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PS2向けソフト『ぼくのなつやすみ2 海の冒険篇(以下、ぼくなつ2)』で登場した民宿「茜屋」を、3DCGで再現した作品が注目を集めています。
『ぼくなつ2』は2002年に発売されたアドベンチャーゲーム。1970年代の古き良き日本を舞台に、大自然に囲まれた田舎で9歳の少年「ボク」となり、夏休みを満喫することを目指す『ぼくのなつやすみ(以下、ぼくなつ)』シリーズの2作目です。
『ぼくなつ2』では夏休みの1か月間、海辺の田舎町にある叔父の家へ預けられることに。ここで登場するのが、叔父の経営する民宿「茜屋」です。プレイヤーの活動拠点であり、大まかに居住スペース、そこから海辺側に渡り廊下でつながった食堂とで分かれています。
今回注目を集めるのは海辺側の食堂部分、その外観を再現した作品です。制作者はTwitterユーザーのヒイラギさん(@H11ra9i)。現19歳、背景モデラーを目指す専門学校2年生です。
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「MAYA」と「Adobe Substance 3D Painter」を用いて、28日程で制作したという本作品。原作の懐かしいグラフィックから一転、茜屋が現代風に生まれ変わっています。
細かい違いはあれど、『ぼくなつ』シリーズの「The夏!」という雰囲気も忠実に表現。ここから素潜りをしたり、拾った100円をおばちゃんに返すか悩んだり、高すぎるプラモデルに憧れたり。プレイしていた当時の思い出が蘇ってきます。
ヒイラギさんは、題材に『ぼくなつ2』を選んだ理由について、VTuberの天開司さんが毎年夏休みの時期に『ぼくなつ』シリーズの実況をしており、それにとてもハマっているからと回答。
また、現19歳のヒイラギさんが、2002年発売の『ぼくなつ2』を選ぶのは年齢的に珍しいチョイスと思い聞いてみると、年の離れた兄の影響で幼いころから古いゲームを遊んでいたそう。『ぼくなつ2』も当時遊んだ思い出のゲームだといいます。
今後の活動については、オリジナル作品を制作するつもりではあるものの、『ぼくなつ』以外の昔のゲーム風景も現代の3DCGで再現してみたいとのこと。ヒイラギさんの作品が気になる人は、Twitterでその活動をチェックしておいてはいかがでしょうか。