介していきます。
●丸石の蛇

封牢周辺に生息する尺取虫みたいな子たち。かわいいですね。愛くるしいフォルムのアイツら、夜になると光るのもミステリアスでGOOD! 彼らのおかげで封牢もロマンチックに。
攻撃性も低く、戦う必然性も少ないので狭間の地KAWAIIランキング上位に入るでしょう。

●壺生物

発売前から“癒し”と言われた壺生物。会ってみるとやっぱり“KAWAII”存在でした。
壺生物のことを「変わったNPC」と思っていた筆者ですが、蓋を開ければ普通にエネミー。意識外から突進してくる人懐っこさがウザカワ! 本当止めてほしい。

●青い肌と白い歯が特徴的なアイツ

いわゆる彼らは前述の「ベビースキーマ」ですね。身体に対して顔が大きく、目も大きい。つまり“KAWAII”ということでしょう。横にローリングする姿もキュートですね!
余談ですが、筆者はコイツに本能的な恐怖を感じています。かわいいはずなのにね。

◆狭間の地で逞しく生きるワンちゃんたち

なんと、本作にはフロム・ソフトウェアは犬派かと思うほどワンちゃんがたくさん登場します。ワンちゃんカワイイ、という鉄則に従って一挙に紹介していきましょう。
●長毛種のワンちゃん

この犬種見たことある!なんだっけ!と調べていたらもしかしたらマジでこれかもしれないというものを発見。アイリッシュ・ウルフハウンドという犬種です。
本作は円卓やら、ざっくりイギリス系な世界観。アイルランドの名を冠するアイリッシュ・ウルフハウンド、狼を狩っていた犬種のようで……。
●話の出来るワンちゃん、半狼のブライヴ

なんでか遠吠えをしているということで、狼ではありますがワンちゃん枠に。「KAWAII」というよりはカッコいい系ですが、二次創作では可愛くなってること間違いなし! 犬ならなんでもかわいい!
●話の出来ないワンちゃん、猟犬騎士ダリウェル

お話出来ていないので、犬なのかどうかわかりません。ですが猟犬騎士と名乗ってるくらいなので大の犬好きなんでしょう! 半狼のブライヴが狼化しているのを見ると、ダリウィルも鎧を外すと犬かもしれません。期待を含めての“KAWAII”判定!
●還樹の番犬

ただでさえかわいいワンちゃんの顔が3つに! 難点はなぜか猫っぽく見えるところ。ですが名前が「番犬」。犬と猫両方の印象を与えてくれます。
猫っぽい犬が可愛くないわけない! 感情はさておき理論上は最高に“KAWAII”!

いかがだったでしょうか。『ELDEN RING』には“KAWAII”がたくさん詰まっていることがお分かりいただけたことでしょう。
本来、ダークファンタジーにかわいさなんてないという常識も、見方を変えれば一変。愛くるしい存在で溢れています。探せばKAWAIIは見つかるもの。KAWAIIとは与えられるのではなく見いだし、作っていくものです。……知らんけど。
さて、本記事では「リニーニエ」序盤までの紹介となりましたが、『ELDEN RING』のマップは広大。ケイリッドやアルター高原にももっとかわいいキャラが居るかもしれません。
最後に、マジでふとしたタイミングに心挫けそうになる本作。そんなときはどんな敵に対しても「かわいい~!」と呟いてみてください!
……虚しくなれますよ。