『ウマ娘』新育成シナリオ「グランドライブ」編を先行プレイ!ウマ娘とファンにとってライブとは何か?その真価を問う新シナリオ

2021年2月24日にスタートして以降、この1年でシーンの注目を集め続けてきたゲーム『ウマ娘 プリティーダービー(ウマ娘)』。

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『ウマ娘』新育成シナリオ「グランドライブ」編を先行プレイ!ウマ娘とファンにとってライブとは何か?その真価を問う新シナリオ
『ウマ娘』新育成シナリオ「グランドライブ」編を先行プレイ!ウマ娘とファンにとってライブとは何か?その真価を問う新シナリオ 全 35 枚 拡大写真

2021年2月24日にスタートして以降、この1年でシーンの注目を集め続けてきたゲーム『ウマ娘 プリティーダービー(ウマ娘)』。

ウマの耳、尻尾、超人的身体能力を併せ持つ「ウマ娘」を育てる育成シミュレーションゲームとしてスタートすると、2021年のゲームシーンにおいて「顔役」として名を知らしめるほどになりました。

それは決して、クロスメディアコンテンツとして過去数年にわたって展開して集めてきたTVアニメやコミックスなどの人気だけによるものではありません。

ゲーマーも目を見張る超美麗でキビキビと動く3DCGを駆使したキャラクターにやりこみ要素満載のゲーム性、日本競馬史に残る名馬らをリスペクト&オマージュしたさまざまなギミックや小ネタなどで、競馬ファンをも唸らせるなど各界から称賛を受ける高クオリティなゲームとして評価を高めたのです。

そんな『ウマ娘』の新育成シナリオ「つなげ、照らせ、ひかれ。私たちのグランドライブ」(以下、グランドライブ編)が8月24日に追加予定となります。

本記事では追加に先駆けて行なわれたメディア向け体験会でのプレイレポートをお届けしようと思います。

◆グランドライブ復活へ!通常育成+レッスンで半年ごとの告知ライブを大成功させよう

新たなキャラクターとして登場するライトハローが先導する形で、かつて開催されていたという「グランドライブ」を復活しようと動き始めます。

アイドルウマ娘として人気者であるスマートファルコンが彼女と出会い、彼女のために助力を申し出て、「グランドライブ復活」を告知するためのライブ活動をスタート。

アグネスタキオンの助言もあり、スマートファルコンの告知ライブ活動に参加することになったサイレンススズカや、スマートファルコン・ミホノブルボンらがその輪に加わり、徐々に「グランドライブ復活」の機運が高まっていき、新たな物語が紡がれはじめます。

今回のグランドライブ編では、これまでのシナリオ同様に新しいゲームシステムが導入されています。

半年にいちどのサイクルで開催される告知ライブで楽曲を披露し、ライブが終わると楽曲に合わせたライブボーナスも発動、その後の育成に大きなバフがかかるようになります。

半年にいちどの告知ライブを成功させるためには、ライブ期待度を上げる必要があります。

そこで通常トレーニングに合わせて、今回のグランドライブ編では「ダンス」「パッション」「ボーカル」「ビジュアル」「メンタル」という新たなステータス(パフォーマンス)が導入されています。

この5つのパフォーマンスをあげ、「レッスン」でライブテクニックを少しずつ習得し、「楽曲」を習得することによって、ライブ期待度を徐々にあげて告知ライブを大成功に導く、という流れになっています。



「ダンス」「パッション」「ボーカル」「ビジュアル」「メンタル」の5つのパフォーマンスは通常のトレーニングに付随する形になるため、別途練習する必要はないですし、ライブテクニックを習得すれば「スピード」「スタミナ」「パワー」「根性」「賢さ」「スキルPt」とこれまでのパラメータもあげることができ、さらにはスキルヒントを獲得したり、体力を回復させることもできます。




しかも「ライブテクニックを習得する」画面では次ターンへと進行することはないので、複数回練習した後に貯まったライブテクニックを一気にあげきり、次のレースへと臨む…という進行も可能となっています。

より砕いて簡単に説明すれば、通常トレーニングに合わせて「ダンス」「パッション」「ボーカル」「ビジュアル」「メンタル」の5つのパフォーマンスをあげ、ライブテクニックや楽曲を入手し、「スピード」「スタミナ」「パワー」「根性」「賢さ」「スキルPt」のパラメータもドンドン上げていこう!という流れです。



この流れ、パっと見ですとかなり面倒にも見えますが、今回筆者が先行体験した感覚でいえば「強いウマ娘を育成しやすい」というのがファーストインプレッションです。

ある程度サポートカードや強い因子をもったウマ娘を揃えているプレイヤーであれば、育成したいステータスにサポートカードを割り振ってスタートしたあと、ライブテクニックを集めたあとに育成しづらいステータスをドンドンと上げていくことが運よくできれば、強力なウマ娘を作り上げることができそうです。

もちろんまだまだ調整段階だったタイミングでもあるので、筆者が感じていたほどに育成しやすいままに公開されるかは定かではないですが、何度かこなすうちに、勘所を押さえたプレイヤーたちが次々と強いウマ娘を育成しはじめる可能性を、大いに秘めていると思います。

さらに、今回の新シナリオと同時に多くの新要素が導入される可能性があることも考えれば、ウマ娘育成がより高みへと進むような、新たなフェーズの幕開けとなる新シナリオとなるかもしれません。

◆ウマ娘にとってライブとは何か?―その真価を問うシナリオ

本作で描かれる「ウイニングライブ」とは、レースの勝者が専用ステージで行うパフォーマンスライブのことを指します。基本的には1着になったウマ娘がセンターで歌い踊り、2着・3着が両サイドを固め、4着以降の着順ならバックダンサーという編成で開催されます。

これはゲーム内のライブ映像でも目にすることができ、ストーリーの中でも華やかなるポジションということで「ダンス練習をしなきゃ…」と努力する姿が描かれてもいます。

今回新たに提示された「グランドライブ」とは、ウイニングライブ以前にあったライブの形で、かつてはウマ娘たちが自主的に開催していたライブです。



「ウイニングライブ」とは違い、「グランドライブ」はすべてのウマ娘たちがレースとは関係なくファンに向けてライブを披露でき、ファンのみんなに感謝を伝えることが主目的となったライブとして好評でした。

ですがURAが主催するウイニングライブが台頭し、日々のトレーニングと自主ライブの運営の二足わらじという状況もあり、徐々にグランドライブが廃れてしまった、という新たなストーリーが明かされます。

この新シナリオ「グランドライブ編」のなかで問われるのは「ウマ娘にとってライブとは?」という点です

この部分に明確なメスが入り、新シナリオのなかで自問自答するように再三にわたって問われていくことになります。

すこし引いた目線で言えば、現在メディアミックス戦略を目論む多くのゲーム、ライトノベル、マンガ、アニメにとって音楽・ライブ事業は眼を離すことができない状況にあります。

本作品でも「うまぴょい伝説」を始めとしてさまざまな楽曲がリリースされ、出演キャストを中心にした数々のライブイベントが開催されているのは、ウマ娘トレーナー以外の方でもご存知かもしれません。本作のシナリオ上でも「ウマ娘が勝利した後にライブをする」という描かれ方をしています。

ですが改めて考えてみれば、「ウマ娘が勝利した後にライブをする」という構図そのものは、育成ゲームとして考えた場合にはかなり冗長ですし、一見するとアンバランスかつ歪な描かれ方です。オリンピック選手が走り終わったあと、何のためらいもなく音楽ライブをやっているようなもの。中には、「なんでこの娘たちはレースを走ったあとに歌を歌う必要があるんだ?」と疑問をもつ方もいるでしょう。


当然初期のころから「ウイニングライブをすることの理由」に触れることは「ウマ娘個々人の口」から言及されることはありました。それに加えて、このような指摘がストーリーのなかで問われます。

レースと関係なくみんなで歌っていいなんて間違っている。ウマ娘たちの頑張りを否定するようなことはやめて欲しい。まるでファンのためだと言い訳して勝てないことから逃げているようだ

このような声が噴出したことで、いちど「グランドライブの復活」運動は頓挫しかけます。中心人物であったライトハローを含めて苦悩していき、ストーリーは終盤へと向かっていくのです。

『ウマ娘』がリリースされて1年半が経過したいま、スマートファルコンが、サイレンススズカが、ミホノブルボンが、アグネスタキオンが、今回の新育成シナリオのなかで、「ライブをすることは何を意味し、何を与えることになるのか?」ということを改めて認識しなおすことを通し、「ストーリー全体を使った」ライブの再認識が図られた恰好となります。

それを傍で見つめるトレーナーたち(プレイヤーたち)は、その揺らぎに心動かされるはずです。

彼女らがたどり着く答え、そこから見える景色とはどのようなものなのか。それはシナリオを最後まで進めていただき、楽しんでいただければと思います。

※記事中の画像は開発中のものです。


《草野虹》

福島・いわき・ロック&インターネット育ち 草野虹

福島、いわき、ロックとインターネットの育ち。 RealSound、KAI-YOU.net、Rolling Stone Japan、TOKION、SPICE、indiegrabなどでライター/インタビュアーとして参加。 音楽・アニメ・VTuberやバーチャルタレントと様々なシーンを股に掛けて活動を続けている。 音楽プレイリストメディアPlutoではプレイリストセレクター(プレイリスト制作)・ポッドキャストの語り手として番組を担当している。

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